Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

ロイヤルオペラハウスーランメルモールのルチア

2024-05-04 06:29:43 | 日記

昨夜、オペラハウスでランメルモールのルチアを見てきた。このオペラはイタリア人ドニゼッティの作品だが、実際にスコットランドで起こった事件をオペラに仕立てたもので、大変迫力満点。

 

 

私は一番いいフロアーの一番後ろ立席で、安く見たもの。このフロアーは御覧の通りびっしり満員、これを見るとお金持ちが多いのだと驚かされる。

初めてこのオペラを見たのがメトロポリタンの同時中継の映画館で、2009年2月7日に友達と見に行っている。この時の印象が強烈で今でもあの舞台が目に浮かぶ。

此の2009年の時の主役は、当時一番油の乗っていたアンナ・ネトロブコで美声で美人、此のオペラの山場が新婚初夜に夫を刺し殺して、ウエディングドレスの前や手を血みどろにして、狂ったルチアが階段を下りてくる場面。狂って恋人の名前を呼びながら広い階段を下りてくる怪しくも美しい場面が見事だった。

私は昔から見たオペラやコンサートなど記録と感想を書いておりそのノートだけで4冊の厚いノートブックになっている。

この時のルチアの恋人エドガードになった人は2日前までロシア語でユージン・オネーギンを歌っていたそうで、最後にルチアを恋い慕って歌う声が素晴らしかったとかいてあった。 

その後2010年ENOで見たのが最低のオペラ、2011年にナタリー・ディセイとジョゼフ・カレヤによるメトの同時中継も見たけれど、アンナ・ネトロブコの迫力にはおよばなかった。 

さて昨夜のルチアはアメリカ人Nadine Sierraの激しいソプラノ、ルチアの恋人エドガードがルーマニア人の Ioan Hotea 素晴らしいテナーで最後にルチアの死体のそばでのどを掻き切って死ぬ間際の歌声が、私の好きなホアン・ディエゴ・フロレッズに似ていたので驚いた。

 

家が経済的に傾いているため、政略結婚をさせようと無理したルチアの兄エンリコ・アシュトン(ポーランド人・Artur Rucinski)のせいで恋人との仲をさかれ、お金持ちのアーティロ・バックロウと無理に結婚させられる。

ROHのこの舞台装置はなかなか考えてあり、舞台が真ん中で区切られていて、半分新婚のベッド上でアーティロを刺し殺して召使が彼の顔に枕をかぶせて殺している場面で、反対の部屋ではたくさんのお客が結婚祝いのパーティを行っている。ルチアはこの時妊娠3か月で、新婚の部屋で夫を刺し殺す前にウエディングドレスを脱ぎ下着姿になっていて、そこで流産をして前も後ろも血だらけという設定。 

2009年のオペラほど感激はしなかったけれど、すごい迫力のあるオペラだった。日本ではROHの映画は見せないのが残念。私の従姉妹と彼女の親友がオペラにはまっているのに。 

 

さて今日金曜日は1日中雨の寒い日、私の地域のセントジョージ教会で大原きよかさんと、韓国人HyunJeong Hwang (名前が読めないのでお許しを)さんによるコンサートがあった。

ハイドンのピアノソナタは流れるような華麗な音で魅了され、メンデルスゾーンのピアノとフルートのソナタインF マイナーは夢見心地にさせてくれた。残念なのはたったの30分、夢見る時間がすくなすぎた。

 

 


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