腎臓の移植実施施設は、
他の臓器に比べて格段に多く、
140施設ほどあり、しかも、
大都市に一極集中している訳ではなく、
全国に点在しています。
腎臓は左右対称に備わっている
臓器ですから、
脳死ドナー登録をした方の、
生前の意思がきちんと生かされれば、
一人のドナーの善意で、
右腎移植と左腎移植が可能になり、
二人の腎不全患者の命がよみがえります。
せっかくNPO法人「臓器移植ドナー
登録推進協議会」を立ち上げた以上は、
移植を待ちわびている人々に、
少しでも早く、
移植の順番が巡ってくる日を、
たぐり寄せられるような行動を、
していかねばなりません。
移植医療体制の不備を先送りせずに、
早急に改善し充実させることは、
国の関係組織が本気モードで
取り組まねばならないことです。
一方で、
「実際に意思表示している人は僅か一割」
というドナー不足の要因なら、
私たちでも変えていけます。
私たちの活動目的は、単純明快です。
「脳死ドナーになってもいいよ」と、
意思表示してくれる人を増やすこと…
それに尽きます。
明日からの新しい章では、
ドナー不足を緩和するべく、
私たちがどんなことを始めたのか、
その悪戦苦闘記を、お届けしていきます。