「名探偵モンク」が好き | ネコ人間のつぶやき

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 前にもレビューした「名探偵モンク」。シーズン7まで放映された人気海外ドラマです。

 

"Monk Wallpaper" Photo by yellowblade67

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 孤独で偏屈、しかし超人的な記憶力と推理力の持ち主と優しい普通の人のコンビが難事件に挑む。

 

 これはバディもの、ミステリーものの鉄板的設定ですね。


 主人公が数々の強迫症状、恐怖症、潔癖症の持ち主というのが「名探偵モンク」の斬新さ。


 あと、主人公が先述の超人的な記憶力と推理力を鼻にかけるどころか、苦しんでいることがリアル。


 「 天賦の才です。…難儀なね」。

 

"Mr Monk" Photo by yellowblade67

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 ミステリーとしてもおもしろいんです。

 

 今はサンフランシスコ市警のコンサルタント探偵のモンク。

 

 モンクは上司だったストットルマイヤー警部からの依頼で難事件に挑みます。

 

 エピソードは、基本コメディです。

 

 でもモンクが疎まれている場面とか、ずっと求めているのに友人がいない、など、心痛むシーンがあります。

 

 あまりに不器用で厄介なモンクですが、人柄は誠実なんです。

 

"Leland Stottlemeyer" Photo by yellowblade67

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 アシスタントのシャローナ、ナタリー、ストットルマイヤー警部、ランディ警部補のキャラもよい。

 

 モンクと彼らのコミカルな掛け合いが良いのです。

 

 そして皆優しい。人情があるんです。

 

 中でも僕のお気に入りキャラはクローガー先生。


 モンクの担当医で、彼のカウンセリングをしているんですが、先生もモンクにふりまわされているんです。


 クルーガー先生は1番の被害者だけど、やはりいい人なんです。

 

"Mr Monk and the Billionaire Mugger" Photo by yellowblade67

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 アシスタントがシャーロック・ホームズでいうところのワトソン君。

 

 最初のアシスタントはシャローナから始まり、シーズン3の途中からナタリーに変更。

 

 海外ドラマあるあるなんですけど、シーズン2が一番おもしろいと思いました。

 

 シャローナのぶっ飛びキャラがコメディとしてフィットしているのと、生真面目で融通効かないモンクとの対比が面白いんですね。

 

 ナタリーは真面目なので、笑いの要素が少ないんです。

 

 まぁ、2人とも優しいシングルマザーで、難解な人物モンクの稀有な理解者という点では共通しているんですけどもね。

  

"Monk" Photo by yellowblade67

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 精神症状をコミカルに描くというのは、ドラマとしてとても難しいですよね。

 

 でも「名探偵モンク」がそれを成し遂げたのは、愛情や共感を引き出す視点があるから。

 

 モンクの場合は強迫症状や恐怖症だけど、皆何らかの生きにくさはある。

 

 この辺りは主人公を高機能自閉症に設定した「アストリッドとラファエル」にも通じます。

 

 そして、喪失体験は全人類の共通テーマです。

 

"Randy Disher" Photo by yellowblade67

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 孤独、喪失感、生きにくさ。

 

 モンクほどじゃなくても、誰もが抱えていること。


 それに人間皆どこか難儀な欠陥を抱えています。

 

 だから、「名探偵モンク」を観て笑いながらもどこかで共感している。

 

 そういうところもこのドラマが人気だった理由でしょう。 


 今は殺伐とした世の中ですから、特に良質の笑いと優しさが必要なんじゃないですかね。

 

 「名探偵モンク」はそういう意味でもおすすめなんですよ。


  最終回もこれ以上ないくらい良い結末でした。

 

 やはり物語はハッピーエンドに限りますね。


"Chase 3" Photo by Frank Steele

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 舞台のサンフランシスコの美しい景観も魅力。

 

 数々の映画でも登場した急な坂道、ゴールデンゲートブリッジや歴史と文化がおもしろそうな街ですね。


 角野卓造さんの吹き替えが良い。


 僕は映画は字幕派ですが、海外ドラマは吹き替え派。


 不思議と名作海外ドラマは声優さんがはまり役ですよね。

 

 2023年にモンク最後の事件を描いたスペシャル版がアメリカで放映されたそうです。

 

 観たいんだけどな~。