先日、保育士さんの絵本の勉強会に
お招きいただきました。
年齢にあった絵本を選ぶポイント
聞き手の「わかった!」を待つ楽しみ
保育の中心に絵本を据えること
そして、
絵本の歴史とこれからの事
といった内容でお話しし、
絵本も時間があるだけご紹介いたしました。
先生方がとても熱心で、
伝えたいテーマをしっかり受け取ってくださるのが
お話ししていて感じられました。
とても良い時間を過ごさせていただきました。
ところでこの日、先生方に
本屋としてどうしてもお伝えしたいと
思っていたことがありました。
ぐりとぐらが発行から60年。
いないいないばあ
こぐまちゃんシリーズ
きんぎょがにげた
もこもこもこ
はらぺこあおむし
かいじゅうたちのいるところも相次いで
50年を超えます。
大人の本のロングセラーが消えていく中で
これは本当に素晴らしいことです。
このように絵本が読み継がれている理由を、
ブログでも何度か触れていますが、
わたしはこんなふうに思っています。
絵本は、保育園や幼稚園や子ども文庫で
子どもたちに読み聞かせられ、
お母さん、今日ね
・・・こんな本読んでもらったよ
すごく面白かった~
と情報が家庭に伝り、家庭でも絵本が買われ、
そういう流れで、
子どもが面白いと思った本が
発行され続けているのです。
でも昨今の出版界の事情はどうでしょう…。
(わたしもそこにいますが。)
わたしには、
売り手(大人)が売りたいと思う本が店頭に並び、
大人が面白いと思ってそれを買う流れが
強くなって来ているように思えます。
ロングセラー絵本は、子どもたちに選ばれて
生き延びてきた絵本です。
経済活動とは相いれないところで、
ロングセラー絵本は
子どもたちと一緒に育ってきたのです。
だから、保育現場に立つ先生方には、
絵本をたくさん読んで聞かせて頂きたい。
そして、
小さい人たちが「おもしろい」と感じた絵本が
育つよう手助けしてほしい。
そんなことをお願いしてきました。
ぐりとぐら 60歳だって
ほんとにおめでとう
60周年記念キャンペーン実施中です
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