こんにちは

 

今日は、刀鍛冶から学ぶ業務の可視化②と題してお話しします。

〇背景

前回記事で、業務の可視化をすすめていることを伝えました。

業務の可視化をする前段階のイメージを刀鍛冶になぞらえて考えてみました。

前回記事の伝え方勝ったことは、業務の可視化と一口にいってもただ見える化するのではない。

見える化する先に、その仕事を通してどういう在り方でいたいのか。

作る前段階から、刀(業務の可視化)をイメージすること。

作る刀をどの程度の切れ味を出せるかを想定することが大事だと伝えました。

 

〇伝えたいこと

業務の可視化は手段であり、その効果こそ目的

 

説明

どんな刀を作るにも、材料が必要です。

刀を作るには、元となる砂鉄が必要です。

ポイントは、砂鉄もより磨きをかけ“日本刀”の原料とするにふさわしい砂鉄を作ることから始まります。

その砂鉄の名前は玉鋼(たまがね)といいます。

 

これを業務に落とし込んで考えてみます。

砂鉄は鉱山からとります。

鉱山を情報のソース(源)ととらえると、仕事現場そのものが鉱山(ソース)です。

出来事(砂鉄)をただ集めても、玉鋼にはなりません。

玉鋼にするには、砂鉄(データ))を集めて、溶かし純度を上げなくてはなりません。

 

砂鉄(データ)は鍛えることで、よりよい素材になる

玉鋼は日本刀にあった砂鉄(データ)を作るなら、効果が出る業務を作るには、目的を絞って砂鉄(データ)を集める必要があります。

データの下になる事実を半年集め、やっと加工に耐える量の砂鉄(データ)がそろってきました。

 

砂鉄の場合は、たたら場で鍛えますが、業務ではエクセルで加工します。

パレート図を作りました。

 

 

 

今回の記事では、このパレート図の意味はさほど重要ではありません。

 

これによって改善するためには、何を鍛えればいいのかがわかります。

また、その印象を決めていた多くは5割くらいで、残り半分はさほど重要なことではないというのが分かります。

どこに注力すれば、事態を改善できるか、すなわち、事態の印象を構成している要因が具体的になります。

 

刀もどんな切れ味のものを作るかで、鍛え方が変わると思います。

どこにどれほど力を入れるのか、どんな材料を集めて玉鋼を作るのか。

こここそ土台の部分なため、非常に重要な工程に思います。

 

なるのどと思ったとき、もう一つ大事なことが分かりました。

それは、誰が知っていて、誰が知らないのか。

仕事にさらなる意味を持って業務をするのか、しないのかでは気持ちの入り方が違います。

素材集めや加工以上に大事なのは、人の気持ち。

これがないと、人を動かすことができないと思うからです。

 

データを集め、データを加工するうえで、人の存在の大きさを感じます。

作り手になってはじめてわかる実感。

作り手も変えられていることが実感します。

対象に向き合うことで、自分と向き合っているのか!?

 

刀鍛冶もそうかもしれないとふと思いました。

 

 

理解者を増やし、不安の軽減に努める

人の協力を得るには、理解者を増やすことが重要です。

理解者を増やすためには、効果のプレゼンテーションが必要と学びました。

 

大事なのは、効果が得られること。ここにつきます。

パレート図を理解することは目的ではありません。

 

だからこそ、パレート図から読み解けることをお伝えしながら、それを踏まえた方略を立てることが重要です。

方略実施した結果、何がどのくらい効果があったかのデータを集めたらその効果がわかります。

 

これは、刀を作った後に、その効果が分かるというのと同じ。

しかし、刀ができる前に効果を期待しているのが事実に思います。

だからこそ、その仕事に意味があるのだろうかと不安に思うわけです。

 

不安に思わないよう、今行っていることを継続した先にその仕事により意味を持たせる。

つまり、結果に結びつけることや道筋を可視化することが、業務の可視化の目的の一つだと思うのです。

 

業務の可視化は手段であり、その効果こそ目的

 

これを忘れないで努めたいと思います。

 

4月ももう終わりですが、なかなかいいペースで仕事できています^^

 

最後までご覧くださり、ありがとうございます。