言の葉花壇

何度聞いても美しい日本語に、今日もマナ女とカナ女がにぎやかに呟きます。ぜひお気に入りを見つけてください。

雨降りて

2022年06月13日 | 万葉集

#雨降りて……★☆ 紅に 染めてし衣 雨降りて にほひはすとも うつろはめやも:詠み人知らず: 歌意:紅に染めた衣、雨に濡れて色はよりいっそう鮮やかになっても、色あせることはないものだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第十六巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ~

くれなゐに そめてしころも あめふりて にほひはすとも うつろはめやも

みなさん、お元気?

この歌は枕詞に「豊後国の白水郎が歌一首」とあるわね。

豊後国=今の大分県、白水朗(はくすいろう)=水に潜って物を採るのが上手な人、つまり、海女さんとか漁師さんのことやね。

紅(くれない)=はベニバナのことで、昔は布を染める染料に使われていたんやね。

つまり、色あせないベニバナの衣と自分の恋心をかけて、雨降りのような障害がある恋であっても、思う気持ちに変わりないと歌ってるのよ。

うわぁ~、なんか情熱的や!

大分の漁師さん、なかなかやるなぁ~。

まるで、スペインのフラメンコダンス見てるみたいで、鮮やかな赤色のイメージやわ!

雨降りの日でもこんな歌を送られたら、きっとウキウキになりそうやわ。

いつか、ウチもこんな情熱的な男の子に思われるように、ステキな女性になれるようにがんばろーっと!


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