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軽すぎるグリップに注意するべし! 定説に流されない正しい考え方とは!?

time 2021/01/01

軽すぎるグリップに注意するべし! 定説に流されない正しい考え方とは!?

グリップの重量は、かなり重要なセッティング項目の一つです。

グリップの重量が軽すぎたり、重すぎたりすれば、クラブ本来の性能が正しく発揮されないかもしれません。

今回はグリツプが軽すぎることの問題点について説明します。

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軽すぎるグリップはゴルフを難しくする!

近年のゴルフクラブは、「 軽いほうが打ちやすい 」という誰が決めたのか分からない定説が主流になっているので、装着されているグリップも非常に軽量なものが多くなっています。

中には40gを大きく下回る驚きの軽さになっています。

ところが…グリップが軽すぎるクラブを自在にコントロールすることは、そんなに簡単ではありません。

実際に練習場で観察してみても、軽量グリップのクラブを使用している人たちは、うまく決まれば何も問題ないようなナイスショットを打てていますが、ミスした時の乱れ具合は、通常の重さのグリップよりも大きくなっていることが分かります。

それはなぜなのか、今回はそんな点を考えてみましょう。

 

支点がズレるとコントロールは困難!

ゴルフスイング理論には、肩が支点という考え方と、グリップが支点という考え方があると思いますが、感覚的には間違いなくグリップも支点になっているはずです。

その支点が軽すぎると、どうなるでしょうか?

アマチュアゴルファーに共通する欠点として、手元が動きすぎという問題点があります。

クラブを速く振ろうとするほどに、手元ばかりを大きく振ってしまって、肝心のクラブヘッドの動きが相対的に少なくなってしまうので、いくら頑張ってもヘッドスピードが上がらない、または振り遅れてしまうという状態になりやすいのです。

その状態を分析してもらえば分かると思いますが、グリップが軽ければ軽いほどに手元が大きく動きやすくなります。

その逆に、グリップが重くなるほどに、手元の無駄な動きは抑えやすくなりますが、その代わりにヘッドバランスが軽く感じるようになるので、それはそれで問題点が出てくることになります。

( カウンターバランスというセッティング方法もありますが、今回は軽すぎる問題点を説明したいので、話を元に戻します。)

たとえばプロゴルファーならば、グリップ重量が軽いことを感じ取って、手元が余計に動かないようにスイングで調整することができると思いますが、アマチュアゴルファーはよほど気をつけないと、すぐに手元が大きく動いてしまいます。

つまり…手元の動きを抑えやすい、ある程度のグリップ重量が必要なのです。

その重さの適量になるのは、やはり50gくらいになるのではないでしょうか。

最近増えている40g前後が装着されているクラブだと、手元が軽すぎて支点がズレやすくなり、その結果として、手元がクラブヘッドよりも先行しやすくなったり、手元が浮いた状態になりやすいので、スイングの安定性は低くなります。

そんな状態では、「 軽い方が打ちやすい 」という定説には当てはまらないのです。

 

練習場で見かけた例

先日の練習場で、隣の打席で打っていた50歳くらいの男性の例です。

体格はしっかりしていて、それなりのパワーがありそうな雰囲気でした。

たまたまユーティリティのショットを見た時に驚きました。

あまりにも素晴らしい弾道だったのです。

「 これはきっとかなりの上級者だな… 」と思って、その後のショットを観察すると、素晴らしかったのはその一発だけで、あとは不安定なショットが続いていました。

クラブはキャロウェイローグスターで、シャフトは標準シャフト。

その男性のパワーからすれば、そのクラブは明らかにアンダースペックに見えました。

クラブ重量も、グリップ重量も軽すぎて、なかなかスイングが安定しません。

たしかにうまく決まれば、僕が見た一発のような凄いショットが可能なのかもしれませんが、あまりにも確率が低すぎるのです。

おそらくその男性のベストスコアは100を切ったくらいだと思うので、そのスコアだけを基準にしてクラブを選択してしまい、本当は本人にとってはかなりのアンダースペックのクラブを選んでしまったものと思われます。

後でスペックを調べると、クラブ重量335g、シャフト重量56g、トルク5.0で、グリップ重量は40gでした。

そんなアンダースペックでは、逆に上達するのは困難になるはずです。

せめてクラブ重量360g、シャフト重量70g、トルク3.5で、グリップ重量が50gくらいのセッティングならば、すぐにスコア80台を目指せるような能力があるように見えました。

 

今回のまとめ

世の中には、この男性のようなゴルファーが溢れています。

ついつい定説を信じてしまい、本人にとっては難しいはずのアンダースペックのクラブを選んでしまっているのです。

本当はもっと上達していける能力を持っているのに…。

現在のスコアや年齢で判断するのではなく、自分の持っている「 潜在的な振る力 」に見合うクラブ選択をしてみましょう。

そしてそのクラブのグリップが軽すぎるならば、まずは正しい基準として50gのグリップに交換することをお勧めします。

それでもしヘッドバランスが軽くなるようなら、鉛で調整すれば大丈夫なのです。

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