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コロナ、もっと検査してはどうだろうかと思う


もう武漢は解除されているとのことで韓国や中国は日常を取り戻しつつあるようです(ちなみに、韓国や中国が特に好きで言っているわけではないです。右も左も関係なく、の話です。)。
日本も医療崩壊にならないための積極的な検査をするべきだと私はずっと思っているのですが、なぜしないのでしょう。蔓延すると、この政策オプションすらとれなくなります。
早めに医療機関との導線を分けて、医療機関に行く前のバッファーを確保しないと、医療崩壊します。まだ意識があって自分の足でなんとか歩けるくらいの元気なうちに検査して、ホテルでも、施設でも、一時施設に収容しないと、激しく咳き込み撒き散らしながら、あるいは、意識朦朧として、場合によっては救急車で運ばれてきた患者で、医療機関があふれ、医療機関がパンクします。
検査をすると医療崩壊になるから検査をしない(【前者】の立場)というよりも、もう少し積極的に検査をしないと医療崩壊になる(【後者】の立場)と考えられないものかと思います。
【前者】の立場から言われていたのは大別すると以下のようなことでした(→は、でもね、という反論です。)。
(1)偽陰性問題:偽陰性の人が安心しきって奔放に振舞い他人にうつしまくるという指摘
→偽陰性の可能性や検出限界以下のwindow期間かもしれないから他人にうつす可能性もあるから、また、今後他人からうつる可能性もあるから、とにかく警戒を維持してね、ときっちり政府や専門家が伝えるのが重要。
(2)偽陽性問題:偽陽性の人まで間違って隔離されるという問題。
→どこまで隔離(家であれ、施設であれ、ホテルであれ)を強制できるかはともかく、24時間後に検査して陰性で、さらに24時間後に検査して陰性ならOKだから(そこで偽陽性だったんだろうね、ということになるのでしょうそこまでは、偽陽性か本当の陽性かも誰もわからないので。)、大体の人は従う。それでも、今後他人からうつる可能性もあるから、とにかく警戒を維持してね、ときっちり政府が伝える。
(3)医療機関入院問題:陽性なら医療機関に入院させなければならない問題。
→これは法律がそうだったというだけのことで、立法の問題だから政府が適切に手当てするだけの話です。そして、今では、宣言により東京都ではホテル隔離も整いつつあり、もうできるようになっているはず。
(4)無用の検査問題:薬もないので、軽症者なら結局寝ていることしかできないので本人の治療に役立つわけでもないから検査する意味がないという指摘。
→これは本人の治療のためではなく、医療崩壊させないための措置なので、指摘自体が当たらない。
当初、【前者】で考えていた偉い人も、【後者】もありなのかもと真摯に検討することは何ら恥ずかしいことではなくて、立派なことだと思います。当然、必要な施設や法律の手当は必要として。臨機応変に朝令暮改をすることはリーダーにとってとても大事なことと思います。
日本も、
「お熱あるの、ちゃんと37.5度が4日続いた?違うの?じゃあ、まだ検査はだめよ心配しすぎたんだよ。」
ではなく、
「いつもと調子が変だと感じるの?味覚?微熱?念のため検査してみる?陽性だとホテル/施設/自宅(ここはオペレーションで決めること)で休むことを要請されるけどいい?」
くらいで動かした方がよいと思うんだよね。
そして、グンと市中感染の懸念を下げつつ、ある程度経済を回していく。
韓国は10分とかでサンプル採取で、数時間後には結果が判明するようなやり方で、かなり広範に検査したようです。中国はかなり厳しい制約を伴う隔離を一律に強制したようです。
経済への影響もありますから、どちらかなら、一律の強制隔離ではなく、より積極的な検査をすることで乗り越えられた方がいいと思ってしまいます。経済死とコロナ死のどちらが大切かという問題がありますが、このままでは、経済死「かつ」コロナ死になりかねません。
しかし、この「より積極的な検査をする」というアプローチも限界があります。すなわち、感染者が増え続けると、検査キャパの問題や(医療機関とは違う)隔離施設のキャパの問題や重症者となった人を受け入れる医療施設のキャパ(人・装置・ベッド)があります。だからこそ、早く着手しないといけません。
こんだけ原因の分からない感染がひろがっているので、「患者の周りの濃厚接触者をチェックする」というアプロ―チはもはや手遅れなので、ゼロベースで次の一手を考えるべきです。政府がやらないなら地方自治体なり誰かがやるかと思います。
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