大きな山が目の前にあって、

少しずつ切り崩して行くのだけど、まったく頂上は見えてこない。

そんな状態になってから一ヶ月以上経過している。


何度も何度も経験していることなのだが、年齢で厳しくなってきてるのは、避けようがない。


自分にとっては、この仕事は自分でなければできない。そんな不確かな自信からか、ずっと向かい続けてる。

多額の税金を使うことになるこの分野のこの局面は、ある学問の理解度が重要な要素であり、

その背骨である知識を持ってない者に仕事をすることはできない。それはたしかで、だからこそ私に依頼が来ている。


自分しかいない。

これはひとり親として生きてきた自分には、当たり前である逃げ道の無い、バックアップの無い状態だ。

自分でなければいけないことは、嬉しい反面、プレッシャーも大きい。

もし自分に何かあったら、助けたくても誰も助けることができないのだから、きっとその計画も頓挫してしまう可能性が大きい。


このピリピリした感覚、嫌いではない。

この刺激があるから、ここまでやってこれたと思う。

誰もが感じてるだろうけど、マゾではない。

追い込まれると自分でも予測出来なかった企画が浮かんでくる。

これも一つ、ひとり親家庭で培った力なのかも知れない。