「トレマーズ」(1990年)は謎の地底怪物と町の住人たちの戦いを描く人気パニック映画です。
"Tremors (1990)" Photo by robertferreira
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音を感知して獲物を襲う怪物・グラボイドによって地上のドラム缶が空中に次々飛ばされるんですが、この描写は「ジョジョの奇妙な冒険」でもオマージュされていましたね。
第三部エジプト編(スターダスト・クルセダーズ)水のスタンド使いンドゥールの回です。神回でございました。
さて、「トレマーズ」の主人公はネバダ州の田舎町でしがない暮らしをする若者バル(ケヴィン・ベーコン)とアール(フレッド・ウォード)。
2人は何でも屋をして暮らしていますが、大した稼ぎにならないのです。
で、隣町に行って人生を仕切り直そうとしますが、なぜか唯一の道が塞がれていたのです。
仕方なく町に引き返すと謎の怪物・グラボイドに遭遇。
偶然怪物が自滅して一難去るも、グラボイドは他に数匹いて町を襲い出す。
バルとアールは地震研究に来ていた大学院生を巻き込み、 グラボイドの攻撃からとりあえず非難するために岩場の上でやり過ごします。
とは言えさすがにずっとは居られません。
しかし唯一の通信手段・電話が通じないから外部の助けはない。
こんな怪物が実際に襲ってきたら恐怖以外の何ものでもないんですけど、主人公達のやりとりはユルくてコミカル。
絶体絶命のピンチなのにどこか脳天気。
サバイバルマニアの夫婦は銃火器を駆使して一匹グラボイドをやっつけ、その後も夫婦は大活躍。
この描写を観てアメリカ社会と銃の関係について考えさせられた記憶があります。
「トレマーズ」はシリーズ展開して映画が7作品も作られているんですね。
私はこの第一作のみ鑑賞。
公開当時、私には「フットルース」のケヴィン・ベーコンが出演している以外、謎の映画でした。
観るとB級映画独特のユルさと共に不思議とおもしろかったですね。
なぜグラボイドが現れたか?なんて説明無し、小難しさゼロ。
明るいノリなんです。そしてシンプルさを愛するアメリカ人気質も観た気がしました。
土が盛り上がりながら移動、中々その全貌を見せない怪物グラボイド。まさに地中の「ジョーズ」。
アニマトロニクスによる特殊効果は凄くて、B級映画のレベルではありません。