こんにちは! 旅するフリーランス女医、えりおです。
週の半分ほど医師として従事する傍ら、総合旅行業務取扱管理者の資格を生かし、品格ある優雅な旅へ――体験した旅の情報は、現在メンバーズメディアのほか、ブログなどを通じ発信させていただいております。
依然として継続中のコロナ禍、旅行・宿泊業界は多大なるピンチが続いております。クルーズも同じでありましょう。
一方で「新しい生活様式」「新しい旅スタイル」が提唱される中、感染対策を万全に、生き残っているホテルや宿があるのは動かぬ事実。
飛鳥II、はたまた飛鳥IIを有する郵船クルーズさんもその一つではないでしょうか。
昨年掲載されました『☆旅のコラム☆ どんな逆境でも客入りの変わらない上質ホテル・旅館から学べること』におきましては「最高のサービスのためには相応の出費も厭わない」という方に向けて、こういう時期でも宿が「生き残る」ってどういうことか、私なりに分析させていただきましたが、飛鳥IIもまさにその一つ!
飛鳥IIを保有・運航する郵船クルーズはコロナ禍まっただ中に船を改装。
今年に至ってはもう一隻、新たに船を造ることを発表しました。
実は、私、コロナ禍&飛鳥II改装前最後のクルーズと改装後のクルーズ、計2回乗船しております。
制限がある中での2度目の乗船…新鮮味がなくなったり、最初に乗船したほどの感動が薄れてしまうのではないか、と思いきや、全くそんなことはありませんで、むしろリピーターとして乗る方が楽しく、ますます飛鳥IIのトリコになってしまうほどのものでした。
ゴールデンウィークに感染者を出した時は色々な批判が飛び交いましたが、乗ればわかります。あれは乗ったことのない人が言っているだけだということが。
今となっては飛行機で海外に行くことにはほとんど興味が薄れ、むしろその何回か分で飛鳥IIに乗船したいくらいなものです。
そして、その中で、医師として学びとなるホスピタリティにも沢山ふれました。
今回、一度乗ったら離れがたくなってしまう飛鳥IIの魅力にクローズアップし、2回に分けてお伝えしていこうと思います。
初回は飛鳥IIの絶妙な船の大きさと乗客定員、クルーとの人数比などから、そのアットホームとも言えるサービスが生まれる理由に迫ります。
下船するころには――皆「飛鳥IIファミリー」!?
ここのところ、ほとんどの時間を横浜の大さん橋で停留して過ごしている飛鳥II。
たまに友人を連れて大さん橋に赴き、実際目の当たりにすると、ほとんどの方がその大きさに圧倒されております。
が、そんな飛鳥IIでも、クルーズ船としては「決して大きすぎず、ゲストも多すぎず、アットホームな部類の船である」と申し上げたら、さらに驚かれるでしょうか。
下船するころには誰もが飛鳥IIの身内になってしまったかのような気分になり、飛鳥IIが何か言われると身内の悪口でも言われたかのような心境になってしまう。GWのあの件で、我々飛鳥IIファンの気持ちがまさにそれだったように思います。「“我らが飛鳥II”に何を言うか!」です(笑)。
具体的に説明させていただくにあたり、まず船の大きさからいきましょう。世界の豪華客船の大きさと比べてみると、実は飛鳥II、決して大きい船ではありません。
こう見ると、飛鳥IIは世界のクルーズ船の中では中型船にあたります。
自分は飛鳥IIのこの大きさこそ!と思っており、これより大きい船への憧れはありません。
飛鳥IIを所有する郵船クルーズさんも、そのお考えは同じのようです。
2021年3月末に新客船の造船契約を締結し、2025年に引き渡しを受ける予定だと発表されましたが、その新客船も大きさは51,950トンと、飛鳥IIとそこまで変わらず、乗組員数をほぼ維持したまま、乗客定員を飛鳥IIの85%程度に絞るそうです。
つまり、5万トンクラスの船、というのが、日本の、日本人向けホスピタリティにちょうどいい大きさである、ということなのです。私はこれ、非常に納得です。
というのも、飛鳥IIの乗客定員と乗組員数をみていただきたいのですが、乗客1人あたりに対して、おもてなしするクルーの人数が多い。そして客1人あたりに与えられた空間が広いのです。
つまり、5万トンクラスの船、というのが、日本の、日本人向けホスピタリティにちょうどいい大きさである、ということなのです。私はこれ、非常に納得です。
というのも、飛鳥IIの乗客定員と乗組員数をみていただきたいのですが、乗客1人あたりに対して、おもてなしするクルーの人数が多い。そして客1人あたりに与えられた空間が広いのです。
あまり船を大きくしすぎず、乗客も増やしすぎない結果、クルーのサービスが行き届く、アットホームな船となり、最後はみんな「飛鳥ファミリー」となるのです!
乗船客(約300人)<乗組員(約400人)――この数字が意味すること
先ほど乗客定員872名と申し上げましたが、この人数、コロナ禍に入ってからは絞っております。
最少催行人数は200人、とのことでしたが、私が4月に乗船した際は300人もいませんでした。
また、横浜に引き返したGWのクルーズは乗客302人、乗組員(以下:クルー)425人の計727人が乗船していたとの報道でした。
閉鎖空間に700人もの人間を詰め込んだら、クラスターが起きるに違いないとの意見がありましたが、乗船したことのある我々からすればむしろ逆。
5万トンクラスの船にたったの700人、しかも乗客が利用できるのは5階から12階まで。
クルーに加えてフルに872人の客が乗っている時でさえ、広々としている船であるのに、乗客はさらに絞ってその半分以下なのです。
クルーの中には、船長や機関長(エンジン担当)など、客の前に姿を現さない方もいらっしゃることを考えても、乗客一人に対し、一人以上のクルーが割り当てられる状況です。
これはあたかも外商つけてデパートでお買い物をしているかのような、贅沢さです。
そんな船内ですが、「乗客が千人いたら、千人の皆様が満足できるクルーズを目指したい」と意気込む赤松憲光船長を筆頭とする、クルー達のおもてなしの熱意は生半可なものではありません。
自分は恥ずかしながら医師として「お越しいただいた患者さん皆様に満足してお帰りいただく」という意識はありませんでした。
医師の保険診療はクルーズのサービスと質が異なる部分があるとは思うものの、心構えとして学ぶところはとても沢山ありました。
2019年末クルーズにて赤松船長と…コロナ禍後、船長と客の接触はなくなりましたので、貴重な一枚となりました。
次回は、飛鳥IIクルーの素晴らしいおもてなしの中から、特に心打たれ、医師として学ぶところも多かったサービスについて、具体的にご紹介させていただこうかと思います。お楽しみに!
===========(本文ここまで)
編集後記:
校正担当のKさんより、以下のコメントいただきました。
データと先生のご体験を交え、飛鳥IIの魅力を語っていただいたことで、飛鳥IIに対する印象が180度変わりました。読者の方にも魅力を伝えるとともに、考えるきっかけを与えられるのではと感じます。
飛鳥IIに対して、まさにそういう反応がいただければと願って書きましたので、とても嬉しい❣️
一人でも多くの方にこちらを読んでいただき、共感いただければ嬉しいです
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