conparu blog

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つれづれに無題

2023-01-10 21:55:18 | 随想

(2022.10月27日掲載の再編です)
自己の存在と他者の存在を互いに認めて尊重しあう。そこには各人の個性も主義主張の隔たりも容認する寛容さが付随している(はずだ)。長い歴史を経て人類が発展を遂げてきた道程は、一歩でも崇高な領域に近づくことではなかったか。いやいや精神性の問題以上に物の豊かさ、利便性を求めてきたのではないかと、自問自答して納得する自分がいる。経済の発展が貧富の格差を広げたグローバルの波は、富の偏在という形で破綻したのだった。状況は心の劣化も引きずりこんで、自国優先ナショナリズムの指導者を輩出した。世界は混乱に突入した。

1世紀も2世紀も後ずさりした人間の知性が、プーチンを代表する頭脳だとして、ウクライナ侵攻の武力行使の身勝手さは、ウクライナを廃墟にしてもロシアの手元に置いておきたい領土願望であり、それを諫める有効な手だてはEUにもUSAにも無いのが実情だ。核の脅しに至っては、「汚い手を使って・・・」とプーチン自らの汚い手を認めている言い回しが、ふてぶてしく聞こえてくる。EUの東方拡大に怯えるロシアが、被害妄想に取り憑かれて蛮行に及んだのは、歴史的記憶から来るものだろう。

犬の遠吠えのごとく、我が思いも力なく何ともやるせないのだが、こんな中にも多様性について認識が深まっているのを快く思っている。とかく「男らしさ」「女らしさ」で括られる旧態のバイアス評価は、今はもう色あせて時代錯誤の妄言と言ってもいい。自己の内に両性を見つめることで、世界各地の多様性を認め合える必然が来るといい。

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