鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

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Sutliff Tobacco Company - Cringle Flake (Holiday Edition 2022)

2023年01月11日 | パイプタバコ
2023年 1月

今回は Sutliff Tobacco Company - Cringle Flake (Holiday Edition 2022)


このクリングルフレイクは 2019年から始まったマクレにおける クリスマスチアを目視した
Sutliff 版のそれとなります
なのでクリングルという言葉も クリスマスプレゼント的意味合いになるようです(赤いリボン)

オールドベルトのレッドバージニアを原料にした 美味いバージニアブレンドとなりますが
マクレのものと違うところは マクレのそれがストレートバージニアに特化しているのに対して
サトリフのそれは VaPer であるというところになります

初年度こそ ストレートバージニアだったのですが
翌年からは 2003年産の あのセントジェームズパリッシュのマーク・ライアンさんの所有する
ポッシェ農園にて製造された純正ペリクを使用しているところが大きな特徴となります



そのことは TRDC によりますと
① Cringle Flake (Holiday Edition 2019)
② Cringle Flake (Holiday Edition 2020)
③ Cringle Flake (Holiday Edition 2021)
④ Cringle Flake (Holiday Edition 2022)

それぞれレビューがあがっているのですが(2022年のものはまだ上がってません…)
この私は 2019年のものは喫っているのですが2020と2021年のものは喫っていません
まあいいか と思ったことがその理由ですが 今回はまた買ってみました

2019年の物のレビューはこちらになります

この時はやや辛口の感想となりましたが ペリクの代わりにイチジクやプラムのフレイバーがついており キャベンディッシュタイプにストーブされたレッドバージニアに 酢のような強い刺激を感じたのもその原因となります
ややダークに傾いたそのバージニアの風味が本来のダイナミックなオールドベルトのレッドバージニアの
風味を損なうような気がしたものです

①の2019年のもののレッドバージニアについては いつの物であるかは記載されていませんが
喫った感じにおいては そう古いものではなさそうです
それ以降のものと比べてよりビビッドなバージニアの風味がするようです

②の2020年のもの
2003年のMark Ryan さんの純正のペリクが使用されており レッドバージニアも10年熟成されたものが使用されているようです

③の2021年のもの
ペリクは同じものが使用されていますが バージニアはさらに10年古いものが使用されているようです


そしてこたびの ④の2022年のものには
やはり同じペリクと 2001年のレッドバージニアが使用されていると書かれています
そうしますと 仕様的には前年のものと同じことになるのですが
どうもバージニアに違いがあるような気がします



缶の裏側には

この様な記載がされていて
原料のことが書かれていますが細かいことはよくわかりません


TRDC の説明には何も書かれていませんが SPDC の説明には
The fourth installment of Sutliff's highly anticipated, seasonal pipe tobacco, Cringle Flake 2022 is a blend of aged, partially stoved, 21-year-old Red Virginias and 19-year-old Perique. This incredible holiday mixture presents an exceptional flavor right out of the tin with a deep richness sure to improve even further with additional age. Contributing to that mature flavor, the flue-cured leaf has undergone a unique secondary fermentation process, steamed for one hour before being combined with the aged Perique and pressed and cut into flakes. Naturally sweet with spicy, piquant undertones, the result is incredibly complex with notes of stone fruits, earthy spice, and molasses.
この様に記載されており
キャベンディッシュにしたレッドバージニアを1時間加熱してから ペリクと混ぜているようです


2019年のものと 2022年のものを喫ってみて気が付くのは
ダークバージニアがメインのブレンドであるということになります
先日喫ったマクレの Blackwoods Flake はケチャップ臭の強いよく熟成されたレッドバージニアのブレンドになりますが
このクリングルも ケチャップのニオイはするわけではありませんが 酢の刺激のよく効いたブレンドになっていて その事はストーヴされたレッドバージニアの強い関与を示唆します


あまりに酸味が強いので 本来のダイナミックなレッドバージニアのタバコ感とかヘイの風味
グラスの風味などは影を潜め 
2019年のものにはイチジクやプラムのトッピング それ以降のものには純正のペリクがより
その酢の酸味を強める働きをしますので CRF のようなものとは違う味わいになります

そこがこのブレンド群の問題点であり特徴になるかと思います


当ブレンドは



厚めのフレイクになっており さほど色は黒くはありません
なのでダークバージニアの程度は少ないのかと言えばどうもそうではないようです

喫ってみればわかりますが どうも今回のブレンドは 20年熟成させたバージニアだそうですが
本来のバージニアの風味に欠けるような気がします

ペリクはとても素晴らしいですし バージニアも長期熟成によりまろみが出てよいのですが
肝心のレッドバージニアの風味が物足りません…
バージニアの味に深みがないんですね 出汁ガラみたいな風味でしょうか……



このブレンドのバージニアは マクレの Blackwoods Flakeのようなビネガーの酸味がありますが
大きく違うところは あちらにはもっとレッドバージニアの柔らかな風味と旨味を感じます
当ブレンドにはまろやかさはあるのですがそのレッドの風味に欠けるところがあり そこが大きな違いになります 当然マクレの方が美味いバージニアであると言えます


また当ブレンドのペリクは素晴らしいものがあって
すぐに思い浮かべたのは
Peterson - De Luxe Navy Rollsになります
しかし 大きく違うのはバージニアになります
あちらのバージニアはもっと甘く酢のような酸味はありません

当ブレンドのバージニアはあまり甘みを感じないようです
20年もかけて熟成させている割には甘さに乏しく 風味が抜けてしまっているように感じます
2020,2021年のものは知りませんが おそらく当ブレンドよりも美味いのだと思います

今回のブレンドはバージニアが違うような気がします
過ぎたるは及ばざる ということなのかと思います…





ちなみに今回は



こちらの2019年のものも一緒に開けてみたのですが(在庫を持っているので)



どうもこの2019年の方が バージニアに関しては味がピンとくるような気がしますね



ペリクは入ってませんが



色が濃い方は2019年のものになります
ブロウクンフレイクで やや硬めです

同じようにビネガー臭があり ペリクの旨みの部分はなく 刺激的な酢の風味は
今年のものと同じ感じになりますが
よりビビッドでドライクランベリーチックなフルーティさは健在で
オールドベルトのレッドバージニアを感じさせてくれるのは 2019年のものになります
粗さはあるのですが私はこちらの方が美味いと感じます

マクレのBlackwoods Flake は傑作ですが
この様にビネガー臭の強いブレンドは好みが別れそうです
このクリングルフレイクはそういったブレンドになりますので
もっとビネガー臭を控えめに バージニアの風味をもっと味わえるならば
素晴らしいブレンドになると思うのですが…

そういった感想となります
それでは また

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