牛肉って聞くとどんなイメージでしょうか?
お肉には、鶏肉や豚肉などもありますが、牛肉はそれらに比べるとちょっと高いような・・・。
その理由の概要をYouTubeにアップしましたので、良ければぜひご覧くださいませ↓
外食産業も近頃は大手チェーン店おかげで、ステーキ屋さん、すき焼き、しゃぶしゃぶのお店もだいぶ身近に感じれるようになりました。
とは言うものの、やはり牛は実際に高い(笑)
スーパーのお肉のコーナーに行くとわかりやすいですが、他の肉に比べると、牛肉は高い。
牛肉の100g当たりの平均価格は、豚肉の約2倍、鶏肉の約3倍します。
では、なぜお肉の中でも牛は高いのでしょうか?その理由は以下の2点があげられます。
1.肥育期間
鶏肉は、若鶏ならば生まれてから30~40日程度で肉とされ出荷されます。なんと、おギャーと生まれて1か月後にはお肉になるという・・・。
豚肉なら、6か月くらい。なんと、生まれて半年で・・・。
フォアグラなんかはもっと・・・。ここで語るのはご遠慮させていただきます。。
かたや牛肉となると、これが約2年以上もかかります。
牛肉は生まれてから商品になるまでの期間が鶏肉や豚肉に比べ、圧倒的に長い。
例外として、一部アメリカの牛は、成長速度が異様に早い牛もいて、成長ホルモンなどが使われているのではないか?という声も上がっていますが・・・
2.肥育効率
次に肥育効率を見ていきます。
飼育期間が長くなればなるほど、餌代がかさむことになります。
鶏は小さいため、あまり餌代がかかりません。
豚も牛に比べればずいぶん小さいため、餌代も少なくて済みます。しかも豚は一度の出産で約10頭産み、しかも年2回も出産します。
つまり、短い期間で、たくさん育てられるというわけです。
しかし牛さんは長期飼育され、1度の出産で1頭しか生まれず体も大きいのでその分餌代がかさみます。
飼育効率(お肉1kgを生産するための飼料の量)は、牛肉が10~11kg、豚肉が3~3.5kg、鶏肉が2.2~2.3kgとなっています。
しかも体は大きいのですが、体の約半分くらいは骨のようなもの。
つまり本当に取れるお肉の量と言うのは、牛さんが大体600kgとすると、骨以外の可食部は200~300kgくらいです。
そしてエサを作っている人や、餌や牛さんを運搬する人、牛さんのつめをケアする人など、牛さん1頭に約10人以上は関わっているといわれています。
やはり牛さんを食卓に届けるまでには、相当な人件費などのコストがかかっており、高いのは仕方ないことなんです。
ブランド牛はさらに高い
松阪牛などのブランド牛になると、通常の和牛よりもさらに高くなります。
エサもブランド牛は良質なものを、決められた地域で管理され、手塩にかけて生産されます。
特に特産松阪牛は、通常の松阪牛よりも飼育期間が長いため、餌代もその分かかります。
餌代を削減するために、餌代の一部を自給するなどの努力をされていますが、まだまだコストは高いままです。
良質なお肉を生産するためには、たくさんの手間暇がかけられているんですよね。
これからも良いお肉をお値打ちにいただける時代が続くには、生産者から販売者、そして地域と一体になって取り組んでいかなければいけません。
ということで本日もご覧いただきましてありがとうございました。