初めに言っておきますが、両名ともちゃんとした会社の社員で私より優秀な人たちです。

Aさん

2024年10月12日スタート

AFP資格を取得して初めて2級受験

ほぼ基礎知識はなし

Bさん

2024年11月22日スタート

2015年5月3級合格

ほぼ基礎知識は忘れてしまっている

 

試験結果

Aさん

学科合格38/60

実技(FP協会)合格73点

Bさん

学科不合格28/60

実技(金財個人資産)不合格24点

 

指導の経緯

今まで受け持った生徒さんの中でも非常に苦労しました。

どちらも試験まで3か月を切っており、時間との闘いなので私からの指導は1点だけでした。

「とにかく過去問を解きまくれ」

しかし基礎知識がほとんどない者が2級の問題を解いても覚えられることは限定的で、やればやるほど知識が錯綜して正解できない状態は最後まで解消できませんでした。

時間的な余裕があれば3級からの復習をしてから2級の学習をするよう指導するのですが、なし崩し的に2級の問題をやるしかありませんでした。

計算問題も結構やりましたが、両名とも計算に必要な基本的な知識が欠けているのでなかなか正解できませんでした。

ビデオ通話についても長時間やりましたが、基本的には分からないところを解説したり、過去問解説したりすることしかできませんでした。

本来であれば2級での頻出論点もしっかりと指導したかったのですが、如何せん3級の基礎知識がぽっかり抜けているのでそこを埋めるのに精一杯でした。

3級の知識を飛び越えて2級の知識は教えられないので、生徒さんのやる気がなくならないように基本的な論点のみしか教えられなかったことがこの結果につながったと思います。

両名とも過去問を多く解いたと思いますが、基本的な知識は最後まで身につかなかったと感じます。

よって安心して試験に送り出すことができなかったのは反省です。

 

なぜ合否が分かれたのか

Aさんの場合は、ひたすら過去問を解いて解法スタイルを覚えていくやり方でしたが、こういうやり方は本当は指導しません。

何故ならそれでは基礎知識が身につかないからです。

しかしやる気を削ぐようなことはしたくなかったので、それを容認しひたすら解けなかった問題を何度も解説しました。

それでも何度も同じような問題で間違えたり、少しでも出題方法が違うとたちまち解けなくなるという状況が続きましたので、非常に効率は悪いことだけは覚えておいてください。

Bさんの場合は、何とか知識を覚えて解こうとする姿勢が見られたので期待していたのですが、その知識を交通整理する時間がなかったためにこのような結果になってしまいました。

いずれにせよ、3級の基礎知識がない人は2級はほぼ合格しないということははっきりしたと思います。

特にAFP資格は単なる2級受験資格を得るためのもので、基礎知識が全くないままの受験は自殺行為だと思ってください。

Aさんは今回合格しましたが、「FP2級を持っています」と軽々しく言ってしまうと、「FPなのにそんなことも知らないの」と恥をかくこともあるので安易に言わないほうがいいかもしれません。

 

使える資格にするには

資格取得後にさらなる勉強が求められることと、基礎知識をしっかりと覚えてくださいということに尽きると思います。

せっかく取得してもすぐに忘れます。

どんな資格でも取得後がとても大事です。

継続した学習があってこそ資格は活かされます。

これだけは忘れないでください。

 

もし個別指導をやってみたいという方はこちらを見てください。