こんにちは
ホリスティック獣医Saraです
皆さん、いかがお過ごしでしょうか
なんか、すごくじめじめしているというお話も聴いております
この時期になると、皮膚病とか外耳炎とか肢間炎といって足の肉球の間が赤くなってしまうとか、皮膚がべたべたすることで問題を起こしてくることがありますので、ぜひ除湿器をつけて快適に過ごせるように、一緒に暮らす動物たちのために生活環境を整えていってくださいね
さて、今回は犬猫の乳腺腫瘍について、お話ししていきます
皆さんは、乳腺腫瘍といったら、どんなイメージを持ちますか
人でいったら、乳腺腫瘍というよりも、乳がんと呼ばれることのほうが多いかもしれませんよね
人間の女性でも乳がんについてのお話などは聞いたことがあるかもしれないですが、女性ホルモンのエストロゲンが乳がんに関わっていると言われているんですよね・・
なので、人間の場合ですけれども、最初に月経・生理がきた年齢が低かったり、出産経験がなかったりすると、乳がんのリスクが高くなるということも知られています
ワンちゃんや猫ちゃんの場合はどうか?いいますと、
あまり明らかな原因というのが分かっていないのです。
ただ、やっぱり人間の場合と同じような感じで、ワンちゃんや猫ちゃんの場合はエストロゲンだけではなくてプロジェステロンと呼ばれる別のタイプの女性ホルモンも合わせて増えてくると乳腺の細胞も異常に増えやすくなるということで、腫瘍になるとそれが大きくなってしまう要因になると言われています。
なので、人間ではできないことですけれども、去勢・避妊手術をお勧めされることがよくありますよネ
ワンちゃんでも猫ちゃんでも「乳腺腫瘍の予防の観点からは、はやめに避妊手術したほうがいいですよ」というのは獣医さんから言われていると思います。
なぜか?いいますと、避妊手術というのは、大体は卵巣と子宮を取り出してしまいますので、はやめに手術をすることによって、発情の時期に起こりがちな女性ホルモンがアンバランスになるような影響が出にくくなるからなのです。
とくに有名な研究データとしては、ワンちゃんでも猫ちゃんでも、生後6カ月よりも前に避妊手術をしたほうが、乳腺のしこりができるリスクがかなり減らせるという結果が出ています
これが、7か月以降とかワンちゃんの場合は生理が大体生後半年経った頃から始まってきますので、その1回目の生理が始まる前に避妊手術するのが1番リスクが低くて、それが2回目、3回目以降となってくると、避妊手術したとしても乳腺腫瘍になるリスクというのは、最初の生理が来る前とか生後半年前に避妊手術した場合と比べるとどうしてもリスクが高くなるということが分かっています。
さらに、乳腺腫瘍は犬の腫瘍のなかでも特に多く、以下のワンちゃんでもリスクが高いことが分かっています
避妊手術していない犬
避妊手術しているが、手術を受けたのが2歳以降の場合
また猫ちゃんの場合でも、避妊手術したほうが40-60%も腫瘍になるリスクを減らせるという報告もあります
なので、乳腺腫瘍などの病気予防の観点から避妊手術はすごーく重要なのです
あとですね、乳腺腫瘍になりやすい犬種というのがあります。
<乳腺腫瘍になりやすい犬種>
犬
チワワ
プードル
ダックスフンド
ヨークシャー・テリア
コッカー・スパニエル
ブリタニー・スパニエル
イングリッシュ・セッター
ボクサー
ドーベルマン・ピンシャー
猫
シャムネコ
雑種(MIX)
そして、飼い主さんが悩まれるポイントですね
乳腺腫瘍になってしまった場合、どうしたら良いのか
最後に、ここについてお話しします
私だったら・・・
1個の場合、手術を考えます・・
2個以上の場合も手術するんだけれど、片側の乳腺は全部摘出することを考えます・・
2個以上の場合、2つとも同じ腫瘍ではなく、悪性のものと良性のものとか、混合型のものなど、いろいろ違うタイプのものであることも多いからです。
そうすると、1個単独だけよりも2個以上の場合のほうが、悪性のリスクもあがります。
悪性だった場合、1か所だけとっても、そのあとに近い別の場所に再発してくることが多いので、片側の乳腺を全部とることがおススメされます。
再発したときにもう1回手術するよりも、せっかく手術するのであれば、麻酔も切除も1回で済ませたいですよネ
乳腺腫瘍の場合、良性だから放置してもOKということにはならない場合もあります
転移はしないんだけれども、その場所で感染など起きたりして、しこりのところから汁とか膿が出てきて悪臭を放つようになることも結構あるんですよね
そうなってくると毎日の消毒が必要になるし、ワンちゃん本人としても痛いような痒いような感じで四六時中お腹をなめるような感じになっていきます
すごーく生活の質が下がってくるので、良性だから大丈夫という風にも言えなかったりもするんですね
なので、その点としては、手術するのが1番早くて効果的な選択肢になるのかなと思います
・・という感じで、今回は主にワンちゃんの乳腺腫瘍について、手術はどうする?というテーマでお伝えしていきました
YouTube動画でさらに詳しく解説
約10個のご質問にお答えしていきました!
乳腺腫瘍になったらどうする?
手術はするべき?
手術しなかった場合はどうなる?
他の治療法はどのくらい効果があるの?
手術・抗がん剤治療のほかの選択肢は?
ホリスティックケアも役立てられる?
延命治療しすぎて後悔している飼い主さんもいる?
などなど・・
興味のある方はぜひ視聴してみてください
【獣医さんならどうする?乳腺腫瘍について聞いてみた!】
前半と後半に分けて解説
こちらの音声も合わせて参考にしてみてくださいネ~ ❗
(もう少しで300本目になります~^^)
#283. 治療を始めるタイミングは? はやく開始するべき理由
参考にしていただければ幸いです
それではまた
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