タイトル通りの状況を再認識して戻ってきたインドネシア。
早速、病気で出社できないとやら、頭が痛いとやら(本当にそうなので、仮病等ではないというのが11年もたつとわかる)で、
辞めるとやら、休むとやら。
加えて、口はないがアラームは出せる、機械。”機械だって休みたい” などと言い出す(ウォシュレットの昔のCMか!)
高温(日本に比べて)での環境は加速試験をしているようなもので、日本に比べて機械寿命、特に電気・電子部品は哀れなくらいに早死にする。
修理しようにも在庫はインドネシアになく、懇意にしていただいている業者様のご厚意で週何回かでている定期便に割り込ませてもらって凌ぐこと数え切れず。
今回、ドリルの新製品も、日本では在庫もあって、行く前に相談したら、なんと到着時に用意しておいていただけ、受け取って帰れた。こいつは優れものなので、本当にカタログ通りかどうかを、検証開始中(オイルの穴がついていて、そこにつなごうとするとまた部品が不足し、苦戦中ではあるが、期待は大きい)。
この手の製品があることは、21世紀の今,インターネットで調べられる。もったいないことに、日本側は知らなかったりしてインドネシア側は知っていても入手困難とかが通常。
また、日本では普通過ぎて、会話にでてこない治具や設定の仕方なども、インドネシアでは想像もしたことがなく、「謎!」「無理!」で放置されていたが、今回、訪問して教えてもらったら、なんでも治具があって、やり方があるんだとか。ありがたい。
私のバックグランドはいわゆる”コンピューター HW/SW/Firmware等々”だったが、
業界が変わろうと、ロジックやアルゴリズムは同様で、そこに最近のデータを食わせると、やり方や方法がわかる。
絶えずデータや情報を集める・勉強するというのは一生のルーチンワークではあるが、これはどんなに業界やテクノロジーが変わっても必要。というかどんな業界でも生き残れる。
いくら、ポケベルのコードを覚えて使いこなしても、Imodeの携帯で早打ちできても、あっという間に新しいテクノロジーに代わって無用になるが、その過程(情報収集→習得→実行)は不変。プログラムコードも68, 80系機械語、S370アッセンブリー、COBOL、Fortran, BASIC, PL/1, C, Visual Cといろいろでてくるが、根本的なところは同じで、なんと、旋盤加工のM-code/G-codeも楽に使えるようになる。
インドネシアの次の一手を検討中。これが最後の一手で、私は時間切れ・投了になるかもしれない。
続けて次のチームが盤面を引き続き打ち続けられるようにしたい。
情報収集:
なんとか、ローカル↔日本のネットワークで言語を超えて情報が集められるようにしたい。
インドネシアの工具や在庫が多少改善されたといえ、最新のモノづくり用の製品・工具・治具はやはり日本にすごいのが多い。しかも在庫は日本だけなども多々ある(精々シンガポール在庫)。新製品もあるとき突然でてくるとはいえ、多い。
アメリカ、ドイツも凄いかもしれないが、やたら高いうえに、それほど斬新とまでは言えないものが多い。フローティングのチャックとか、どんだけ高いんだよ。。。
検索は英語では引っかからなくても日本語では見つかったりする。どうしたものか・・・
ご存じの通りインターネットでは、ツボにはまった検索語でないと見つからない。ツボのわからない日本人には無理だし、ツボのわかるインドネシア人には日本語が無理。今のうちにローカルでそれぞれの得意分野がつながるネットワークを作ってもらう必要がある。LOCAL ASIA NETWORK = LAN (2023edition)
コミュニケーション:
ChatGPTみたいなものがあれば言語によらず、対応できるから言葉は翻訳できるかもしれない。
問題は・・・
大手さんは、”日本の仕組みを機械、工具事持ってきてインドネシアで走らせるという方法”が一般的なのに対し、
インドネシアの弊社は生意気なことに(自分が悪い)、日本の製品の展開ではなく、
"現地で新規ビジネスを獲得し、独自に生産方法を見つけ量産”している。
だから日本チームも細かいことを聞かれてもわからない。
実際、モノづくりの世界はまだまだ、やってみないとわからない部分が多い。それらを乗り越えて完成させていくのが量産システムなので、改善も問題もある程度自力で理解しやらないとならない。業者の推奨パラメーターを参照するのだが、あくまでも参考。車の最高時速がカタログにあったからと、常時、最高スピードをだしたら死んでしまうのは加工も同じ。
日本のチームに教えてもらえればいいのだが、先の理由(日本では当たり前すぎて敢て伝えようと思わない)で、この先も、なかなかうまくいかないだろう。で、どうするかを考える。
過去10年間、問題が起きるたびに相談はするが、現象は伝えても、原因はレベルの違いで異なっているようで、同じ現象であっても対策が効果を発揮しない。恐らく、原因は日本で普通に設定できている部分にあり、意識にも残っていないようなところにある。結果、「謎」になってしまう。
逆にインドネシアでは「そんなところ、設定するものだと思ってもいないし、どこに設定があるのかも知らない」というのがローカルのメーカー側サポート含めて一般的で、これがたとえ懇意にしている業者様といえどもインドネシア。「謎」になってしまう。
現地にしばらく来て、段取りから見てもらうか、日本に行って段取りをさせてもらうか。。。
そういう体制をある程度確立させないとならないのだろう。しかし、弊社にはこれがきつい。
出張となると、どっちがどっちに行っても、お互い日本語・インドネシア語の壁が厄介・・・
いわゆる通訳機も遊びでは十分だが、現場での会話にはまだまだ役に立たない。
だいぶ近づいたとはいえスタートレックのような世界にはあと10~30年?
多分この二つが残り時間で解決すべきところなのかもしれない。
時間切れになる前に、OJTで彼らに習得させないとならない。
問題はもう一つある。
インドネシアでは仕事を覚えると辞める。転職する。病気になる。亡くなる。
結果、リソースが残らない。覚えてもメンバーに教えない(これは日本も同じ?)
仕事耐性が全く無いと言っていいほど低い。稀に凄い人もいるが、そんなすごい人が安い給料(弊社的には目いっぱい高いのだが)でいつまでもいてくれるわけではない。
これは、私ではどうにもならない。
(自分が退場するとき、すごい人たちには自分の給料分を分配する形で昇給すれば、少しは耐えてくれるだろうか?)
To be continue...
余談:
日本も、TV見てると転職最高的なCMばかりで、〇akamonoたちがつられて転職するんだろうなぁ。。。お互いに入れ替わっているだけとも知らずに。もしくは辞めたはいいがどこも決まらないとか?面接100回やってから反省するのも人生だろうし、覚悟を決めて現職を極めるもの人生。馬鹿なCMのノリで勘違いしないことを祈る。
〇はとりあえず"w"ということで(笑)