湖西をぷらっと走ってみたら、びわ湖がとっても綺麗でした!(2)

白浜荘

初日は安曇川泊。

このあたりでは多分一番大きな宿泊施設になると思われる「白浜荘」さんにお世話になりました。

こちらは旅館タイプの本館、別館に、洋室タイプのアネックス淡海、目の前の浜にはキャンプ場まであります。その他、体育館やテニスコートなどのスポーツ施設まで備えているという、ある種完全に大型合宿対応の宿のようです。

館内には大浴場もあり、料理も大変美味しく、その割に結構リーズナブルと、まったくスキがありません。

要するにすごくいいお宿でした。

針江

今日はマキノまで足を伸ばします。

白浜荘から鴨川を一路、北国海道(西近江路)へ。

安曇川大橋が現在老朽化による修繕工事中なんですが、その工法は橋梁全体を木材のパネルで覆った状態で行うというもの。その姿がクリント・イーストウッド主演の「マディソン郡の橋」に出てくるカバードブリッジにすごく似てるので、テレビなどにも「マディソン郡の橋」として紹介されていました。(写真は撮り忘れたので、安曇川大橋 マディソン郡の橋で検索するとたくさんでてきますよ)

鳥居楼さんの横を通り過ぎ、しばらく真っ直ぐ進むと生水の郷として有名になった「針江」の集落に入ります。

針江大川のところまで行くと、この集落にお住まいの親子が水遊びをされていました。この日も暑かったので見てるだけで気持ち良さそうです。

「ここって僕らも入ってもいいんですか?」

と男の子のお母様と思われる女性に尋ねてみたところ、是非入って涼んでいってくださいと仰ってくださいました。

結局見てるだけで…というわけにはいかない。えー歳して中身が子供なんですね。

この針江大川、流れている水の九割が湧水というだけに本当に綺麗な水なんです。そんな川に入って遊ぶのってすでに贅沢に感じつつありますが、昔って結構川遊びよくしてたなあ…なんて思い出したりしました。

今津からマキノへ

川での水浴びで全身ずぶ濡れだったにも関わらず、ちょこっと走っている間に乾いてしまうくらいの天気。

昨日も走った北国海道の今津宿から、九里半街道へ。

九里半街道とは、ここから九里半先にある福井県の小浜とを結びつけていた街道です。要するに小浜で荷上げされた海産物などの荷物を琵琶湖を通じて京へ持っていくにあたり、この今津の港に荷物を集約していたのですね。

そんな九里半街道は今津の街中にあってはヴォーリズ通りとも呼ばれ、W.M.ヴォーリズの建築物がいくつか残されています。地元のお肉屋や魚屋、酒屋などが軒を連ねる中に混じって、琵琶湖の港町にはどこか不似合いな洋館が溶け込んで、生活感ある風景を作り出しているのは、まさに滋賀らしいと感じます。

ヴォーリズ通りを抜け、突き当たりを北へ。次はマキノを目指します。

ふと和菓子屋を見かけたので入ってみました。滋賀は街道が多いことと関係が深いように思うのですが、和菓子屋がたくさんあります。歩くとカロリー補給が必要ですよね。なので甘いお菓子を売る店が街道沿いには多いんです。そんな歴史をもったお店が今も地元に愛されて残っています。

「みのりや」さんというお店。

冷たい水まんじゅうが、めちゃくちゃ美味しそうだったので、おもわず飛びついてしまいました。

和菓子屋さんのあんぱんも売っていました。これも旨そうでしたが、また今度…。朝から甘党全開になってはいけません。

マキノについても相変わらず、強烈な日差しが照りつけます。

メタセコイヤ並木は影になっている分、ちょっとは涼しかったのですが、それでも汗がずっと吹き出しっぱなしです。

こちらでは、「一二三館」さんに伺いました。

マキノスキー場にも近く、メタセコイヤ並木という滋賀県でもトップクラスの観光スポットすぐという立地。付近は民宿街になっているので、他にも宿はたくさんある場所ですが、目の前が並木というのはいい場所です。

ただそれだけに観光客の割合が多かったのか、ここ最近の外国人観光客が大幅に減った状況では、客足はかなり減っている様子。

地域や旅館によっても事情がずいぶん変わるのかもしれません。

いつもの土日ならいっぱいで入れない「葉山珈琲」さんでランチ。平日なら並ばずに入れますね。

そこからマキノサニービーチ前まで移動。デザートタイムというか、あまりの暑さに「氷」の文字に釣られてしまった。

初めてビワイチしているというクロスバイク乗りの青年も休憩しにきました。14時くらいだったかと思いますが、いまから大津まで行って、そこから京都の実家まで自走らしい。

「大丈夫でしょうか…?」と聞かれたので、君のように若ければ全然大丈夫。でもこの暑さだから無理せず、暗くなってもいいくらいで休憩をしっかり取るようにと先輩ヅラしておきました。

ちなみに今回一緒に旅している大先輩のUさんは、かれこれ1000回以上ビワイチしているそうです。本物です…。

ラシーヌホーム針江

で、朝に大川で水浴びしていた針江に戻り二泊目。

この日の宿は「ラシーヌホーム針江」さん。ここも前からずっと止まってみたかった宿です。

なんと宿の床下にあの綺麗な水が流れており、庭にはカバタまで再現されています。もちろんその水は飲んでも美味しいんです。

その庭からみた空。

この日はピンク色の雲が綺麗でした。京都のアパレル会社が運営しているこの宿。京都から来ている支配人の方も、滋賀県のこの空にはいつも感動すると仰っていました。

最終日

三日目はこの旅も終わり。帰りも琵琶湖を眺めながら戻ります。

晴れていても曇っていても、北小松から見る琵琶湖は特に綺麗です。

白い砂と澄んだ湖水。なのに観光とかレジャーの施設は周囲には目に入らず、普通の漁村的な集落があるだけ…。

滋賀県でお見せしたいのはこういった景色なんです。

でも、こういう場所は生活の場。大勢で来てワイワイやる場所ではないんです。

そーっと来て、静かに見せていただく。生活の邪魔はしない…。

それには自転車の旅でないと難しいんです。私はこういった生活と一緒になっている美しい景色こそ、滋賀らしい観光資源なんだと思います。

ナショナルサイクルルート

せっかくなのでナショナルサイクルルートに指定されている道を走ってみることに。

ビワイチには上級者コースと低速コースがありますが、低速コースは観光的な見所を巡ることができるものとなっており、ところどころで琵琶湖から離れるエリアもあったりします。

それがなかなか複雑。ブルーラインもあったりなかったりで、公式のマップでは老眼の私では道が判別できず…

こんな時こそ「ビワイチサイクリングナビ」アプリの登場。

このアプリ、どこにいてもビワイチの正確なコース上へと誘ってくれるのです。そうどこにいても…。例え東京にいてもちゃんとビワイチまでのルートをナビしてくれるんですよね。なんでまたそんな機能まで搭載しているのか不思議ですが、全国どこからでもビワイチ目指して来てほしかったという開発担当者の強い思いを感じざるを得ません。

で、誘われるままに走っていたら、仰木の里あたりからどんどん琵琶湖から離れ、やがて山の中へ…。

もう全くビワイチ感はないです。

だってこんな感じですから…^^;

公式マップを何気にみてた時にも気づいてはいましたが、いざほんとに走ってみるとなかなかの林道ですね。ある意味ビワイチで一番ハードなエリアだと思います。平坦が売りのビワイチだけに異色のエリアですね。

で、西教寺のところに出てきて、日吉大社参道から再び湖西線まで降りてくるのです。

またまたそんな折に甘党の血が騒いでしまいました。

蓬餅の専門店「比叡 三九良」さんが目に入ってしまったのです。

この3日間で2回目のかき氷。蓬のソースがあっさりしてて、氷もふわふわで旨すぎでした。

詳しくは、地球の歩き方で記事にしております。

まとめ

今回たくさんの湖西の宿と、琵琶湖の風景を知ることができました。っていまさらなんですが、滋賀の宿については、普通地元の宿に止まることなんて少ないから良いとして、琵琶湖は腐るほどみてるだろって突っ込まれそうですね。

でも琵琶湖の景色も季節や時間、また風の有無で見たことない表情があるのだと知りました。

まさに一期一会。地元であっても、そんな様々な条件や自分の年齢、精神などまで含めると、見え方や感じ方は無限だと思います。

そこに滋賀県のたくさんの宿がパーツとして加われば、本当にいろんなびわ湖の旅ができると思います。ネットだけではわからない(って言いつつブログに情報を書いてる私…)、滋賀の旅の楽しさを是非みんなに届けられるように、これから旅の商品開発をがんばります!

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