「精神の毒にワクチンを」と題されたある新聞記事が
静かに、しかし確実に、世界中の人々の心に広がっています。
covid-19という新型コロナウィルスは世界中を恐怖に陥れていますが、
同時にcovid-19は、それ以前に、
我々地球人がすでに「死に至るウィルス」に
感染してしまっていたことをも教えてくれました。
この「死に至るウィルス」は人間の精神(こころ)、
特に「欲」と「恐れ」が大の好物です。
このウィルスをこう呼ぶことも出来ます。
「新自由主義 病」
(新自由主義=ややデフォルメして言えば<強欲世界一決定戦>、そしてその戦いに取り憑かれた人々の思想の総称。いかに己の欲に忠実であれるかが美徳。誰よりも欲深く、欲を満たすために<犠牲も手段も選ばない者が最終勝者>となる。負けることを何より恐れるため、ルールに縛られることを極端に嫌い、改革と称してそれらを徹底的に壊そうとする。負けることへの恐怖で視野を狭窄させ、善悪の観念を麻痺させる。また、その恐れを黒いエネルギーとして円循環させる巧妙で魔力的な仕組みを持つ)
「欲を追い求め続けなければ、この世界は崩壊する」
「他から奪い続けなければ、こちらが奪われる」
この「心のウィルス」に感染すると、
どんどん、どんどん、自分のことだけしか見えなくなるのです。
そして、肉体よりも先に、精神(こころ)が死ぬのです。
肉体は生きていても、
精神(こころ)が死んでしまっている人たちを
私たちはどれほど街中で目にするでしょう。
もし、この状況に気づけない、というのなら、
あなたも「心のウィルス」に感染してしまっているのかも知れません。
小川仁志さん著「超解 哲学名著事典」
「精神の毒にワクチンを」の筆者である、
気鋭の哲学者、マルクス・ガブリエルはこう説きます。
資本主義のうえに倫理(哲学)をのせよ(=倫理資本主義)。
現代人に今最も必要なのは、精神の毒のワクチンたる倫理(哲学)である。
成長を続けなければ、会社が、経済が、自分の生活が壊れる、
という衝動にも似た恐れの感情は、精神の毒による錯覚です。
金儲けのためには多少の悪事、搾取、環境の破壊は止むを得ない、
という心にかかる黒い影は、感染による全くの幻影にすぎません。
人に、地域に、環境に、倫理的な活動をすることで、
精神も、国も、地球も幸福になれる。
そんな生活に向けて一歩を踏み出せる
決定的な変革のタイミングに今、私たちはいるのです。
コロナ以前に早く戻りたい... と語る人がいますが、
無策にコロナ以前の世界に戻っても、
ただ破滅と、精神の不幸が待ち構えているだけです。
今、人類に求められているのは、
あらゆる活動のうえに、新時代の倫理(哲学)を打ち立てること。
今こそ、貴方が哲学することが何よりも求められているのです。
哲学とはインテリ学者たちの自己満足などではなく、この世界を、人生を、生き抜くための
一種の「精神の格闘」の様です。彼らの格闘、苦悩の中に、必ず今を生きるヒントはあります。
哲学することに小難しい専門書は不要です。ちょっとした入り口があればいい。
それがこの本です。
※こちらの作品は近日中にオンラインショップ、新着本コーナーにアップいたします。
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