●くるる(代理:本多正信)

「あと2ヶ月ほどでブログも7周年を迎えようとしています。

どうもくるるです」

 

●吉乃ちゃん(嫁)

「8年目に入ると思うと感慨深いものがありますね」

 

「今回は話が長くなるので前置きとか色々割愛して早速本題に入っていこう。

今回調べるのは被害増加系攻撃スキル『黄泉ノ神域』と『攻城の妙技』についてだ」

 

 

 

 

「どちらも優秀な被害増加スキルですが、これって古いスキルなので結構検証されてますよね?」

 

「どっちも調べつくされたスキルではあるんだけど、古い記事は中々検索に引っ掛からないから、ここらで検証してみようかなと思って。

ということで早速検証に移っていこう。

まずこれらのスキルを受ける防御部隊はこちら」

 

■伊達部隊

 

■難攻不落部隊

 

■安土城部隊

 

 

「発動率・卓越発動率ともに100%にして火力による揺れを無くした部隊ですね。

また、兵科相性補正が掛からないよう攻撃側は馬兵科、防御側は馬と器兵科で検証を行います」

 

「次に攻撃部隊は『火力部隊』『尼子部隊』『攻城の妙技部隊』の3つを使う」

 

 

■火力部隊(今川部隊)

 

 

「これも発動率、卓越発動率ともに100%にした火力のブレがない部隊ですね」

 

「まずは基準となる火力部隊のみで攻撃してみる

全体の被害兵数と各武将の被害兵数を記録しておき、尼子、攻城によってそれらがどれくらい増えるかを見てみよう」

 

 

■火力部隊のみの時

 

 

「これが基準となる被害兵数になるわけですね。

この火力合流に尼子部隊・攻城の妙技部隊を加えた時の被害兵数を見ていこうということですか」

 

 

 

※各武将の被害計算がどう行われているかはこちらを参照

簡単に言うと、火力の高い武将ほど被害が小さく、火力の低い武将ほど被害が大きくなる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「次は先ほどの火力部隊と尼子部隊の自合をしてみる。

これにより尼子部隊がどれくらい被害に影響を与えるかを見てみる」

 

 

■尼子部隊

 

 

「『黄泉ノ神域』が最大12発動(兵士被害:60%増加)になる尼子部隊です。

一部のスキルが発動率が100%になっていないため、検証に使う数値は陣触報告書から全発動していることを確認します」

 

「火力部隊と尼子部隊で自合した時の報告書がこちら」

 

 

■火力+尼子の時

 

 

「全体と各武将の被害を比較してみました。

倍率は『火力のみ』と比較して何倍になったかの数値で、倍率1.00倍であれば『火力のみ』と被害が同じだったことを示します」

 

 

■全体の被害兵数

 

 

「今回尼子部隊は12発動(被害60%増加)で攻撃しているにもかかわらず、全体被害としては1.6倍には届かない1.32倍の被害に収まった

 

「これは何が原因ですか?」

 

「難攻不落部隊の詳細を見るとわかりやすい。

今回羅山さんをつんでいるので残兵数は必ず指揮兵数の20%残る。

下の表で言うと赤字が被害上限に達した残兵数であることを示しているんだけど、火力のみの時点で被害上限に達している武将がたくさんいるんだよね。

火力のみで被害上限に達しているので火力尼子になってもそれ以上被害が増えない。増加しきれなかった被害兵数が多いので、全体としては1.6倍に届かなかったということになる」

 

 

■難攻不落部隊

 

 

「安土城部隊についても同じことが言えそうですね」

 

 

■安土城部隊

 

 

「逆に伊達部隊や生駒吉乃、難攻不落の天守は尼子12発動(1.6倍)しかしていないのに、被害兵数が2.0倍に増えている

これは要するに羅山さん達の増やせなかった被害を肩代わりしているということで、黄泉ノ神域のスキル説明にある『(特殊効果は上限100%まで)』とは、20発動しなくてもこの条件に引っ掛かる可能性があるということだ。

詳しい話は後述するまとめで図解して説明しようと思う」

 

 

■伊達部隊

 

 

「なんかすごく難しい話ですね。次行きましょうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「次は攻城の妙技の効果について確認したい。

デバフが多いように見えるけど、足利さんは馬vs馬の攻防なので影響なし。

天甲破山は指揮兵科を砲にしたため効果なしなので、ちょっとだけ五輪書が刺さる程度の影響しかないため問題ない」

 

 

■攻城の妙技部隊

 

「織田有楽斎さんの初期スキルの効果により『攻城の妙技』は確定発動になっています。

『攻城の妙技』は4発動するため160%の被害増加、火力のみの時と比べると2.6倍の被害が出る想定ですね」

 

「その時の報告書がこちら」

 

 

 

 

「やはりこれも全体被害は2.6倍には程遠く、1.43倍になりました」

 

 

■全体の被害

 

 

「詳細を見てみると、黄泉ノ神域の時に確認された『他武将の被害を肩代わりする』という計算が攻城の妙技では行われないということだ。

伊達政宗の被害倍率を見ると2.6倍となっており、これは攻城の妙技4発動分と完全に一致する」

 

 

■伊達部隊

 

■難攻不落部隊

 

■安土城部隊

 

 

「つまり今回のように、火力のみの時点で被害上限に達している武将が多いと、攻城の妙技の効果は薄れてしまうということですね」

 

 

 

 

 

 

 

「火力・尼子・妙技部隊の3合流の結果も載せてみよう。

これについては尼子と妙技の効果は重複することがわかる」

 

 

■全体被害

 

■伊達部隊

 

■難攻不落部隊

 

■安土城部隊

 

 

「ここまで聞いても何かよくわからない感じなので、もう少し計算方法の流れを追って解説してほしいです」

 

「ということでまとめに入ろう」

 

 

 

 

 

 

 

「まず最初に、着弾した時点で各武将の火力計算が行われる

その火力に応じて『火力の高い武将は被害が小さく、火力の低い武将は被害が大きくなる』という原則に従って、どれくらい被害を被るか(被害率)の計算が行われる」

 

 

「上の図で言うといくさにゃんは火力が出ているので被害は小さく、雪之丞さんは避雷針となっている感じですね」

 

「次に相手と自分の火力差から、総被害兵数が計算される

これは被害増加・軽減スキルの効果を計算していない、素の被害兵数とでもいうべきものだ。

仮にこの説明では6000兵の被害だったとしよう」

 

 

「次に①と②を元に、各武将の被害兵数が計算される

例えばいくさにゃんだと全体で6000兵ある被害のうち20%の被害を受けるので1200兵の被害となる」

 

 

ここでもまだ被害増加軽減スキルは計算に加えられてないんですね」

 

「次にようやく尼子さんの『黄泉ノ神域』が登場する。

③で計算した各武将の被害兵数とは別に、『黄泉ノ神域』の被害を受けた時の総被害兵数(④)とそれが按分された時の各武将の被害兵数(⑤)が計算される。

仮にここでは黄泉ノ神域の発動数は16とし、被害80%upとする」

 

 

「総被害兵数の増加により、各武将の被害兵数も80%upしていますね」

 

「ここからが面倒くさいんだけど、さっきの工程で指揮兵数4000兵の雪之丞の被害が5400兵となり、1400兵の被害超過が生まれている。

そのためこの余った1400兵をいくさにゃんといくさぶるで『按分しなおす』という計算が行われる

 

 

「これによりいくさにゃんの被害兵数は2720兵まで増加しますね」

 

「しかし、黄泉ノ神域を受ける前のいくさにゃんの元の被害兵数は1200兵だ。

2720兵だと被害増加率が125%もあることになるので、黄泉ノ神域の+100%までという制限に引っ掛かる。

その結果、いくさにゃんの被害は2720兵から2400兵まで減らされる

 

 

「これが火力尼子で攻撃した時に1.32倍というやや下振れた数値になった原因ですね」

 

「ここまで計算できたら次に攻城の妙技が登場する

③で計算した各武将の素の被害兵数に対して妙技の効果が発動する。

ここでは妙技は1発動(+40%)の被害増加だと仮定する」

 

 

「いくさにゃんの元の被害兵数は1200兵なので、妙技の効果により追加で480兵の被害が増えます。

黄泉ノ神域により2400兵の被害と合わせていくさにゃんの被害は2880兵になるんですね」

 

「同様の計算がいくさぶるにも行われ4320兵の被害となるが、指揮兵数を超えるため4000兵の被害に調整される。

黄泉ノ神域との違いはここで、この時超過した320兵はいくさにゃんには按分しなおされない

 

「そして雪之丞さんは元々壊滅被害を受けているため被害兵数は4000兵のままですね」

 

「ということで最終的な被害兵数が確定する」

 

 

「そしてここまで計算し終わった後に、林羅山さんのような被害軽減スキルが計算される。

壊滅した雪之丞、いくさぶるも指揮兵数である4000兵から20%軽減されるため、最終的な被害兵数は3200兵に落ち着く」

 

 

「羅山さんを入れると壊滅しなくなるのは、これらの計算過程の一番最後に登場するからなんですね」

 

「とうことでこれが黄泉ノ神域と攻城の妙技の違いでした!

どっちが優れているという話をするつもりはなくて、同じように見えて微妙に計算方法が違うということを知ったうえで、部隊を組む時の参考にしてもらえればなと思います!」

 

「長くなったので今日はこれくらいですかね?」

 

「うん!ということでおつでした!」

 

「お疲れ様でした」

 

 

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