【教育小噺】小学6年生から学力が爆上がりは難しいのか | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

【教育小噺】小学6年生から学力が爆上がりは難しいのか

スポンサーリンク
BLOG
スポンサーリンク

今回は【小学6年生から学力が爆上がりは難しいのか】と題し、お話をしていきます。

スポンサーリンク
AD

YouTube版

エール出版社より本が出版されました。

小学3年生から4年生で気をつけるべきことを詳しく取り上げています。

created by Rinker
エール出版社
¥1,760 (2025/03/26 17:49:14時点 Amazon調べ-詳細)

 

kindle出版しました。unlimitedでも読めます。

完全に無料で読めるコミックエッセイです。

 

↓こちらはアマゾンの縦読みfliptoonです。

キンドルとは違う読み心地かなと思いますので、読み比べもしてみてください。

内容は一緒です!

透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】

created by Rinker
¥250 (2025/03/26 17:25:50時点 Amazon調べ-詳細)

 

新作です。

 

kindleのジャンル別ベストセラー獲得しました!

ありがとうございます。

 

小学校6年間で学力差が出やすいタイミングというのは小学校3年生、4年生と言われていますが、小学校入学したばかりの頃でも、もの凄く勉強ができる子は小学校1年生でもキラリと輝くものを放っているので【明らかに賢い子】と比較してしまえば学力差が存在するというのを感じることもあります。

とはいえ、学校の授業内容が難化してくる3年生と4年生頃からスイスイと高得点や満点を取っている子もいれば、満点や高得点が取れなくなる子、単元によっては70点未満という子も増えてきます。

 

子ども①②③全員、小学校4年生のクラスで【高得点しか取らない子と勉強を放棄し始めた子】の二極化が進み、中間層の中でも高得点寄りと、勉強に対してめんどくさいという気持ちが強まっている子、の二極化が出始めていました。

一般的に小学校高学年で学力グループが出来上がっていき、何もなければ中学進学後もそのグループは引き継がれていきます。

中学進学を控えた小学校6年生になると、親の教育への意識差も違いが見えてきます。

学区の中学に進学するけれど、中学に向けて小学校内容をしっかり復習しておくという考えで塾に通う子も出てきます。

学習量を確保することや、中学で学力上位層にいることを目指しつつ、すでに小学生の時から高校受験に向けて動き出している親子もいます。

 

その一方で、中学生になってから勉強すると信じており、小学生の間は特に何もしない人や、学校のテストでそこそこの点数を取っているから大丈夫だろうと楽観視している人もいます。

こうした親の意識差というのは小学校6年間の中で広がる学力差の要因の一つだと個人的には感じています。

ただ、中学進学が迫ってくると色々と中学校の話が耳に入り、【定期テストがどうも難しいらしい】【中学では30番以内に入っていないと○○高校以上は無理のようだ】という現実を知るようになります。

そうなると、【思っていたよりも中学の勉強は大変そうだ】と気がつき、小学校生活のラストである6年生で何とか挽回しようとするものの、それが簡単なのかと言えば、やはり難しいとしか言えません。

なぜ、小学校6年生から学力を爆上がりしていくのが難しいのでしょうか。

 

勉強への気持ちが固まっている

まず、小学6年生になっていると子ども一人一人の勉強への気持ちというものが固まってきます。

11歳、12歳という年齢だけ見ればまだまだ子どもですが、小学校の中では一番上の学年で、責任ある立場として振舞うことが求められています。

学校生活での立場や心身ともに成長著しく、子どもとはいえ【自分たちは一人前】【親にも反抗的な言動ができる】と自覚しています。

ある程度、自分の言葉で親が右往左往するのを分かっているので、子どもながらに【大人のような感覚】を持っている年頃と言っていいでしょう。

クラスの中で【あの子はああいう子】と子どもの性格もかなりハッキリしているのと同じように、勉強に対してどういうイメージを持っているかや、取り組み方も個人個人の違いが明確になっています。

小学校6年間で色々なことを学ぶ中で、学力の違いが目立ってきます。

また、家庭による勉強への考え方も異なることも影響して、【夢を叶えるために勉強を頑張っている子】【サクッと勉強して高得点を取れる子】【中学受験をするために塾通いをしている子】【宿題くらいしかやっていない子】【宿題すらあまりやっていない子】と同じ学年でもかなり勉強に対する思いの差が出ています。

 

その差を小学校6年という一年間で縮めるというのは思う以上に大変です。

小学校6年に至るまでに確実に理解不足の単元が複数あり、なかには苦手とする教科があって、その教科を4年生、3年生くらいまで遡って復習する必要があるような状態ということもあります。

そして、どのくらいの学力にさせるかということでも子どもが取り組まないといけない学習量も変わってきます。

ボトム層からミドル層のやや下にするにも、【多くの教科でカラーテストで80点台を取れる】にしないといけませんし、トップ層になるには【どの教科も90点以上を取れる】までに仕上げないといけません。

中学1年生になるラスト1年だけで小学校での理解不足を全部なんとかしようとしても、もの凄い労力が必要です。

小学校4年生、5年生ならまだ学習計画が立てられますが、【ラスト1年】という難しさ、そして子どもの気持ちが勉強から離れていれば離れているほど、どうにもならない面があります。

 

楽なことに慣れている子を勉強させるのは至難の業

とくに、勉強をせずにダラダラと毎日を過ごしている子に勉強させるというのは至難の業です。

私も元グータラ小学生でしたので、気ままに過ごしている子の気持ちがよく分かります。

とにかく、勉強することは苦行であるというイメージが強く、自分はそんな苦しいことをしてまで学力を上げていきたいとは思っていない、という感じでしょうか。

それよりも楽しいことをして過ごしたい、勉強ができる子は生まれた時からそういう才能があるという解釈をしていて、中学生になり定期テストがある、高校受験もある、というのが遠い未来のように思っています。

実際は、小学校6年生になれば中学進学まで1年を切っているわけですし、進学に向けて準備をしていかないといけないのですが、【いつまでも子ども】という考えが支配的で、楽しい毎日がこれからも続くと勘違いしています。

そんな子に対して【勉強しよう】と声がけをし、実際に勉強させて学力アップを目指していくというのは大変なことです。

 

私も塾で小学生時代は遊んでばかりで中学に入ってから定期テストを受けて、真っ青になってしまうような点数、順位をとって慌てて塾に駆け込んでくる親子に接したことがありますが、話を聞くと【小学生時代は家庭学習の習慣がない】【中学生になったら自分で勉強すると思っていた】ということばかりでした。

それで、塾に入ってそういう子達が勉強する子に大変身するかといえば、現実はそんなに甘くはありません。

あれこれと指示をし、声がけをしても勉強するまでに時間がかかる、宿題をやって来ない、テストを受けて結果が悪くても数日したら忘れるということを繰り返していました。

12歳の時点で【楽なことに慣れている】という状態だと、勉強する子に変身させて成功するのは本当に少数派です。

それこそ、本人の気持ちが劇的に変わらない限り、周囲の大人がアレコレ言っても変わりません。

ですから、小学6年生から学力が爆上がりするというのは夢のような話なのです。

 

将来に役立ちそうな子どもの得意なことや好きなことを見つける

それでは、少しでも状況を好転させたいならどんなことをしていけばよいのでしょうか。

やはり子どもの気持ちを変えていき、【勉強は大切】と自覚させることが一番有効です。

とくに【将来の夢】【得意なことを見つけて勉強と結びつける】というのが小学校6年生の子どもの心には響きやすいです。

例えば、小さい子と話をしたり遊んだりするのが好きな子なら、子どもと関係する仕事がどのくらいあるか調べてみて、職業や進路進学を考えるきっかけを作ってみるのもおススメです。

【保育所の先生になる】【児童心理学を勉強して悩んでいる子をサポートしたい】【子どもの栄養をサポートしたい】【教育に携わる仕事をしてみたい】と具体的な未来を思い描くと、【その夢を叶えるにはやはり勉強しないと道は開けない】ということに気がつきます。

そして、中学以降の高校受験でも【どの高校なら一番良いか】と自分の未来を考えるきっかけになります。

 

子どもが得意なことも職業や勉強に絡めて話をしていくのも【勉強は大切】と気づかせることにつながります。

例えば、企画を考えて人前で話すのが得意ならその長所を活かせる職業を考えてみたり、中学に入ったら委員会や生徒会に携わってみることを提案してみるのもいいでしょう。

工作や細かい作業が好きなら、技術系の専科の高校や高専といった進路進学に適性があるかもしれません。

今は勉強に対して消極的だけれど、子どもの得意なことや好きなことを見つけて、進路進学に結びつけて考え、調べていくと【こういう道もある】と子どもが驚き、【それなら勉強して頑張りたい】という気持ちを引き出すことになります。

【勉強しないからお手上げ】と親も匙を投げず、小学校6年からいかに巻き返せるかということも考えていきたいですね。

 

タイトルとURLをコピーしました