中央線の上野原駅付近に数多くの御前山と言う山が地図上にあるのを以前から興味深く見ていた。以前、そのうちの四方津御前山に向かい、変化に富んだ山旅を楽しむことができた。今回、四方津駅から東進し、栃穴御前山から鶴島御前山を縦走し、上野原駅に降りる半日登山を試みることにした。
▼朝7:30頃、四方津駅を出発。駅舎はもうすぐ新装し東寄りに移るようだ。
駅から国道20号線を東進し、交番の所から右に折れる。ここで舗装路を道なりに行ってしまったが、中央線に直交するように急降下する舗装路に行くのが正しい。
▼桂川の向こうに、目指す山々(左から、栃穴御前山、鶴島御前山、無名峰)
▼桂川を渡る。向こうに栃穴御前山
▼桂川の南岸の集落を過ぎると、北方には四方津御前山が見えた。屋根型をした堂々とした山容だ。
この後、舗装車道は谷に向かって落ちるに様に伸び、再び坂を登って、栃穴集落に入る。
▼ここを右に折れるが、そのまま行くと個人宅の庭に出てしまう。
▼よく見ると、右側に踏み跡が有り、尾根方向に道が伸びている。この辺り、赤テープ類は一切無い。
少々藪っぽいが明瞭な踏み跡を辿る。トレースは山腹を右方向にトラバースするように伸びているが、じきに踏み跡が不明瞭になったため、来た道を戻った。
▼よく見ると尾根方向に赤テープが付いており、すぐ上に祠が見えた。ここを進む。右方向は誤って進んだ道。
踏み跡はそこそこ明瞭だが、ズルズル滑りやすい急傾斜の尾根道を直登していく。樹木の強度を確認しながら手掛かりにして体を引き上げる。もうすぐピークかと思われた偽ピークに何度か騙されながら進む。
▼栃穴御前山ピークの手前の祠
▼尾根道はこんな感じ。
▼山頂部は縦に長く、山名標は最も奥にあった。
▼ピークから少し進んだ先では展望が開け、鶴島御前山(左)が目の前に立つ。
▼ここからの下りがザレた急降下で、トラロープが丁寧に張られていた。
▼急降下を終え、来た道を振り返ったところ。
▼ちょっとしたやせ尾根あり。
▼最後の急登を終え、ひょっこりハサミ岩に到着。想像していたより小さな岩だった。
ハサミ岩で一般路と合流するものと思いきや、少し進んだ先で一般路が合流。
▼合流地点(特に道標無し)からハサミ岩を振り返ったところ。左の赤テープ方向が一般路だが、こちらもかなりの急降下が強いられるようだ。
▼急に道が良くなってほどなく、鶴島御前山に到着。展望は無い。
鶴島御前山からの下りはロープが整備されているものの、一般路にしてはかなりの急降下が延々と続き、標高がどんどん下がっていく。最後は墓地の前の舗装林道に降りたが、その直前まで急下降が連続した。
▼舗装林道に出たところ。
▼途中、天然記念物だという鶴島の巨樹を見に立ち寄る。
▼穏やかな桂川を渡り、上野原駅に到着(12:30)。
▼駅の4Fから、辿りし鶴島御前山、栃穴御前山を望む。
今回、栃穴集落からハサミ岩の先までが一応、バリエーションルートに相当すると思われるが、危険個所にはロープが手当てされており、赤テープ類は少ない(道標は一切なし)ものの、そこそこ藪山としての景色の変化が楽しめ、また入山前、下山後の里山農村風景を堪能できた旅であった。