Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

年を取るっていいこともいっぱいあるねと友達が言った。

2022-10-27 22:34:07 | 独り言

先週80歳の友達と話をしたら、昨今の燃料光熱費の値上がりの話題になり、英国では毎年60歳以上(最近では65歳以上)の年寄りには9月以降一冬200ポンド(現在のレートで約3万2千円)支給される。一家にペンショナーが二人いても200ポンド、ところが80歳になると300ポンド(約4万8千円)支給される。

彼女は誕生日が12月だったから、昨年9月ではまだ200ポンドしかもらっていなかった。

それで今年は晴れて80歳の300ポンドが支給されることになった。ところが今年の急激な物価の高騰と光熱費の高騰で、新聞や国会でもとりあげられていた。 

それでペンショナー一律300ポンド支払われることになり、80歳以上600ポンド(約9万6千円)80歳以下500ポンド(約8万円)もらえることになった。

私にも昨日その500ポンドの通知が来て、嬉しいけれど、本当にこの国はやっていけるのだろうかと心配になる。ガス電気代も自動引き落としの家庭では、400ポンドの補助が出ているそうで、今月の引き落とし分がまた返金された。ますますこの国の財政が心配になる。

ロンドンに住むペンショナーは2025年まで交通費はタダ。もちろん時間制限があって朝9時以降のバスと地下鉄。9時半以降の電車と決められている。この交通費はロンドン各自治区が払っているもので、この費用は住民税から出ているという。

医療費は一切タダ。入院や手術などにも一切お金はかからないし、薬代もサッチャーさんになるまでは国民全部がタダだった。それ以降働いて税金を払っている人たちは一剤に7-8ポンドのお金を払うようになった。ペンショナーと子供16歳以下は無料。したがって日本のような医療保険や介護保険などがない。

コロナワクチンもインフルエンザワクチンももちろんタダ。ついこの間英国北部に住む日本人のブログを読んでいたら、以前に掛かったインフルエンザがあまりにつらかったので、今回はお金を払って注射を受けたという記事があって、やっぱりペンショナーだけは無料だというのが分かった。

本当に私たちは今英国のゆりかごから墓場までの社会福祉制度を満喫している・・・・・がこれがいつまで続くだろうかと意識下では心配。

 

話は変わって世界中で報道されたであろう英国の政権交代劇、たった44日で辞めたリズ・トラス首相もいったん首相になったからには、死ぬまで毎年11万5千ポンド(約1千8百40万円)が支払われるとの報道で非難ごうごう。彼女が辞めた時の風刺漫画が面白い、ナンバー10(首相官邸)の玄関に短期宿泊所の立札が。 彼女がエリザベス女王と握手をしている写真の風刺漫画が・・・トラス You don't look like you are going to last very long. ( 貴女あまり先が長くなさそうね。)女王様 Neither do yo. (貴女もね。)

とにかくボリスジョンソンがまた返り咲かなくてどんなにほ~としたことか。保守党では彼を担ぎ出した人も100人くらい居たというから、この国には国を救う政治家はもういないのかと心配していた。

 

いつも読んでる英国の無料新聞メトロの一面記事、もちろん42歳のインド系英国人のリシ・スナク首相。

ボリス・ジョンソンの下では財務大臣を務めた人で、大いに期待されている。英国にいるインド人は、昔英国が統治していたインドで、上流階級の人たちしか英語を話し、海外へ出かけることもできなかった。だから彼らは、1950-70年代アフリカへ移民した人たちが多かった。

スナク氏の両親は1960年代に東アフリカから英国へ移民し、リシ氏は英国生まれ。

過去200年で初めての若くてBritish Asian(アジア系英国)の首相。インド人は数学に強く、彼もその一人だと思う。何よりも彼の奥さんが、英国王室よりもお金持ちということで、英国一金持ちの国会議員で名高かった。

新聞の別ページには・・・・・・とにかく彼だと壁紙は自分で払えそうだ。これはボリスジョンソンが首相官邸の模様替えをした際とっても高い壁紙を使って、費用を税金から出したか?それとも政治献金か?と騒がれた一件を皮肉っている。

若くてハイソサエティのリシ・スナク首相 本当に 乞うご期待 !!!

 

 

 

 

 


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4 コメント

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イギリスも大変! (桃子)
2022-10-28 05:01:38
フランスも、いや今世界中が大変ですね💦
インド系の若い首相の登場!期待したいです。
すごいエリートでお金持ち!庶民の心が分かるのか?
と言われていますが、さて、どうでしょう⁈

ちなみに、インドは九九が、20段まであります。😳凄い!
でも彼が受けた教育はイギリスかな⁈
玲子H様へ。 (りくすけ)
2022-10-28 06:40:57
お邪魔します。

英国の社会福祉制度は充実している。
と聞いていましたが、なるほど手厚いですね。
日本ほどではありませんが、
一方、英国の高齢者率も高まっているでしょうし、
今後は変化があるのかもしれません。

画像の新聞見出しは「The Beatles」の
「Here Comes The Sun」の引用ですね。

Here comes the sun, and I say
It’s all right
Little darling,
it’s been a long, cold, lonely winter
Little darling,
it feels like years since it’s been here

ご存じの通り「ジョージ・ハリソン」が
そう歌ってます。
Here comes the sunak
に期待したいですね。

では、また。
Mrs. (玲子H)
2022-10-30 05:07:39
桃子様、
フランスも英国と同じような社会福祉制度が発展していますか?このように生活補助など払ってくれるのでしょうか?
新首相は大富豪のエリートいったいどれほど庶民の生活が分かるものやら、今のところは期待してますが、国民から期待されていない労働党が躍起になって総選挙に持っていきたいと騒いでいます。
Mrs. (玲子)
2022-10-30 05:25:32
りくすけ様、コメントありがとうございます。
この新聞のタイトルがビートルズの歌とは知りませんでした。英国の新聞はこんな風に茶化した記事を載せます。でも楽しいですよね。
英国の高齢者率は日本ほどではありません。過去2年のコロナの死亡率がヨーロッパ一というのもほとんどが老人の死でもって、ボリスジョンソンが喜んだと、彼の元参謀が告白してました
国を治めるというのはどんな人にとっても大変なことなのだろうと思います。リシスナク(利子少なく)って読めるような気が・・・・

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