こんにちは

コバヤシヒロコです

 

発達障害で極端な偏食の子どもは母親の作る料理を食べてくれない場合が多いです。

なぜかというと、”いつも同じ”が安心する子どもにとって、母親の作る料理は”いつも同じ”ではないからです。

 

料理の味の”同じ”

同じ料理を作るとき、味はいつも同じですか?食材はいつも一定ですか?

はい、「そんなの無理!」という声が聞こえてくるようです。

その通りです。

たとえ、同じ食材で料理していても、その時の食材によって違うのは当たり前です。おなじ”ナス”であっても、産地、育った環境、水分量、苦味の強さ、甘みの強さなど、違いが出てきます。

また、調味の段階で、たとえ計量スプーンで計ったとしても、敏感な子どもには、”違い”のほうがわかってしまいます。

 

料理の感情の”同じ”

料理を作るときは、いつも同じ気持ちですか?

これも「そんなはずないでしょ」という声がきこえてきます。

ゆったりと余裕をもって食事を作ることもあれば、仕事が終わってお腹を空かせている家族を待たせながら慌てて作るときもあります。

「まったくもう!」となにか別のことを考えてイライラしながら作るときもあれば、「今日のかぼちゃホクホクでおいしい♪」と楽しく作っているときもあります。

ほぼ毎日3食、同じ感情で作ることができる人がいるなら、すごいことです。

 

食べない子どもはどう感じるか

”お母さんの作る料理は、落ち着かない”

”見た目は前の時と似ていても味が違う”

”お母さんからイライラの感情がでていて、この料理を食べる気にならない”

”楽しそうに作っていたから美味しいのかも。でも、違うのが怖いからいらない”

 

残念なことですが、”お母さん自身”のことは信頼していて大好きでも、”お母さんの料理”に対しては、一定でないことが理由で信用していないんですね。

 

じゃあどうするか

”いつも同じ”ができればいいのですが、どう考えたって”無理”ですよね。

子どもが求めている”いつも同じ味と気持ち”は、”無機質な味と気持ち”に変換されることが多いからです。

たとえば、市販の機械製造の食べ物。コンビニやスーパーのお弁当。

このような”味も感情も一定のもの”に安心を感じる傾向にあります。

気持ちのこもった手作りを目標とする母親にとっては、真逆でありハードルの高い分野になってきます。

母親の感情を敏感にキャッチする極端な偏食の子どもにとって、母親の”食べてほしい”感情は、プレッシャーでしかありません。

”おいしいって言ってほしい”気持ちも重いです。

 

じゃあ、どうするか

 

いったん”食べてほしい”気持ちを横に置いておくことです。

そして、”楽しい””美味しい”は、”相手に思ってほしい”のではなく”自分が思う”気持ちであること、これがポイントです。

いつも一緒なんて無理なんですから、”食べないのは理由がある”と開き直ってしまいましょう。

 

そうすると、母親に気持ちの”余裕”が生まれ、意外に子どもの方から”食べてみようかな”といったチャンスがやってきたりします。

また、子どもの”いつも同じ”の幅も、年齢があがるほど少しずつ広がってきますので、多少の味の変化や気持ちの違いは許容範囲になってくることが多いです。

 

 

 

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