5/1週振返り:暗雲垂れ込む、米国ピークアウトを見極める動き

米国経済の行方に過敏になっています。ピークアウトの時期に差し掛かっているのではないか?
5/3には予定通りFOMCで0.5%の利上げが敢行されたものの、その解釈を巡って米株市場は大揺れです。「0.75%の利上げは積極的に検討していない」との議長発言を手がかりにNYダウは932.27ドル急騰したのに、翌日には1063.09ドルの急落です。インフレ退治に利上げは欠かせないとはいえ経済の減速を後押ししないのか、株式市場が方向感を見失い大揺れです。

4/29発表の米1-3月期GDP速報値は市場予想に反してマイナス成長でした。消費・設備投資は堅調であっても在庫投資が前期より伸び悩み、輸入増が押し下げました。
米GDP成長率、第1四半期は前期比マイナス1.4%、急減速も消費などは堅調
同4/29発表の3月米個人消費支出(PCE)は前年比6.6%増で40年ぶりの高い伸びでした。ただ、FRBが物価の目安とする変動の大きい食品とエネルギーを除くコアPCEは、2月が前年比5.3%上昇ながら3月は5.2%上昇でありわずか0.1ポイントではあっても下落が観測され景気のピークアウトが意識されました。
米PCE価格指数、3月は前年比6.6%上昇 40年ぶりの高い伸び継続
5/6発表の4月米雇用統計は好調継続とみられ、米10年債利回りが3.14%まで上昇しました。ただ、平均時間あたり賃金の伸びが3月より0.2%低く、こんな些細なところに減速感を嗅ぎ取られています。
米市場、賃金インフレ警戒 ナスダック9年半ぶり5週続落

ここまで天井知らずで慄いてきたインフレがピークアウトしたならば、急激な円安が反転の動きをみせるかもしれません。
オミクロン株による感染第6波がようやく終息がみえてきて、外国人旅行者の入国制限が緩和しそうです。
外国人観光客、団体旅行で6月解禁を検討…「厳しすぎ」と批判の水際対策も見直し
どの国から見ても円安で格安な日本には特需というべきインバウンドがやってくるのでしょうか?円安是正の起爆剤となるかもしれません。

 

5/1週間ツイート

■5/2(月)


■5/6(金)