「業務に追われて看護ができない。やりがいを感じない。」
看護師さんの仕事の悩みあるあるですよね。
わたしも、そう感じて鬱々した日々を過ごしたこともありました。
今も、わーーー!業務に追われて患者さん看れてないかもー!ってなる時もあります
昔、ある研修で講師の先生が投げかけられた、ある言葉があります。
「あなた方のやっている仕事は業務ですか?看護ですか?」
「患者さんに点滴をするのは、業務ですか?看護ですか?」
「おむつ交換は業務ですか?看護ですか?」
ええっと・・・点滴は業務で、おむつ交換は看護??
戸惑って答えきれない私たちに先生がニコニコして続けます。
「わたしたち看護師が、プロとして患者さんにすることすべては、根拠に基づいた看護であるはずです。」
「同じことをしていても、なぜそのケアが患者さんに必要なのかが考えられてできていれば看護。
ただやらなければならないと決まっているからやっているのであれば、それはただの業務です。」
目からうーろーこー、ボロボロー!!
業務に追われて看護ができないって、それはちがうのかもしれない!
現場で働いていると、忙しくて思ったように患者さんと関われないことは確かにあります。
看護計画も立てっぱなし。
カンファレンスもやる時間がない。
わたし、毎日同じことの繰り返しで、何やっているんだろう。
イライラと悲しさが、疲れと共に積み重なって嫌になることもあります。
でも、そんな中でも看護師さんたちは何かに気づいて、アセスメントしているはずです。
おむつ交換の時に、「おしり赤いの良くなってきた!アズノール続けよう。」とか。
食事介助しながら、「だいぶん食べれるようになったね。形態アップしよう。」とか。
ゴミを捨てながら、「血糖高いのにお菓子食べてるなあ。食事指導いるなあ。」とか。
私たちの仕事はすべて看護なのだと気づいて欲しい。
声掛け一つにしても、患者さんに触れる仕草一つとっても。
私たちの関わりで、患者さんは生きる力を取り戻したり、消耗したりする。
プロとして、その重すぎる責任を、誇りとやりがいに変えていくことができるのは、わたし達一人ひとりしかいないのです。
私は今、看護必要度が50%overになる病棟で働いています。
忙しさにイライラすることもあります。
患者さんに丁寧に関われないこともあります。
やらないといけないことが終わらなくて、泣きそうになることもあります。
うまくいかないことのほうが多い。
自分の甘さで患者さんの生きる力を消耗させてしまうこともある。
疲れて動けなくなることも、余裕がなくなって笑えなくなることもある。
そんなとき、「あなた方のやっている仕事は業務ですか?看護ですか?」という言葉が蘇ります。
忙しさに負けそうになった時、チームの業務が思うように進まなくてイライラしてしまう時、
私は業務をこなす人じゃなくて、患者さんを看る人なんだと思い出すのです。
患者さんと関わる時、今やっていることは看護なんだって思い出すのです。
この言葉が、いつも頑張る看護師さん達の力になれば嬉しいです
医療現場で役に立つ、人の力を引き出す関わりを、理論と実践ですぐに使えるようになります。
6/22【大阪】 7/22【東京】 8/30【福岡】
■受講者の声
・過去にとらわれていた自分と離れ、新しい一歩を踏み出す勇気が出た。日頃実践していくことができる内容で、成果も期待できそう。
・コーチング、ティーチングの違いが良く分かり、気持ちが楽になった。
感情が揺さぶられることの多い医療介護の職場。この研修では、医療介護の現場で働く人たちが、自分らしく、相手も大切にしながら協働していくのに役に立つ、怒りや悲しみといったネガティブな感情との付き合い方を、自己分析や体験学習を通じてお伝えします。
9/27【大阪】 10/18【福岡】 11/22【東京】
■こんな方にオススメ。
・忙しいとついイライラしてしまう
・職場に苦手な人がいる
・当たり前のことができていない人に対して腹が立つ
・自分だけ一生懸命やっているように思えて悲しくなる
・後輩を育成したいが褒めるところがみつからない
・・・等など。
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