お部屋の中に植物があると、気持ちがとても和らぎますね。
切り花ではなく実際に鉢に植えた植物だと、お世話することでとても癒される時間になります。
最近、女性を中心にミニ盆栽が注目されるようになりました。
盆栽って、なんだか難しそう。お手入れの仕方がわからない。そんな初心者でも大丈夫!正しいお手入れ方法がわかれば、初めての盆栽でも楽しむことができちゃいます。
こちらの記事では、ミニ盆栽の室内での水やりなどのお手入れの仕方をご紹介します。
ミニ盆栽とは?
まず、盆栽についてご紹介します。
盆栽の定義としては、山野にある植物を鉢の中で育てていきながら、美しさを求めていく趣味とされます。
この場合の美しさとは、自然界の植物以上の姿とされています。
その盆栽の中で、高さが10センチ程度のものがミニ盆栽とされます。
10センチよりもさらに小さいものは豆盆栽と言われ、そのほかの大きさについては以下になります。
・小品 15~20センチ
・貴風 20~35センチ
・中品 35~60センチ
・大品 60~120センチ
少し前では、盆栽というと渋い松で、どちらかというと高齢者の趣味というイメージでした。
ですが、最近はマンションなど庭のない省スペースの住宅環境も増え、ミニ盆栽が広まっています。
植物も松だけではなく、桜や梅などの花や、カエデなど種類を問わず楽しまれるようになりました。
室内でミニ盆栽は楽しめる?
盆栽は室内で育てることは可能です。
特にミニ盆栽は場所を取らないので、室内にうってつけと言えます。
しかし、室内で盆栽を楽しむにはいくつか注意事項がありますので、ご紹介しましょう。
・日光の確保
基本的に植物は太陽の下で育つので、日光の確保は重要です。
日当たりのいい部屋でも、窓ガラスの内側にある状態は半日陰になります。
環境が許せば、時々室外に出して、太陽の光をしっかり浴びせるようにしましょう。
・品種の確認
品種によって、室内に向いているものと向いていないものがあります。
室内に向いているものは、カエデや桜、藤などです。
ミニ盆栽を始めるときには、品種をよく調べるようにしましょう。
・湿度に注意
日光の確保に加え、湿度にも注意です。
ミニ盆栽にとって、乾燥は大敵。
日当たりがいい窓辺でも、エアコンの風向きに注意。
エアコンの風が直撃するような環境では、乾燥が進んで盆栽が弱ってしまいます。
盆栽を眺めるだけでなく、1日に1度は土の湿り具合を確認することがポイント。
乾燥していないかをチェックしてください。
・鉢選びも慎重に
環境だけでなく、実際に植える鉢も重要です。
室内で育てるからと言って、どんな鉢でもいいというわけではありません。
また、デザイン重視もやめましょう。
盆栽の品種と鉢の大きさが合わないと、土の量が少なくなり、保水量もぐっと少なくなってしまいます。
専門店で植物の種類に合った鉢を選ぶことが大切です。
また、鉢の中で根はどんどん伸びていき、土と固まってしまい、水や栄養分の吸収が悪くなるので定期的に植え替えをするようにしましょう。
植え替えをすることで根詰まりを防いで、水分や栄養分の吸収もスムーズになります。
ミニ盆栽の水やりの仕方について
それでは、ミニ盆栽の水やりについてご紹介します。
・水やりのタイミング
ミニ盆栽の鉢は小さいため、土が少なくすぐに乾燥してしまいます。
土の表面が乾いていたら水やりのタイミング。
可能であればできるだけ同じ時間に水やりをするようにしましょう。
春と秋は毎日。気温が高い夏は1日2回。気温が下がる冬は土の湿りぐらいを確認しながら2~3日に1回程度がおすすめ。
・水やりの量
水やりは鉢底から水が流れ出てくるまでたっぷりやるようにしましょう。
盆栽はあまり多くの水をやらないイメージですが、特に小さな鉢は土が少ない分、保水力が弱くなります。
慣れない間は、水やりをしながら鉢底から水が流れてくるのをしっかり確認するようにしてください。
・水やりはふんわりと
盆栽は意外と繊細なもの。
だからこそ、基本の水やりには注意したいものです。
手軽だからとペットボトルなどで雑に水やりをしないでください。
できれば専用のジョウロを使いましょう。
Recieのじょうろは、高級なステンレス製で耐衝撃性も良く壊れにくいです。汚れたら水で流して簡単に清潔できます。そして、この丸形のおしゃれなルックスが何といってもたまらなくておすすめです♡笑
ハス口を上に向けた状態で、ふんわりとしたシャワー状の水を優しくかけるのがコツです。
・水の種類に注意
盆栽の水やりに適している水は、水道水や飲料水にも使えるようなきれいな井戸水です。
掃除や風呂の残り湯など、雑菌が含まれる汚水は水やりには適しません。
また熱湯は盆栽を枯らせてしまいます。与える水の種類に注意してください。
水やりの用語を覚えよう!
ここで、ちょっと覚えておくと便利な盆栽の用語をご紹介します。
専門店などで店員さんに説明するときに便利ですよ。
・根水
水のやり方の基本である「木の根元に優しく水やりをすること」です。
根元全体に水を回しかけていくのが基本になります。
花に水をかけると花粉が流れてしまい、身がつかなくなる場合があるの注意です。
・葉水
観葉植物などでも使われますが、葉に水をかける水やり方法です。
気温が高い夏に使うことが多いです。
朝夕の気温が低い時間帯に葉水をすることにより、葉からの水分蒸発を防ぎます。
葉に霧吹きなどで優しく水をやりましょう。ほこり除けにもなりますよ。
・ドブ漬
バケツなどにためた水の中に鉢ごと盆栽を漬ける水やり方法です。
土が固くなってしまったり、乾きすぎてしまったときの水やり方法になります。
水の中に漬け込むことにより、水が根や土に浸透しやすくなります。
鉢の中の環境も変えられるので、盆栽の状態を見ながら行ってください。
正しい水やりでミニ盆栽を楽しもう!
ここまでミニ盆栽の水やりについてご紹介してきました。
物言わぬ植物だからこそ、正しいお手入れをすることで元気な状態が長持ちします。
せっかくミニ盆栽を育てるなら、ずっと長く楽しみたいですよね。
水やりは盆栽の状態を観察する第一歩のお世話と言えます。
正しい水やり方法を確認し、ミニ盆栽にとって快適な環境が作れるようにお手入れしていきましょう。