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今日の筆洗

2021年12月01日 | Weblog

コカ・コーラを飲んだヒップホップ歌手がステージで突然、らしくないバラードを小声で歌い始める。がっかりした観客がペプシ・コーラを差しだし、それを歌手が一口。たちまち元気を取り戻し、陽気な曲を歌いだす−▼一九九〇年代の米国の有名なテレビCMで歌手は懐かしのMC・ハマー。ライバル社の製品を引き合いに自社製品の良さを訴えるいわゆる比較広告である。米国ではよく使われる比較広告だが、日本ではほとんど見ない。日本人にはこうした広告が一方的な中傷や非難と映り、むしろマイナスになりやすいらしい▼自民党を厳しく攻撃してきた立憲民主党の宣伝方法はどんな変化を見せるか。大混戦となった、立憲民主党の代表選は泉健太政調会長が勝利した。選挙中、泉さんが訴えた「他社製品をこき下ろしても自社製品は売れない」の言葉が印象に残る▼野党が与党を批判するのは当然だが、一部の国民には同党が「批判だけの党」に映ってしまい、衆院選敗北につながったとの見方も確かにある▼泉さんとしては政権監視を強める一方、批判より政策提言などで自民党とは異なる「自社製品」を売っていくことによって党の立て直しを図りたいのだろう▼難しいのはバランスで、政策提言を重視するあまり、自民党批判を弱め過ぎれば従来の支持層を失いかねない。四十七歳のさじ加減に党の未来がかかる。


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