アワユキエリカの育て方:秋から冬に小さな鉢植えで、無数に咲く小さな花を楽しむ


 
アワユキエリカ 育て方
アワユキエリカ(淡雪エリカ)は、ツツジ科エリカ属の半耐寒性常緑低木、樹高は50~100センチぐらい。

学名はErica sparsa、エリカはヨーロッパや南アフリカ原産、アワユキエリカは南アフリカ系の品種になります。

直径3~4ミリのとても小さなが無数に咲くことが特徴です。

が咲く時期が11月~3月と長くが少なくなる冬に咲きますので、ありがたい樹になります。

ホームセンターで、アワユキエリカの苗木が販売されていましたので、購入して、小さな鉢植えで育てます。

エリカは品種が多くあり、の色や形が豊富です。他の品種のエリカを育てていますので、参考にして下さい。
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アワユキエリカの苗木

ラベル 花
ラベルの写真で、アワユキエリカの色や形を確認します

品種名は、Pretty Red(プリティレッド)です。

プリティレッドはアワユキエリカの園芸品種になります。

小さな鈴のような濃い赤色のがたくさん咲きが咲いている期間が長いことが特徴です。

や樹の雰囲気は、ジャノメエリカによく似ている品種になります。


ラベル 裏
ラベルの裏に簡単に説明が記載されています。


アワユキエリカ・プリティレッド

ツツジ科 エリカ属

従来のアワユキエリカより赤色が濃い品種です。無数に付ける花をお楽しみください。

管理方法
〇日当たりが良く風通しの良い場所に置いてください。
(比較的に耐寒性に強いですが、冬時期は室内で管理してください。霜には注意してください。)
〇エリカは1日1回コップ1杯分の水を与えてください。(水切れ注意!)
〇春と秋に1回づつ肥料を適量与えてください。

●ワンポイント
水管理を楽にする為に、一回り大きな鉢に植え替える事をおすすめします。







樹高
購入したアワユキエリカの苗木の樹高は、28センチぐらい。

樹高が50~100センチぐらいまで大きくなりますが、30センチ以下でが咲き始めていますので、もう少し小さくしたいです。


ビニールポット
直径10.5センチ、3.5号のビニールポットに植えられています。



アワユキエリカの小さな鉢植え

アワユキエリカは、樹高が50~100センチぐらいまで大きく成長します。

大きく成長すると、管理が大変になりますので、アワユキエリカ小さな鉢植えで育てます。

鉢植えで育てることで、管理が簡単になります。

日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。


スリット鉢
アワユキエリカ小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。

スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。

スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。

MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます

根詰りすることがなく、アワユキエリカを元気に育てることができます。植え替えも2~3年に1回で大丈夫になります。

スリット鉢のサイズは3.5号(直径10.5センチ)、CSM-105になります。

ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。


八角形
スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底にスリットが設置されていることです。

スリット
八角形の各頂点に、側面から底に伸びるスリットが8ヵ所に設置されています。


段差
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。

段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。

植物の成長によいスリット鉢を使うことで、アワユキエリカ小さな鉢植えで育てることができます。

生産者向けの商品ですので、デザイン性がよくないことがデメリットです。鉢カバーを使うことで、見た目がよくなります。


直径
鉢の直径は10.5センチと3.5号のサイズですが、八角形に部分は、一回り小さくなりますので、普通の3.5号の鉢より少し容量が小さくなります。


鉢の高さ
鉢の高さは9センチぐらい。大きくなく、プラスチック製ですので、軽く、移動が簡単になります。

日差しが強く暑い夏は半日陰、霜が降りる寒い冬は軒下などに移動させることで、アワユキエリカをよい環境で育てることができます。


同じ
アワユキエリカの苗木をビニールポットのままの状態で、スリット鉢に入れると、同じ大きさであることが分かります。



アワユキエリカの植え付け・植え替え

アワユキエリカの苗木を、鉢に植え付け植え替えをします。

必要な道具は、ハサミピンセット竹串です。

鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。

鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け植え替え用に購入するとよいです。

アワユキエリカ植え付け植え替えに適した時期は、春の3月下旬ごろになります

11月下旬植え付け植え替え時期に適していませんが、ビニールポットのままで、冬越しさせることは負担になりますので、鉢に植え付け植え替えをします。



ビニールポットから取り出す

底 確認
最初に、底を確認します

がたくさん出ていますと、引っかかってビニールポットから取り出すことができません。

がビニールポットの底の穴から出ている場合は、ハサミで切ります。


横向き
アワユキエリカの苗木を鉢受け皿の中に横向きに置きます。


底の角
ビニールポットの底の角を指でつまむように押すと、簡単に取り出すことができます。

手で引っ張り上向きに、ビニールポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。


ビニールポット 取り出す
アワユキエリカの苗木をビニールポットから取り出すことができました。



根鉢を崩す

アワユキエリカ 根鉢
アワユキエリカの苗木をビニールポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。

根鉢は、苗木を鉢やビニールポットから取り出して、と土が固まって見えている状態のことです。


アワユキエリカ 根
アワユキエリカ根鉢を観察すると、ツツジ科のとても細いが、たくさんあります。

根詰りに近い状態ですので、植え付け植え替えに適したタイミングです。

根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け植え替えすることが基本です。

11月下旬と寒くなる時期ですので、底を軽く崩して、植え付け植え替えをします


表面の土
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、水通りと通気性が悪くなります

植え付け植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。

竹串を使って、アワユキエリカ根鉢の表面の土を崩します。

育てているときに、表面の土を崩すことを「中耕(ちゅうこう)」と言います。雑草を取り除き、水通りと通気性が改善しますので、おすすめです。


根元
根元がどのようになっているか?確認します。


ピンセット
表面の土が硬く固まっていますので、ステンレス製のピンセットで崩します。


細い根
土を崩すと、細いが切れますが、心配ないです。


幹 根
幹や太いを傷つけないように、根元竹串を使って、丁寧に崩します。

竹串素材が竹ですので、適度な硬さで使いやすいです。

園芸用品に専用の道具である「根さばき」や「根かき」がありますが、竹串ピンセットだけでも植え付け植え替えをすることができます。


アワユキエリカ 根元
根元が見えるまで、根鉢の表面の土を崩します。

根元は、幹からが生えている部分です。

公園などにある大きな樹は、の一部が地表に見える状態です。根元の位置が地表になると、樹の成長がよくなります

も呼吸をしていますので、水はけ(排水性)と通気性が大切です。

苗木は、倒れることを防ぐために深植えされていることが多く、アワユキエリカの苗木も根元が3センチぐらい土の中に埋まっていました。

鉢に植え付け植え替えをするときに、根元の位置を地表にしてあげましょう。


根鉢の高さ
根鉢を軽く崩す予定でしたが、深植えされていましたので、根元が見えるまで表面の土を取り除くと、根鉢の高さが半分くらいになりました。

最初の枝までの幹が短く、雰囲気のある苗木でしたが、根元を地表に出すと、細い幹の苗木になりショックです。


側面 底
根鉢の側面と底を竹串を使って、軽く崩します。


根鉢 準備
アワユキエリカ根鉢を崩して、鉢に植え付け植え替えをする準備ができました。



アワユキエリカの用土

鉢底石
スリット鉢は、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を敷きました。


アワユキエリカ 用土
アワユキエリカ用土は、ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で大丈夫です。

水はけをよくするために、培養土に2割くらい赤玉土軽石を混ぜるとよいです。

用土を作る場合は、赤玉土とピートモス、バーミキュライトを4:3:3の割合で混ぜた用土が適しています。

アワユキエリカ根鉢に土が残っていますので、鹿沼土の小粒を用土に使います。

盆栽用の硬質小粒の鹿沼土ですので、水はけがよく、ツツジ科の樹に適しています。



鉢に植え付け・植え替え

根元
アワユキエリカの苗木は、深植えされ、根元が土の中に埋まっていました。

根元を地表に出すと、水はけと通気性がよくなりますが、幹が不安定になり、強風で倒れることが心配です


針金
針金を使って、幹を固定します。

支柱で固定することが一般的ですが、アワユキエリカは細い枝が多く、つぼみがたくさんありますので、難しいです。

針金は、直射日光1.5ミリのアルミ線、30センチぐらいの長さに切りました。


根鉢 針金
根鉢の底から根元針金を通します。


幹 針金
幹に針金を3回ぐらい巻きつけます。


スリット 針金
スリット鉢スリット針金を通して、


針金 固定
スリット鉢の外側に沿わせて、フチで折り曲げて固定します。

アルミ線ですので、柔らかく、手で簡単に曲がります。


鹿沼土
アワユキエリカ根鉢を鉢に固定できましたので、用土として鹿沼土を入れます。


根 隙間
の間に用土が入るように竹串で突きます。


用土 少なく
アワユキエリカ小さな鉢植えで育てますので、次の植え替えで、枝を剪定して樹高を小さくして、鉢を一回り小さな3号(直径9センチ)にする予定です。

3.5号(直径10.5センチ)の鉢ですので、用土を少なくして、植え付け植え替えをしました。

スリット鉢段差より1センチぐらい下の位置まで用土を入れました。


アワユキエリカ 鉢植え
アワユキエリカ小さな鉢植えが完成しました。



アワユキエリカの管理

水遣り
アワユキエリカの苗木を鉢に植え付け植え替えした後は、すぐに水遣りをします。

鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます

アワユキエリカ水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。

春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬でもが咲いていますので、水切れに注意して、2~3日に1回ぐらいが目安になります。

が咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れするとが傷みます

寒い冬でも、乾いた風で1日で乾いたり、小春日和で暖かい日があったりしますので、1日1回は、乾き具合を確認するようにしましょう。

水遣りができないときは、鉢受け皿に水を入れて腰水で管理するとよいです。

アワユキエリカは加湿を嫌いますので、長時間、腰水をすると根腐れの原因になりますので、夜は水の中から鉢を出します。


明るい日陰
植え付け植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します

葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。

アワユキエリカは、日当たりのよい場所で管理しますが、鉢植えですので、水切れしないように、水遣りの時刻や回数によって、日当たりを調節します

暑い夏は、西日が当たる場所は避けてください。

半日陰でも育てることができますが、枝が徒長して、が咲かないことがあります。


先端 花
枝の先端にが咲き始めていますので、とても楽しみです。



アワユキエリカの育て方のポイント

  • 日当たりがよい場所で育てる。
  • 過湿を嫌うので、水はけがよい用土
  • 水遣りは、表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
  • 肥料は春と秋に緩効性化成肥料を置き肥で与えます。
  • 植え付け植え替えは、春の3月下旬が適しています。

アワユキエリカは基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。

鉢植え根詰りしないように、2年に1回、春の3月下旬ごろに植え替えをします。

耐寒温度は0度までですので、寒い冬は室内で管理が安心できます。

アワユキエリカは、新しく伸びた枝にが咲きますので、が咲いている期間に、が終わった枝を切り戻すと、が咲きます。

夏は休眠しますので、日本での夏越しは、高温多湿のために、樹に負担をかけます。直射日光が当たらない、風通しのよい場所で管理します。



秋から冬に白いが咲くエリカであるセシリフローラも育てています。
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アワユキエリカの今後

11月27日に、アワユキエリカの苗木を鉢に植え付け植え替えしました。

九州地方の福岡県の平野部で育てていますので、温暖な気候です。本格的に寒くなるのは、12月中旬です。

アワユキエリカ今後の様子はこの記事を更新します

アワユキエリカ小さな鉢植えが、寒い冬に、たくさんが咲くことを期待します。

1年間の育てる様子を記録します。


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