5/30週振返り:米給付金もらいすぎ?FRBリバースレポ膨張

6/4に5月期の米雇用統計の発表があり、前月と同じく非農業部門雇用者数がマーケット予想を下回りました。ここ2カ月の結果から囁かれているのが、「給付金のもらいすぎ」です。バイデン政権下で3月に可決した1.9兆ドル追加経済対策により1人当たり最大1400ドルの現金給付がなされました。

給付金で生活できているうちは職につかないといった傾向がどうもあるようです。既に職についている人ならなおさら、給付金は貯蓄にまわるでしょう。

 

貯蓄増大でここのところ米短期金融市場が騒がしくなっています。

市中に溢れたマネーは貯金を押し上げ、銀行もやり場に困まりMMFに向かっています。しかしMMF側としても、マイナス金利スレスレの短期国債への投資を増大させるわけにもいかず、FRBが準備している金融調整の仕組み(リバースレポ)への依存が過度に高まっています。

レポではFRBから受け取った債券を担保にFRBに資金を貸し出します。その貸出金利は現在0%。本来、貸し手側にうまみはないはずですが、短期国債への投資リスクを減らす意味で3月以降に急激に利用されている状況です。今週6/7にはふたたび過去最大で4,861億ドルの利用です。

 

ドル安が進んでいます。

ドル指数は90を割りみました。昨年のコロナショック後には100を超えたのちは下落基調です。今年には入って上向きでしたが4月以降に下げて年初の水準です。この水準は2018年はじめ以来です。

FRBはコロナ回復にともなう「一時的なインフレ」を強調する姿勢に変わりありませんが、ドル安によるインフレ懸念はやはり警戒です。

 

5/30週間ツイート

■5/31(月)





■6/1(火)


■6/2(水)





■6/3(木)

■6/4(金)