バリエーション山行同人

藪岩、沢等を中心としたバリエーションルートを中心とした山行を志向しています。

足柄 洒水の滝から鳥手山、鷹落場、清水越 (2024.2.24)

2024-02-25 09:04:39 | 

久々の関東降雪後の晴天予報を利用して、足慣らし(いつまで続くのやら。。。)のバスを使わない低山周回コースに行ってきた。予報は確かに晴天だった。厚木辺りまでは確かに雲一つない好天に見えたが、新松田駅に近づくと、雲がどんどん湧き上がってきて、富士山すら望めなくなっていた。

 

▼松田町ではちょうど桜まつりの期間だった。松田駅ホームから満開の桜並木を臨む。朝8時だったが背後の山は霧氷で真っ白!

 

御殿場線で2つめの山北駅で下車し、朝食を食べて「洒水(しゃすい)の滝」の道標に沿って歩きはじめる(9:00頃)。

▼山北駅の西側にはSLが綺麗に静態展示されていた。

 

▼酒匂川を渡り、西面の山を見上げると真っ白。

▼洒水の滝入口の看板を見て右折すると遊歩道が整備されており、多くの花々が迎えてくれた。

▼正直、あまり期待していなかった滝だったが、意外に高低差があり立派だった。落差69mとのこと。

「洒水の滝入口」にある公衆トイレの場所に戻り、そこから北側に伸びる坂道を登る。辺りは、レモンなどの柑橘系の果樹が多く植えられており、温暖な里山と言った雰囲気。

No.6の送電線鉄塔を目指し、簡易舗装の林道を外れて小尾根に取り付くが、ほどなく林道に合流してしまった。舗装林道がくねくねと高度を上げていくが、手元の「詳細図」では林道から逸れて山腹を巻くように記されていたので、十字路っぽい地点から右に逸れて進むが、道が荒れていて、どうもしっくりこない。

▼ここを右に進むが後で引き返し、左手前に伸びる林道本道を忠実に進む。

元の簡易舗装林道に戻り、今度は忠実に林道を詰めることにした。林道は順調に高度を稼いでくれ、稜線上を絡むように伸びていた。この日の天候としては、雲は多いものの雨は降っていないはずだが、頭上の森から引っ切り無しに、雫やこぼれ雪、小石状の氷が絶えず降ってきており、傘や雨具がないとびしょ濡れになってしまう感じだった。

▼一度、伐採地のような広場に出た。右奥の方へ進む。


▼プレハブ小屋を通り過ぎてようやく現在地を確信できた。

その先、山腹の右側を絡むように伸びる林道を進むと、長かった林道がようやく終わった。

▼登山道に入ってすぐに注意を促す看板。実際、この先、足元に注意を要した。

ここまで意外に時間を要したので、鳥手山(とでやま)の右側を巻いて先を急ぐ。相変わらず、頭上からの落雪や水しぶきには悩まされながらの登山だったが、関東の低山とは思えないような雪景色、特に霧氷の美しさに歓声を挙げることしきりだった(この日会った登山者は、(おそらく)我々の行程の逆コースを進んできた男性1名のみ)。

▼営林署の壊れた看板

▼関東の低山には見えない雪景色

地形図で現在位置を確認しながら、鷹落場への分岐となるピークを確認し、主稜線を逸れて東に伸びる踏み跡を辿る。

▼鷹落場のピーク。2等三角点があった。ここでようやく昼食。レジャーシートが役立った。

▼この稜線上は、穏やかな上下を繰り返し、距離をひたすら稼いでいくようなコース

▼樹間から矢倉岳を臨む。時間があればピストンするつもりだったが、最近行ったこともあり、富士山も望めないことから、この後割愛した。

▼ようやく一般道の清水越(三伏平)に到着。辿りし方角にはこのような注意書きが貼られていた。

清水越からの下りが長かった! 「21世紀の森」という残骸のような施設エリアを進むのだが、洒水の滝への方向を示す道標が有ったり無かったりで、あまり一般道らしくない箇所もあり、慎重に歩を進める。最後に、ダメ押しの何度も続くつづら折れの下り坂に悲鳴を上げながら、入山口の洒水の滝入口に戻ってきた。

▼長い下り坂から酒匂川、丹沢方面を臨む。

▼山北駅まで無事戻ってきた(16:35)。


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相模川水系 大鹿川 ズミ沢(2023.6.25)

2023-06-25 11:41:11 | 

2020年6月、道証地蔵近くの橋から3人で入渓したが、その時は大滝のヌメリが甚だしくやむなく敗退した。その時以来、いつか再挑戦の時を待っていた。今回、その時のメンバの一人と偶然行けることになり、梅雨時期の中、すっきりしない予報であったが、何とか懸案を突破し、念願を叶えることができた。この日、他に遡行者は見当たらず、静かな沢登りであった(並行する登山道には滝子山に向かう登山者でそれなりに賑わっていた)。

 

いつものように、笹子駅に7時過ぎに着き、ここに来たら私の「ほぼお約束」になっている5個入り笹子餅500円を買い求め、滝子山への道標に沿って山中に入っていく。

▼最近よく来る道証地蔵(8:10)

▼今回は沢下部は割愛し、沢左岸から右岸に渡る登山道の橋から遡行を開始(8:30頃)。

▼入渓してすぐの滝に右から取り付いたが、水量が多く全身ずぶぬれになりそうだった(また水の冷たさに慣れていなかった)ため断念し、左側から簡単に巻く。

▼前回来た時に比べても水量がだいぶ多いのを感じた。また、河床の所々に砂金のような輝きを見たのだが果たして?

▼前回敗退した2段12m大滝が見えてきた。

▼ここも前回同様、水量は多く、辺りは水しぶきによる冷気で満ちていた。

少し休憩をして息を整え、右側のルンゼ状から取り付く。右壁の岩に明確なリスがあったため、念のためハーケンを打ち込んでおく。よく見ると、他にも残置ハーケンがいくつかあった。

▼滝中段から流心の方を見る。前回はこの左上するバンドを進もうとしたのだが、ヌメリがひどく途中で断念したのであった。

▼今回はいろいろ「学習」して、このバンドには行かず、そのまま右壁を直上した。あちこちに大量に堆積した落ち葉を丁寧に除去してスタンスを確認して直上する(写真中央部のやや窪んだ辺り)。こちらもヌメリはあったがホールドは比較的あり、1箇所だけ細かいスタンスに乗る時だけは注意を要した。

1段目の滝最上部に2つの残置ハーケンが有ったので、そこでピッチを切った。

▼大滝の2段目を越えると、大きなナメが広がっていた。対岸(写真上部の白い岩辺り)を目指して斜めに横断する形で突破したが、河床のコケが酷く、滑りやすかった。

その後も滝らしい滝が続き、やはりズミ沢は大滝以降がハイライトであることを実感した。

▼この6m滝は、流心のすぐ左側の階段状に沿って登り、流れを横断して右側に抜けた。ここでもだいぶ濡れてしまった。

▼最終盤の3mスラブ状滝。まるでコンクリートを流したようだ。右側の溝辺りはヌメリが酷く、左側の、よく見ると見つかるいくつかの薄いエッジを頼りに越えた。

▼スラブ状滝を越えると、ややスケールの大きなナメ滝が視界に飛び込んできて思わず歓声を挙げた(短かったけれど)。

その先、少々の倒木帯を抜けると穏やかな流れになり、沢の右岸に登山道が近づいていないか注意しながら進んだ。

▼ここで遡行終了した(11:10頃)。

▼遡行終了点から左側を見上げると、ほんのわずかの距離に登山道が通っていた。笹子駅に向かう「難路」と「迂回路」の分岐を示す道標あり。

その後、道標が示す「迂回路」に沿って下山し、無事、笹子駅に13:00頃、帰着することができた。シーズン初めの練習に良さそうな沢だし、交通の便も比較的良いので、これからも行ってみたい良渓だった。

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酒匂川水系 中川川 モロクボ沢(2023.6.17)

2023-06-18 09:09:35 | 

偶然訪れた貴重な梅雨の中休みの週末。これを逃す手は無い。あれこれ検討した結果、2019年の台風19号および2021年の豪雨以来、長らく通行止めになっていた白石峠に向かう林道が開通した(2023年6月より北面の神ノ川林道も開通したらしくこちらも喜ばしい)ので、久々に西丹沢を訪れることにして、モロクボ沢(たぶん4回目?)から未踏の越場ノ沢に入って善六のタワに突き上げることにし、最後に本棚、下棚の見学を組み込むことにした。

西丹沢行きの朝1番バスにJR谷峨駅から乗り込む。好天の土曜なので混雑を予想していたが、意外に乗客は少なく座席は半分強埋まったに過ぎない。今は皆、車で行くのかな。

▼久しぶりの「自然教室」(昔からのこの緑色の屋根を見るとビジターセンタと言うよりもこう呼びたくなる)。当然駐車場は満車(その下の箒沢周辺も)で、周辺は人でごった返していた。8:30過ぎに出発。

▼いくつかのキャンプ場を横目に舗装林道を遡る。用木沢出合を過ぎた辺りのこの橋が長らく通行止めだったようだ。

▼懐かしの旧白石沢キャンプ場跡地に渡る特徴ある橋。空が青い!

モロクボ沢の入渓地点に近づくと、複数のパーティーが遡行準備に勤しんでいた。やはり人気の沢だ。

▼入渓後、程なくして大滝に到着。梅雨時期だけあって水量が多い。いつものように左側のチムニー状側壁をロープを使って巻くが(岩が濡れており滑りやすかった)、会社の登山仲間と言うパーティーのリーダの方に支援を頂いた。感謝!

無事、大滝の落ち口に着いたが、その先に広がる景色が私がこれまで来た時のものとは大きく違って、水流が「ごった返し状態」で、以前の「ナメ状の河床をどこでも歩ける」状態ではなかったので、安全面を考慮し、ロープは付けたまま同時登攀スタイルでしばらく進む。

▼以前来た時は穏やかだったナメ滝が今日はこんな感じに。

いつも入り込みそうになる水晶沢を右に分けて、しばらく行くと、苔むしたゴーロ帯にはいる。

▼標高900m付近のこの巨岩が、善六のタワに突き上げる支流(越場ノ沢)の分岐目印

▼支流はゴルジュとまでは行かないがやや狭くなっており、花崗岩が風化したザラザラのナメ状河床をフリクションを感じながら軽快に進む。

廊下状の沢が右に大きく曲がる地点に着いた。そこには左に伸びる顕著なスラブ状の沢と直進方向の土砂で埋まったルンゼ状沢が伸びていた。地形図を見ながら逡巡し、善六のタワに正確に突き上げるためには、直進方向の沢に進むのがよいと考えトライするも、足元の土砂が崩れやすく、早々に断念。代わって、左の沢を進む。足元はスラブ状のやや傾斜がある岩で微かな水流でしっとり濡れている。そのすぐ先が二俣に分かれた。右俣の上方にスカイラインが見え、稜線が近いようなのでここを進む。微かな踏み跡も感じつつ、足元が不安定な土砂の急斜面を突き上げると、藪漕ぎなしに稜線に出た。

▼突き上げた稜線(写真右側から登ってきた)。写真の稜線奥の方に善六のタワがあることは確信していたのだが、最初、この稜線自体が善六のタワから伸びてきている登山道と勘違いしていた。

指摘されて間違いに気が付き、写真奥の方に進んで降りるとすぐに登山道に合流。その先がすぐ善六のタワだった。登山道はタワから稜線をずれて山腹をトラバースして東進する形で付けられていた。

▼善六のタワから北面から突き上げる沢を見下ろす。タワはかなりやせており、最後まで忠実にタワに突き上げるのは地形的に難しいようで、途中から右手の小尾根に取り付かないと登山道まで行きつかないものと思われた。

畦ケ丸から西沢出合までの一般道を変化に富んだトレイルと緑豊かな風景を満喫しながら降りていく。

▼途中立ち寄った本棚。こちらも水量が多く迫力満点。

▼その右側にある普段は涸れていることが多い涸棚も今日は水の流れが。ずっと奥まで階段状の流れが見えた。

▼最後に、下棚にも立ち寄り。こちらも迫力あり!

西沢出合までの登山道は途中、桟道が流されかけている箇所もあり、渡渉の際、注意しながら進む必要があったので意外に下山に時間が掛かった。次のバスにはギリギリ間に合いそうも無いなと思いつつ、時間を気にしながら小走りに歩く。懐かしい広河原に出て最後の堰堤を階段で越えた後、前方に鉄製橋が見え、バスに間に合うことを確信できた。結局、15:40発のバスの発車2分前に何とか間に合った(時間調整のためか実際の発車は15:42頃。帰路のバスはほぼ満席。もう1台の続行便もあったようだ)。

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【番外】山梨 犬目~太田峠~梁川駅(2023.6.4)

2023-06-11 17:47:58 | 尾根

先日、お気楽な中央線沿線の低山を一般ルートでのんびり歩こうと計画して行ったところ、最後になって一般道とは名ばかりのバリエーションルート並みの荒れたトレイルに遭遇した。そこで今回、「番外編」としてその顛末を簡単にまとめ、同ルートを歩かれる方への注意喚起としたい。

この日の行程(計画): 猿橋駅------(bus)--------浅川------浅川峠------扇山------不動滝------犬目-----大田------大田峠------梁川駅

※ 結果としては、大田までは順調に行程をこなしたが、その後、地図には無い綱之上御前山へのトレイル(明瞭な踏み跡、赤テープあり)に導かれてしまった。それに気が付いた後、再び大田付近に戻って、大田峠への道を探し、無事、梁川駅に至った。

 

▼今回の「彷徨概念図」

 

扇山は若い頃に友人3人と1度行ったことがある。その時は、メインルートの鳥沢駅から登り、百蔵山を経て猿橋を見学して猿橋駅までを辿った。今回はその時のルートと重複しないルートを敢えて選び、中でも旧甲州街道の宿場町であった犬目を下山路に選び、そこから最も距離が近い梁川駅まで歩くコースを計画した。以下、犬目からの歩みを記したい。

▼犬目バス停。四方津駅から朝の1往復しかない。旧街道は段丘上を通っており、日当たりが良く、穏やかな雰囲気を感じられる街並みであった。

 

▼犬目は昭和45年に火災があったとのことで、古い町並みは残っていないが、それでもなぜか趣きを感じられた。

 

旧街道に沿ってブラブラした後、犬目宿の本陣が有ったとされるT字路を南に下って進む。途中、ゴルフ場(サンメンバーズカントリークラブ)の中を通過し、中央道の高架をくぐって、大田バス停に至る。ここで舗装道と分かれ、右(西)に伸びる当時泥濘状態の細い林道に入る。山と高原地図には「最初の家の手前から山道に入る」とあったので、家屋に注意しながら進む。林道に入ってすぐの右側に平屋の小屋があったが、付近に山道が見当たらないのでそのまま進むと、奥の方に崩れかけた土蔵を備えたやや大きな家が見えてきた。その手前の擁壁に沿って山道が伸びていた。

▼辿ってきた細い林道からヘアピン状に左に折れた山道の入口に「←梁川駅」の道標(★)が幹に打ち付けられていた。

 

山道は引き続き正面まっすぐ上に伸びており、梁川駅への道標のあった木の幹から右に伸びる小径を見送って直進した(この時は、この道標はこの山道を直進する方向を示していると思ったのだが、後でここに戻って来た時に、ここから右折する小径方向を指していることが分かった)。山道の坂をまっすぐ進むと、鉄板を渡した橋や廃屋、植林帯へと明瞭な踏み跡や赤テープが続き、小尾根に上がったところで「←大田峠」の道標に出くわした。この時は、ちょっと驚いたものの「いつのまにか太田峠を過ぎてしまったんだな」くらいに軽く考え、そのまま進んだ。

▼途中にあった廃屋。最初はこの廃屋の左側の少し離れたトレイルを通過して行ったが、後でこの廃屋のすぐ右側を通過して大田峠に至ることになる。

▼太田峠を既に過ぎてしまったように思えた表示の道標(私は左方向から登ってきて、この道標を見た。この後、写真手前方向の尾根上を進む)

 

そのまましばらく進むと、突然「この先、綱之上御前山」を表す道標に出くわして、この期に及んでようやく梁川駅への一般道を外れていることに気が付いた。このまま、綱之上御前山のピークを目指して現在位置を確認する策も頭をよぎったが、ここは基本に立ち返ってきた道を戻ることにした。往路では大田から随分歩いたように感じていたが、復路ではあっという間に元に戻れた感じがした(この時間感覚の差は一体何でだろう?)。
大田集落付近の、先ほどの樹の幹に打ち付けられた「梁川駅」の道標(★)から右に伸びる小径(道は細く、雑草が覆われていた)を試しに進んでみることにした。すると程なくして樹の幹に赤テープで「←梁川駅」の表示を発見し、ようやく本来辿ろうと思っていた一般道に復帰できたと確信した。その先は付近の地形をよく見ながら進み(右手に沢があり、沢の源頭に向かって徐々に右に旋回する踏み跡)、ようやく大田峠と思われる地点に到達した。

▼しかしそこには太田峠を示す表示は見当たらず、代わりに「←斧窪御前山 綱之上御前山→」との手製の道標が樹の幹に打ち付けられていた(写真の奥から来て、この後、手前に進んだ)。そのうち、この2つの御前山を辿ってみたいなあ。

 

その先も踏み跡はかろうじて伸びているもののブッシュに覆われた状態。右側に古い家屋が見えるなどして里が近い感触だったが、トレイルはますます薄くなり、周囲は藪が深くなってきた。その先の藪の中を進むと、突然右から下りてくる山道に合流した。

▼山道の合流点。草むらの中には文字の消えかかった道標が落ちていたが、「梁川、大田」らしき文字が辛うじて読めた(写真右上奥から下りてきて合流し、この後、右手前に降りていく。逆コースで、梁川駅から大田峠に向かう際はこの分岐を認識するのは難しいと感じた)。

 

▼この後も雑草に覆われつつある踏み跡を辿ると、人工の階段を降りるようになり、ようやく舗装林道に出られた(ここには立派な道標あり)。

 

▼この後、民家の間を通り、ラフティングの店舗の前を通過し、JR中央線の高架(上下線の間に距離あり)をくぐって、国道20号に出て、左へしばらく歩くと梁川駅に至ることができた。

 

梁川駅前にあった案内板にも駅から大田峠に向かう道が一般道として堂々と表記されていたが、初めての方が梁川駅から大田まで迷わずに行くのはなかなか困難と思われるので注意したい。

 

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多摩川水系 北秋川 シンナソー (2023.5.6)

2023-05-07 15:06:40 | 

今年の初沢である。私にとっては、2016年以来の同じ5月の遡行である。

朝7:40に武蔵五日市駅を出たバスは、払沢の滝入口を過ぎると乗客は疎らになり、終点の藤倉で降りたのは我々3名のみであった。バスを降りて十字路を西に進むと、以前、空き家(?)と思われた民家の玄関には食堂を思わせる看板が立てかけられていた。以前はその空き家(?)に降りる階段を使わせてもらって河原に降りていたが、「私有地に付き立入禁止」の看板もあったため、少し道を遡った先のガードレールの隙間から河原に降りていく踏み跡を発見。かなり急で滑りやすい場所であったが、一部、補助ロープが付けられていて何とか無事、シンナソー出合の河原に降り立つことができた。

▼降り立った河原の対岸にあるシンナソー出合

出合にある小滝を越えていくと、取水用と思われる黒いホースが何本か横たわっていた。以前来た時は、何やら産業廃棄物的なものが散在しておりあまり良い印象の無かった出合付近であったが、今回はすっきりとした感じで、水も綺麗であった(水量はやや少なめ)。

シンナソーは行程こそ短いものの、そこそこの滝やゴルジュ、小滝、ゴーロなどバラエティに富んだ渓相を楽しめるコンパクトな沢であった。

▼水量は少なめ。

▼傾斜の強めの滝では、ロープを出して越えた。

新緑の若葉が茂る中、無事遡行を終え、源流上部の二俣を左に進み、正面の小尾根を直登して、流域最上部を目指して詰めを登る。無事稜線には出たものの、期待していた登山道が見当たらず、地図を見ながら少々戸惑った。結局、出くわすはずだった浅間尾根登山道は、稜線南側を巻いて通っており、我々が到達した稜線から南側に降りることでようやく現在位置の確証を得ることができた(詰めの際には、正面を直上せずに、シンナソーの左側に常に並行している藤倉方面に下る登山道を目指して、早めに左側の斜面を詰めて行った方が良いようだ)。

浅間尾根に出た後は、新緑や藤の花を愛でながら登山道を降り、途中、木庵という民宿兼食堂(入浴もできるらしい)で太く腰の強い蕎麦と上品な薄味で味付けされた煮物を堪能した。帰りのバスの時間がだいぶ空いていたので、最寄りの浅間尾根登山口バス停には向かわず、対岸の藤の花を観賞するなどして檜原街道を下って笛吹(うずしき)入口バス停まで歩き、その後バスで武蔵五日市駅まで戻った。

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