オンライン日本語教師を去年の9月(2024年9月)から始めました。その経過をちょこちょこ発信しているのですが、どうやらオンライン日本語教師になりたい、やってみたいという方が多いようで、SNSを通して質問をいただいたりしています。
私が実際にやってみた感想と失敗談、もっとこうしたら良かったなということを、この記事にまとめようと思います。
これからオンライン日本語教師をやりたい、興味があるという方のお役に立てれば幸いです。
そもそもオンライン日本語教師ってなに?
オンライン日本語教師という仕事を初めて聞いた方もいるかもしれません。その名の通り、「オンライン」で「日本語を教える教師」のことです。
よく英会話のオンラインレッスンとかありますよね、有名なのが「⚪︎イティブキャンプ」とかですかね。先生とネットのテレビ電話で1:1で会話のレッスンをするってやつです。オンライン日本語教師の生徒さんは、日本に住んでいる外国人の方や、日本語を学びたい海外にいる外国人の方、日本人とのハーフの方などいろいろです。年齢層は、子供から大人まで幅広いです。
レッスン内容は、生徒さんの希望によると思いますが、日本語の日常会話を練習したり、JLPTという日本語のテスト対策だったり、文法を教えたりとフレキシブルです。
オンラインなので、場所を選ばないため世界中に生徒がいます。プラットフォームにもよりますが、時差があるため自分が働く時間帯により、どの国の生徒さんが集まりやすいなどがあると思います。

オンライン日本語教師で月100万円稼ぐ!
オンライン日本語教師は稼げる!などSNSでよく目にするのですが、ぶっちゃけオンライン日本語教師だけで月100万円を稼ぐのは難しいと思います。なので、もしあなたが、月100万円稼ぐための仕事を探しているならば、オンライン日本語教師はおすすめしません。
では、オンライン日本語教師は実際どのくらい稼げるのでしょうか?私が登録しているチューターのウェブサイトの情報によると、
「最高で2500ドルほどの収益を上げることが可能」と書いてありました。この2500ドルというのは、アメリカドルベースなので、日本円にすると38万円くらいになりますね。でも、全ての講師が2500ドルを売り上げているのではなく、トップ講師がそのくらい稼いでいるということです。もしあなたが、日本語教師としてすでに実績があり、資格やサティフィートなどもあるのであればこの金額は十分狙えると思います。私が登録しているプラットフォームはアメリカドル払いなので、日本円にするとレートがいいのです。ですが、プラットフォームによって、他の外貨や日本円の場合は、もっと稼げないところもあるのでプラットフォーム選びがとても重要になります。
オンライン日本語教師は副業に最適
私がオンライン日本語教師っていいな!って思う点がいくつかあるのですが、一番は、
「自分の好きな時間に働ける」 「リモートで働ける」「いつでも報酬が引き出せる」
という点です。
自分の好きな時間に働ける
自分の好きな時に働ける、というのは、例えばあなたがお子さんがいるママさんだったりしたら、子供が学校に行っている間にレッスンをしたりできる。
9−5時の会社員の方なら、仕事が終わったあと、夜7時から9時までレッスン、土日の空いている時間にレッスンをする、など自分のライフスタイルに合わせてお仕事ができます。
リモートで働ける
また、リモートで働けるというのもすごく利点です。基本は家で仕事をしていますが、レッスンができる環境であればPCさえあればどこでもお仕事ができるというのは本当に良いと思います。先日、ママ友さんとお茶したのですが、彼女は、旦那さんが転勤族で2−3年ごとに転勤があり、引っ越しのためにいつも自分のキャリアを諦めてきたというのです。リモートワークの利点は、このように引越しをしても、たとえ海外に引っ越してもお仕事が続けられるということです。日本語教師に限らず、オンラインリモートで稼げるというスキルを一つ持っておくのは、今後のグローバル社会において不可欠だなと個人的に考えております。
いつでも報酬が引き出せる
これはプラットフォームによるのですが、私が登録しているところは、いつでも好きな時に報酬が引き出せるのです。これは私にとってかなりありがたいことです。通常、どこか会社に勤めたり、フリーランスで働いていてもそうですが、お給料日まで待たないとお金が入ってきません。ですが、このプラットフォームは、ボタンひとつで引き出しが可能なんです。すごく良いと思います。
副業で月5万円
オンライン日本語教師1本で生計を立てている方は少ないかもしれません。ですが、会社員の方の副業や、主婦の方のお小遣い稼ぎで月5万円稼いでいる方はたくさんいると思います。
オンライン日本語教師は英語が話せないとだめ?
オンライン日本語教師の仕事は、世界中の日本語を話したい人が対象になります。なので、英語を話せない生徒さんもいます。
一番の理想は、「日本語+他の言語」が話せると生徒さんが集まりやすいと思います。英語が話せるよりも、「日本語+スペイン語」や「日本語+フランス語」など、ニッチな第二外国語を話せる方は、競合が少ないので集客しやすいでしょう。
では、英語が話せない、第二外国語が話せない人は日本語教師になれないのか?という質問ですが、答えは、「英語が話せなくても日本語教師になれる」ということです。日本語だけで日本語を教えるのを直接教授法と言いますが、多くの日本語学校や日本語講師の方がこの教授法で日本語を教えています。
私が住むオーストラリアでは、学校の第二外国語に日本語を選ばれるケースも多いのですが、現地校では間接法という英語で日本語を教える教授法が多いです。ですが、やはり本気で日本語を習得したいのであれば、最初から直接法で学ぶのが良いと思います。これは生徒さんのレベルによっても違いますよね。
第二外国語が話せることよりも、オンライン日本語教師に求められるスキルは、日本語を学ぶのが楽しい!と思ってもらえるか、が大事です。
JLPTという日本語検定試験を目指す方などは、文法などもしっかり教えてあげるべきですが、低価格帯のちょっと日本語初めて見ました、というような生徒さんは、やはり「日本語会話をしたい人(生徒さん)」がほとんどなので、褒めて伸ばす、フレンドリーさ、愛嬌、などのスキルが大事です。人と話すのが苦手、という方にはお勧めしません。
オンライン日本語教師は、英語が話せなくてもできますが、講師のメリットは、「世界中の人と繋がることができる」という点です。海外に興味があって、向上心が強い人、フレンドリーな人、英語を勉強したい人、などに特におすすめです。

オンライン日本語教師は資格が必要?
プラットフォームによっては日本語教師の資格が必要なところもあります。私が登録しているところは、資格は必要ありません。なので、ハードルが低いため講師の人数も多いです。一方で、資格を持った先生しか登録できないプラットフォームもあります。
日本で日本の語学学校で日本語教師として日本語を教えるには、「登録日本語教員」という国家資格が必要です。この資格は、新しくできた国家試験で2024年11月に初めての試験が行われました。いろいろなルートがあり、独学で勉強して試験を受けた方の合格率は8.7%とのことです。狭き門ですね!合格するのが大変な登録日本語教員ですが、日本で日本語学校で教師として働くと、日本のお給料の基準になるので時給が1800円など、、厳しい現実です。
国家資格を持っている日本語教師よりも、無資格のオンライン日本語教師の方が稼いでいる、なんて事態が発生するのがこの円安時代ですよね。
円安時代は外貨を稼ごう
私が使っているプラットフォームは、アメリカドルで設定がしてあります。例えば、レッスン料を15USDとします、20ドル(アメリカドル)は、日本円で換算すると、3060円の価値があるのです。先ほどの登録日本語教員のお話ですが、日本の日本語学校で働くと日本基準のお給料なので、時給1800−2000円くらいかもしれません。ですが、海外(お給料の高い先進国)では、日本よりもお給料が高い&アメリカドルが強い ため、日本国内で働くよりも多く稼げるチャンスがあるのです。
2024年のアメリカの平均時給は日本の倍以上のようです。カリフォルニア州のファストフードの従業員の最低賃金が時給20ドル(日本円で3060円)に引き上げられたそうです。
私がしている他のリモートワークもアメリカの会社ですが、時給が31ドル、日本円でおよそ4600円です。アメリカでは時給30ドルの仕事は決して高時給ではなく普通なのかもしれません。

オンライン日本語教師の始め方
オンライン日本語教師の始め方は簡単です。いくつか方法がありますが、一番簡単なのは、プラットフォームに登録することです。他には、自分のSNSで集客して自分で生徒さんと契約を交わして教えることです。
プラットフォームはいくつかあり、アメリカの会社だったり、台湾や日本の会社もあります。プラットフォームによって報酬の支払い通貨や生徒さんの国籍層なども違ってきます。また、講師としての登録の条件(資格の有無など)も変わってきます。
プラットフォームに登録したら、講師としての自分のプロフィールなどを作成していきます。写真撮影やビデオ撮影をして編集したり、結構大変ですね。私が登録しているプラットフォームは、結構審査が厳しくて、プロフィールを提出しても、やり直し依頼が何回も来ました。写真が正面を向いてない、とか、名前がパスポート表記と違う、とか色々変更が必要で、最初に提出してから審査が下りるのに1ヶ月ほど時間がかかりました。
いよいよ登録が完了すると、今度は、講師のためのオンライン動画講義があります。結構な量があるのですが全て英語でした。(日本語訳もできるのかも?)その講義では、どのようにプラットフォームを使うか、生徒さんとの連絡の取り方から、教え方なども含まれていて結構勉強になります。
オンライン日本語教師始める前に知っておきたかったこと
登録した時がとても重要!
これはデータがあるわけではないのですが、おそらく新規の講師をボーナス期間みたいな感じで、おすすめに出して閲覧数を伸ばしてくれるアルゴリズムだと思うんですよね。
インサイトがあって、プロフィール順位とかプロフィール閲覧数がリアルタイムで見られるのですが、私は最初全然わからなくて、順位がいいのか、閲覧数が良いのかさえもわかっていませんでした。
プロフィールが超重要!
現在私の登録しているプラットフォームでは、日本語教師が約3000人ほどいるようです。この中には、ほぼ働かず登録だけしているという人も含まれると思いますが、結構多いですよね!この3000人から選ばれないといけないのです。生徒さんはプラットフォームのウェブサイトから講師を検索して、トライアルの予約を入れます。プロフィールには、顔写真と、簡単な自己紹介文、そして自己紹介動画が表示されます。ここでいかに自分をアピールできるか、というのが生徒獲得のポイントになります。なので、他の講師と同じような自己紹介やキャッチコピーを書いていたら差別化ができず埋もれてしまうのですね。
あと、講師検索には、フィルター機能があり、レビューが多い、値段が安い、英語やフランス語などその他の言語が話せる、などいろいろあります。
私の失敗談1
ちょうどタイミング悪く、プラットフォーム登録の審査がおりてすぐに日本に一時帰国するため、1ヶ月間スロットを閉じてたんですよね。ということは、プラットフォームが新しい講師をプッシュしてくれるであろう期間を棒に振ったわけですよ。当時そんなことも分からなかったので、1ヶ月後にスロット開けても、全くトライアルも入らないし、なんでー?とずいぶん悩みました、、。 でも、他の講師の皆さんのSNSを見たり、他の講師の方の話を聞くと、最初の1−3ヶ月はできるだけスロット開けて頑張った!とおっしゃる方ばかりでした。登録していきなり1ヶ月もレッスンクローズしてる時点でもう大失敗ですよね。
私の失敗談2
私はオーストラリアに住んでいるのですが、国で決められた最低賃金が25ドル(2500円くらい)なんですよね。コンビニでも掃除でもファストフードでも、どんな仕事でも25ドル以上はもらえるんです。そんな中で、ママ友さんとお茶した時に、彼女が日本語の対面チューターをやっていて、資格も経験もないけど、1時間41ドルで教えてる、と話してくれたんです。それを聞いて、自分が低価格で日本語を教えているのがばかばかしくなって、値段をいっきに$20(3000円)まで上げました。
結果、どうなったかというと、、
プロフィール閲覧数は下がり、一件も問い合わせが来ることがなくなりました。
やはり、戦う場所により、戦い方があるので、オーストラリアで対面でレッスンをする価格と、全世界を相手にオンラインでレッスンをするのでは、戦略が全く違うのだなと痛感しました。
私の失敗談3
その後、トライアルレッスンがじゃんじゃん入ってきました。私は、「とりあえずやってみる!」というスタンスなので、人生において人より失敗と壁にぶち当たる回数は多いです。というわけで、トライアルレッスン予約たくさん入ったけど、トライアルレッスンで何をしたらいいのかも分からず、せっかく来てくれた生徒さんに価値を残せずに契約に至らなかった、ということが何件も発生してしまいました、、。
悩んでていつまでもやらない、よりは、とりあえずやってみる方が100倍いいと思いますが、
効率よく結果を残すのであれば、やはり下調べと準備をしっかりして挑むのが時間と労力を無駄にしなくていいと痛感しました。
オンライン日本語教師は一生のスキルになる
そんなこんなで、今もまだまだ奮闘中のオンライン日本語教師ですが、私はこの先もずっと続けていきたいと思っています。海外に住んでいるということもあり、日本人として海外の方に日本文化や日本の素晴らしさを伝えることで、少しても日本に貢献できるのではないか、と思っているからです。日本は少子化も進みこれから人口も減り、外資や移民がどんどん入ってくることでしょう。自分の子供たちのためにも、日本人として日本文化を継承する努力をしたいと思っています。
あと、語学教師というのは、一生のスキルになります。語学は時代が変わってもかわらない。ITのプログラミングやマーケティングのように随時知識のアップデートが必要なものではありません。
そして、日本語がネイティブである、日本人である、ということが最大の武器になるのです。
オンライン日本語教師デビューセミナーへご招待
いかがでしたか?
オンライン日本語教師についていろいろ書かせていただきました。
私自身、未経験で始めたのでいろいろ失敗してきましたが、それも良い経験だと思っています。ですが、やはりきちんと準備をしてから取り組むべきだったと反省もしています。プロフィール設定も、トライアルレッスンも、教材なども、1から自分で全て調べて用意して、、とやっていましたが、めちゃくちゃ時間がかかるし、やってみたけどやっぱりうまくいかないからもう一度やり直したり、、誰かに相談したいけど誰もいない、孤独、、。という状態に陥りました。
そこで、
オンライン日本語教師としてすでに実績を出している先生の無料セミナーがあるので、このブログを読んでくれた方をご招待します!
セミナー講師は、いわゆる資格や実績を持っているプロの日本語教師ではなく、「未経験、無資格、実績ゼロのど素人」からスタートして収益を出している方です。私のブログよりも、もっとオンライン日本語教師のお仕事のことが詳しくわかるので、これから目指される方は参加されると良いと思います。
私が一人で悩んできたことや知らなかったことをこのセミナーで教えてもらえます。始める前に知っておきたかったことです。
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日時:3月19日水曜日
日本時間 夜9時
所要時間:1時間
参加費:無料
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セミナー内容
・未経験、無資格でオンライン日本語教師になる方法
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