※注意書き
非常にロマンのある考察です。
自信を持って言えます。ロマンだけはあります。
例によって実用性はありません。
■前回
●くるる（代理：本多正信）
「前回の考察は全く伸びなかったんですが今回も破壊防御の話をしていきます」
●吉乃ちゃん（嫁）
「破壊防御って言うテーマがそもそもマニアックですからね」
「破壊防御とはそもそも何かと言うと、これは前回話した通り
『負け判定を出しても、防御側が破壊力で勝っていれば耐久値は削られない』という仕様を逆手にとって
『攻撃側よりも高い破壊力を出すことで陥落しない城を目指す』という防御構成のことだね」
「Part1は破壊上昇系スキルにより自身の破壊力がどれくらい増すかの考察でしたね」
「『攻撃側より高い破壊力を出す』というテーマを持った時、大きく2つのアプローチがあると思う。
ひとつはPart1で考察したように『自身の破壊力を増加させる』というアプローチ。
そしてもうひとつが今回考察する『相手の破壊力を低下させる』というアプローチだ」
「今回タイトルにもあるように吉川夫人のような破壊系デバフスキルを使った防御の話ですね。
特殊破壊防御という言葉は聞き馴染みがありませんけど」
「前者のような自身の破壊力を上げる防御構成を『一般破壊防御』
後者のような破壊系デバフによる防御構成を『特殊破壊防御』という風に界隈では呼ばれているんだよね」
「『特殊破壊防御 IXA』で検索してもヒットしませんけど……？」
「まあ僕が今適当に付けた名前だからね」
「界隈の範囲が狭すぎませんか……？」
「敵の破壊力を低下させる効果を持つスキルは現状２つあって
明智光秀さんの天下静謐と吉川夫人の月狼貴妃がある。
この2つは似ているようで微妙に使い方が違うのでそれぞれ解説していこう」
「一見すると似たようなスキルに見えますがよく見ると少し違いますね」
「天下静謐は発動率が低いものの模倣可能なので、模倣スキルを使えば単体で確定発動に出来る。
その代わり重複不可なので確定発動だけど下げられて25%っていうスキルだね。
合流数の少ない補佐城だとワンチャン刺さるかもしれないけど、使いどころの難しいスキルだとは思う」
「ただ補佐城だと敵コスト依存の天明智さんと名前被りしてしまうのが難しいところですね」
「次に吉川夫人は模倣不可スキル。発動率が50%もあるので組む武将次第では何もしなくても確定発動するけど、兵法値が足りない時は姫武将という特性を生かして忌火や花魁、あるいは外道のようなバフスキルで発動率を補ってあげる必要があるだろう。
吉川夫人を語る上で無視できない最大の特性が重複可能スキルであるということだ」
「えっ？このスキル重複するんですか？」
「実際に同盟員にお願いして陣触検証に付き合ってもらった。
まずは破壊50,000の攻撃部隊で空地凸してみる。
当然報告書に記載される総破壊力は50,000になる」
「次に同盟陣に吉川夫人を3枚入れてもらって、同じ部隊で攻撃した報告書がこれだ。
総破壊力が50,000から20,000に低下していることが分かる」
「月狼貴妃は敵破壊力を20%低下させるスキルですから、
破壊力が20,000で記載されているということは加算で重複しているということ……ですよね？」
■乗算で月狼貴妃が3発動した場合
50,000 * 0.8* 0.8* 0.8 = 25,600
→報告書には「25,000~」で記載される
■加算で月狼貴妃が3発動した場合
50,000 * (1.0 - (0.2 + 0.2 + 0.2)) = 20,000
→報告書には「20,000~」で記載される
→吉川夫人を3枚入れた報告書には20,000と記載されているため加算で重複していることが分かる
■破壊力：25,6000で空地凸した時の報告書
「ということは……月狼貴妃が5個重複すれば攻撃側破壊力が0になるということですか？」
「それについても検証してみよう。
さらにここにS2の天下静謐が付与された吉川夫人を1枚追加してみる。
報告書は「~10,000」。つまり破壊力が0になっていることがわかる」
■吉川夫人4枚 + 天下静謐発動時
破壊軽減率 = 20% + 20% + 20% + 20% + 25%
= 100%
→破壊力軽減率100%のため敵破壊力は0になる
「特殊破壊防御が一般破壊防御よりも優れているのは
『破壊上昇系スキルを一切必要とせず、かつ敵の破壊力に関係なく確実に破壊勝ちできる』という点にあると思う」
「吉川夫人のことを調べるとどのサイトでもあまり強くない武将であるという印象を受けたのですが、こう考えると吉川夫人ってすごく優秀な武将に感じますね」
「吉川夫人が登場した2018年6月って環境最強の攻撃スキルがPart1でも紹介した天綾の誓約だったこともあってソロ防御だとそもそも輝かなかったんだよね。
HPも最大100だった時代なので既に妙計暗躍が登場してたから基本的に負け判定=負傷の時代だったし。
そもそもシクレ武将の吉川夫人を5枚集めるって難易度があり得ないくらい高かったのも問題だったのかもね」
「今回の姫くじで吉川夫人が5枚揃っている同盟は少なくないでしょうし
HPに関しても負傷しにくくすることができるようにはなったので
もしかしたら今の環境であれば輝く可能性も……あるかもしれませんね」
「今回の話って盟主戦か補佐戦で使える話だと思うんですけど
だとするとどのタイミングで吉川夫人を入れるのかが重要になりそうですよね。
おそらく一般的には３つのタイミングがあると思うんですよ」
①最初から入れておく
②役職者が直配置で差し込む
③着弾時間を予想して通常加勢で差し込む
「これは同盟によって色々考え方があると思うのでどれが正解とかはないけど
この記事では①最初から入れておくについて考察を進めていこうと思う」
「今回の統一戦を見ていると天限突破や三星一統射陣の有無により負傷するタイミングはバラバラでしたよね。
ただほとんどの盟主城が最初の負け判定で陥落しているように見受けられました」
「つまりこの最初の負け判定のタイミング。
できればその次の負け判定のタイミングでも吉川夫人部隊が5部隊生存していれば
負け判定でも陥落しないようにすることができる」
「まあ陥落を免れたところで1軍が飛んでしまったら持ち直すのは非常に難しいとは思いますが、その話をするとこのシリーズ自体の否定になるのでそれは置いておきましょう」
「このタイミングまで負傷と壊滅を出さないためには
１つの兵被害減少スキルと複数のダメージ軽減系スキルを積んでおく必要があるだろうね。
とすると初めから吉川夫人を入れておく構成であれば3人は決まるのかなと思う。
すなわち、覇毛利さん、名古屋さん、そして吉川夫人だ」
「これだとダメージ軽減系スキルが名古屋さんのS2だけになりますがそれだと不十分ですよね？
これは追加スキルで補う感じでしょうか？」
「多くのダメージ軽減系スキルって発動上限こそあるもののほとんどが模倣可能スキルなんだよね。
だからあとの1人は模倣可能なダメージ軽減系スキル持ちが理想かな。
さらに理想を語るならダメージ軽減系の最強スキル・真言念破を初期スキルに持つ本願寺蓮如さんだろうね」
「このスキルって模倣可能だったんですね……。
でもさすがに蓮如さんは持ってる人の方が少ないので現実的じゃないですよね」
「僕も知らなかったけどフォロワーさんに教えてもらった。
どんな武将がいるかはランカーへの近道さんのブログを見てもらうとして
9鯖で現実的なラインだと19章天の北条氏綱さんを模倣しつつ、気丈な決意を付与することかな」
「最初から盟主城に配置する場合に吉川夫人の初期スキルを最大限生かすとなるとこのような構成になりますね」
※画像を切り貼りしたコラ画像です
「外道を入れてる理由は前知食らった時にも月狼が確定発動するようにするため。
北条さんの初期スキルが確定発動にならないからダメージ軽減スキルは
天刻*4 & 気丈*3 & 真言*1 。
以前やったダメージ軽減系スキルの考察にならうと軽減率は44%になる。
なのでHP150武将が3.5倍差負けで妙計も食らった場合でもダメージ70。
勝判定なら三星効果でダメージは7以下になる」
■天刻4、気丈3、真言1のダメージ軽減率
ダメージ軽減率 = 0.8^1 * 0.88^3 * 0.95^4
= 0.44
■3.5倍差負け(妙計発動時のダメージ)
ダメージ = (122 + 35) * 0.44
= 70
■僅差勝ち判定時のダメージ
ダメージ = 58 * 0.44
= 26
三星効果 → 7
「つまりこの部隊であれば11発目に火力部隊が負傷し12発目に3.5倍差で負け判定が出るような攻撃を受けても
12発目と13発目は吉川夫人の効果で耐えられるということですね」
1~11発目 : ダメージ = 7 * 11 = 77(残HP:73)
12発目 : ダメージ = 70(残HP:3)
13発目 : 負傷
14発目 : 陥落
※12発目はたぶんダメージ60くらいですが計算がだるいのでHP150で計算
「まあ5部隊もこんな低火力部隊を配置したらアホほど火力が下がるからホントにやる同盟があるとは思わないけどね。
これが最初にロマン部隊だと注意書きした理由でたぶんやらない方が強い」
「通常戦の補佐城とかは保険で入れてても面白いんじゃないかとは思うかな。
気丈3つがハードル高いけど、一番ネックだった『吉川夫人を同盟内で5枚揃える』って言うのが今回の姫くじで達成できている同盟も多いと思うので、変わったことが好きな同盟にはオススメしておきます」
「まあ役には立たないけどマニアックな防御を紹介するという意味では非常にこのブログらしい考察でしたね。
文字数も限界が近づいているので今日はこの辺で締めておきましょうか」
「ホントにやる同盟がいたら是非このブログを同盟員に紹介してください！！！
ということで今日はこの辺で！
おつした！」
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