【驚き】醤油は韓国が起源という説は本当なのか?!

醤油は、韓国が起源である」と韓国の三大紙のひとつである中央日報が伝えたことにより、ネットで話題騒然となったのを皆さんはご存じだろうか?

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世界では、醤油は日本が起源だと間違えた認識が広まっているので、それを正すために韓国のメーカーが世界戦略を発動するのだという。そんな記事が世界に発信されたもんだから、醤油をあまり知らない地域に住む人たちは混乱したかもしれないし、醤油は日本の物だと思っていたけど、違うの?と思っている日本人だって多いかもしれない。

今回は、この話題騒然となった、「醤油の韓国起源説」について、しっかり紐溶いていこうと思う。

この記事で、日本人として醤油の歴史をしっかり知ってもらえたらと思っている。

醤油は韓国が起源というのは本当なのか?!

醤油の韓国起源説の真相とは。。

まずは、この「醤油は韓国が起源説」についての経緯を詳しくみていこう。

2008年に中央日報という新聞社から世界にこの記事が配信された。韓国の液体調味料会社の「トンウンFC」が今後アメリカに支社を設立して、醤油の世界戦略を開始する、という。

「世界市場で韓国の伝統発酵食品の醤油が日本の製品のように認識されていることを正したい。初期には日本のテリソースをベンチマークして世界市場に軟着陸した後、世界の人の舌を変えていく計画だ。」

このような内容の記事が配信されたのだ。こんな記事が配信されたらビックリしちゃいますよね。だって、「醤油(ソイソース)」は、世界各国で認識されている日本の調味料だと誰もが思っていたのだから。

日本の醤油で世界でも有名なキッコーマン。アメリカの家庭などで使われている醤油の約6割は、キッコーマンの醤油が占めているのだという。

私もイタリアに留学しているとき、外国の食材を売っている商店では、やっぱり赤いキャップの醤油入れに入ったキッコーマンのソイソース(醤油)がいっぱい並べられていたし、私もイタリアではこのキッコーマンを使ってた。ロンドンに行ったときもジャパニーズセンターという日本食材をいっぱい置いているスーパーにもやっぱりキッコーマンがいっぱい売られていた。やっぱり本当に世界で醤油と言ったらキッコーマンなんだなぁ、と関心したものだったわ。

この記事について、そんな天下のキッコーマンの広報も「醤油の韓国起源説というのは初耳です!」と驚きを隠さないようです。

日本醤油協会も、そもそも醤油の歴史的にこの記事は間違っているのだけど、「韓国に対して抗議するとかそういうことは考えていません。」とコメントしました。

ネット配信されたもんだから、この一連のやりとりに対して、いろいろな意見が飛び交ったんです。

  • こんな配信を韓国がしたら、醤油は韓国が起源だと間違える人々がいっぱい出てくるんじゃないか!
  • 早く、日本は違うと抗議したほうがいい!
  • 黙っているなんて、日本はいつも甘いんだ!

などなど。。。韓国による「醤油は韓国が起源説」によって、ネット上では論争に発展しちゃったという事があったわけ。

それでは、本当に醤油は韓国が起源なのか、日本の醤油の起源と歴史を見ていくことにしましょう。

日本の醤油ルーツは中国から。。。

まず、はっきり言ってしまえば、日本の醤油の起源に関しての定説なんて、ない。

でもいろいろな文献から考察するところによると「醤」(ひしお)が醤油の原型だとされています。

そして、醤油のルーツに関して言えば、

  • 醤油のルーツは、中国から日本に伝わって発展した。

この説が有力のようだ。

まず約3000年前の周王朝初期の記録である周礼(しゅうらい)に「周政府の宴会用に醤用の甕(かめ)が120程、備えがあった」と記されているのだ。この頃の醤というと、今の醤油のようなものではなくて、獣や鳥の肉に粟麹(あわこうじ)と塩を混ぜて酒に漬けて瓶中に詰めて100日したら出来上がる、というような物だったらしい。

最初は、大豆は使用されていなくて、動物の肉を塩漬けにするという肉醤(ししびしお)というのが醤油の始まりなのである。

この肉醤、想像するだけでもなんか強烈ですよね。。。臭いもすごそうだ。。聞いたところによると、中国の田舎の地域ではこの肉醤を未だに造って食べている地域もあったようなんだけど、見た事がある中国人の知り合いによれば、それはそれは目も染みるくらいの臭いだという話だった。でも、これも昔は大切な保存食だったんですよね。

さて、大豆が使われるようになったのは、この周の時代よりも約1000年も後になってからの話のようです。

漢の史記と説文解字という辞書に大豆の発酵食品が初めて登場しています。

その後、約500~600年後に現れた「斉民要術」(せいみんようじゅつ)、これは世界最古の料理技術が記された記述書なんだけど、そこに大豆の加工法がみられ、大豆にカビ付けした「豉」(し)という醤油的な用法が現れてきました。

この時の中国では、この豉と醤を煮出して、豉汁(くきじる)という今の醤油の先祖のようなものを使っていました。

中国から日本にいつ頃伝わったかについて実証する手がかりは明らかではないのだけど、日本における醤油の最初の文献としては、斉民要術の200年後の唐の制度をそのまま真似たと言われる「大宝律令」(701年)によると、宮内省の大膳食に属している醤院で、大豆を原料とする醤や豉が造られていたようです。

だいたい「醤」(ひしお)というのは、当時の塩蔵品の総称で、草醤、肉醤、魚醤、穀醤の4種類に分かれていました。

草醤は、今で言う漬け物、肉醤は、技術だけが日本で使われて魚介類を用いて塩辛に、魚醤は、現在でも「しょっつる」「いしる」などのような魚醤(ぎょしょう)、穀醤は経山寺味噌などのような物だとも言われています。

その後200年後の平安時代に制定された「延喜式」(えんぎしき、927年)には、発酵物のようなものを絞ってた醤汁のようなものがあった様子が書いてあるようです。この延喜式というのは、分かりやすく言えば、平安時代にあった法を実際に運用するにあたっての細かいルールブックみたいなものね。やっと醤油に近づいてきた。

日本の醤油の歴史とは。。。

鎌倉時代になって、「溜」(たまり)が登場します。健長六(1254年)に信州のお坊さんが中国から帰ってきて、経山寺味噌の製造法を持ち帰り、紀州の湯浅で村人たちに教えたと言われていて、その製造の過程で桶の底に溜まった液体が美味しくて、煮物に合っているということを発見したのだそう!このあたりが、塩分を美味しく食べる手段としての醤油の始まりと言われているのだそうですよ。

日本で初めて「醤油」の文字が現れたのは、室町時代。

大栄元(1521)に刊行された「易林本節用集」に見られているようです。室町の末期から安土桃山時代の書物とされている「大草家料理書」なんかにも見られるのだけど、醤油の製法だったり、本質についてはほとんど書かれていなくて、醤油は秘伝の調味料だったと言える。昔は、本当に貴重な調味料だったということが分かりますね。

さて、中国と日本の醤油について紐溶いてきたけれど、韓国は一体どうだったんだろうか?そのあたりを見ていこう。

韓国の醤油について。。。

韓国にも醤油のような調味料が存在していて、今ももちろん使われている。

カンジャンと呼ばれるのが韓国の醤油のこと。カンとは、塩味という意味で、ジャンは醤ということ。カンジャンとは、塩味の醤ということになる。

この韓国の在来式の醤油カンジャンの作り方は、茹でて潰した大豆をドーナツ状にして形を整えて、風通しの良いところに数ヶ月干します。これが味噌玉ですね。

そしてこの味噌玉と、塩水、唐辛子、ナツメ、炭を甕(かめ)に入れて、2ヶ月程、熟成させると、液体は黒くなっていきます。これが、韓国の醤油のカンジャンです。

だいたい、日本の醤油とは、全く違う製法なので、味だって、香りだって違うものだってお分かり頂けるだろう。。。

醤油の韓国起源説について。。。

年表などで考察すると、韓国は、500年に対日交流があるようだ。そして、683年には、三国志記に「豉」と「醤」が登場している。

日本では、「延喜式」に発酵物を絞った物が登場したのが、927年頃だとすれば、確かに韓国よりも遅いことになる。

この醤油の原型が伝わったという記述の時期において、もしかすると韓国は、醤油は韓国が起源だと言っているのかもしれない。

けれども、韓国の在来式のカンジャン(醤油)と日本の醤油を比べても全く違うと言うことが言える。

日本の醤油は、日本の風土と日本人の知恵が生み出した日本独自の調味料で、その醤油という語源についても、先程から書いているような醤、大豆などからきた日本のある意味オリジナルの名称「醤油」だということが推測出来ると思う。

そもそも、どうして韓国が自分の国の醤油が起源である!と言い出したか、真相は正直言ってわからない。。政治的なことなのか。。商業的なことだけなのか。。

ただ、韓国も2006年に韓国農漁業芸術委員会が、日本の兆湯や味噌などは、韓国のカンジャン(醤油)とは全く違うということを強調している。

そんなことを考えると、確かに歴史上の記述で言うと韓国の方が日本の醤油よりも早い時代に記述などが残っているのかもしれないが、韓国が、韓国の醤油と日本の醤油が全く違うものだと言うのであれば、今回の「醤油は韓国が起源説」というのは、商業的な何かが動いてのプロモーションなのかなぁ。。と思わざる得ない。

東南アジア諸国は、一部を除いて、発酵が盛んな国であることは確かです。調味料ひとつで、いろいろと論争して、仲が悪くなるのは私は良いとは思いません。

日本の醤油は、日本人が中国から得た技術を用いて、独自に発展させた物だし、韓国のカンジャンだって、同じような歴史がある訳で。

どうか、こんなことで、国をまたいでの論争はしたくないものですよね。だって、日本の醤油も韓国のカンジャンもどちらも違うとは言え、美味しいのには変わりはないのだから。

それでは今回の「【驚き】醤油は韓国が起源という説は本当なのか?!」をまとめていきましょう。

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【驚き】醤油は韓国が起源という説は本当なのか?!まとめ

2008年に中央日報という新聞社から世界にこの記事が配信された。韓国の液体調味料会社の「トンウンFC」が今後アメリカに支社を設立して、醤油の世界戦略を開始する、という。

「世界市場で韓国の伝統発酵食品の醤油が日本の製品のように認識されていることを正したい。初期には日本のテリソースをベンチマークして世界市場に軟着陸した後、世界の人の舌を変えていく計画だ。」

このような記事が配信された。

日本の醤油ルーツは中国から。。。

まず、はっきり言ってしまえば、日本の醤油の起源に関しての定説なんて、ない。

でもいろいろな文献から考察するところによると「醤」(ひしお)が醤油の原型だとされています。

そして、醤油のルーツに関して言えば、

  • 醤油のルーツは、中国から日本に伝わって発展した。

この説が有力のようだ。

韓国の醤油について。。。

韓国にも醤油と言われるような調味料がある。カンジャンと呼ばれるのが韓国の醤油のこと。カンとは、塩味という意味で、ジャンは醤ということ。カンジャンとは、塩味の醤ということになる。

だいたい、日本の醤油とは、全く違う製法で造られているのだ。

醤油の韓国起源説について。。。

年表などで考察すると、韓国は、500年に対日交流があるようだ。そして、683年には、三国志記に「豉」と「醤」が登場している。

日本では、「延喜式」に発酵物を絞った物が登場したのが、927年頃だとすれば、確かに韓国よりも遅いことになる。

この醤油の原型が伝わったという記述の時期において、もしかすると韓国は、醤油は韓国が起源だと言っているのかもしれない。

日本の醤油は、日本の風土と日本人の知恵が生み出した日本独自の調味料で、その醤油という語源についても、先程から書いているような醤、大豆などからきた日本のある意味オリジナルの名称「醤油」だということが推測出来ると思う。

確かに韓国側としては、醤油の原点となるような物の記述が日本よりも早い時代にあったからこそ、強気で世界に発信したのかもしれない。ただ、韓国としても、日本の醤油と韓国の醤油はなっまく違う物だと世界に発信している部分もある。そのあたりを見ると、本末転倒で、何を言いたいのかわからい、というのが日本人の本音だろうな。。

ともかく、日本は中国から伝わった技術を元に独自に発展させて、今の醤油を完成させた訳で、韓国だって、長い年月かけて発展させてきた完成品なのだろう。

どっちが「先」みたいな話ではなく、発酵大国として、世界に一緒に発信していきたいと、私は願っている。

それでは、皆さん、良い熟成を・・・

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