近隣住宅のエアコン観察で不審者と疑われる(汗) | 八ヶ岳ゆるふわ日記

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八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。

(2013年ボストンレッドソックスワールドチャンピオン記念キャップ(汚くてスミマセン)

 会社の倉庫にあったのを退職記念に自主的にもらったもの

 ボストンマラソンテロ事件のあったこの年上原の活躍で見事優勝したレッドソックスは傷心の市民を大
 いに鼓舞した) 

 

 決して広いとはいえない我が終の棲家。

 ロフト(建築基準法上は「小屋裏物置」という)を設け、息子たちが来た時には泊まることができるようにエアコンをとりつけることにしたのだが、小屋裏へのエアコン設置には二つ問題がある。

 

 ひとつは杉並区の基準で小屋裏ににエアコンを設置することは禁じられていること。

「住宅の小屋裏収納等の取り扱いについて」(2013年25杉第40604号)

5.設備は電源程度の必要最低限とする(アンテナ・LAN・空調等収納に必要がないものは認めない)

 

 この点を重々わきまえている工務店はエアコンの設置を嫌がった。エアコンを設置すると完成検査が

通らないのだという。

 私も現役時代は「コンプライアンスの鬼」と呼ばれた男(ホントか)、法に反するふるまいをする気は金輪際ない。結局工務店をなだめたり、スカしたりして、エアコンの専用電源だけ用意させておくことで手を打った(変な話だが電源だけだと検査の役人もお目こぼししてくれるらしい)。

 

 もうひとつがエアコンと室外機の距離である。

 ネットの情報を総合すると、両者を結ぶホースみたいなヤツが5mを超え、さらに室外機に太陽光が当たる状態だと冷暖房効率がすこぶる悪くなるという。我が家の場合ロフトの壁から外壁をつたって地上の室外機までは一直線でも6mほどになる。

 

 皆さんロフトにエアコンを取りつけているのだろうか。

 取りつけたエアコンはちゃんと効いているのだろうか。

 さっそくウォーキングのついでに周辺の家の状況をつぶさに見て回ることにした。

 

 標高1000m弱にある八ヶ岳南麓の我が家ではエアコンは不要である。とはいえ彼の地にも地球温暖化の影響は少しずつ忍び寄っていて、最近では標高800m近辺ではエアコンを取りつける例も増えてきているそうだ。

 一方東京ではエアコンは必須。どのお宅でもほぼ例外なく建物の周辺、ベランダ等に室外機が置かれている。

 

 

 (ちょっと変わったデザインの個人住宅 周囲に室外機が見当たらないのでセントラル冷暖房かも) 

 

(三階建てか中二階構造か定かではないが見分した中では最長のホース長(およそ6m)の家 室外機に日光が当たっている エアコンの効きがどうなのか話を伺いたいところ)

 

(ロフトのような三階のような部屋に対応する室外機は見当たらない 暑さは気にならないのだろうか)

 

 

(三階の室外機が外壁に設置されている 設置スペースの問題なのか距離の問題なのか これも話を伺いたいところ)

 

 窓の時とは違って、背の高い家の側面を覗きこんだり、裏まで回ったりと中々手間がかかる。

 ふと気がつくとゴミ出しなのか早起き体操の帰りなのか、庭にいたおじいさんと目があった。明らかに

こっちを警戒している。

 

 こういう時、

 「何かご用ですか」

 「あ、怪しいものではありません。実は・・・」

となると疑いも晴れ、うまくいけばいろいろ話を伺うこともできるのだが(←経験則上おじいさんは「羽鳥慎一モーニングショー」かNHKの朝ドラが始まるまではヒマなので、かなりの確度で根掘り葉掘り聞くことができる)、件のおじいさんは凝っとこっちを見つめるだけ。

 どうやら杉並区で被害が多発している悪質な屋根屋、塗装屋が獲物の物色に血道をあげていると思ったようだ。ここは退散するしかあるまい。

 

 さらに別の家の周辺をウロウロしていると今度は柴犬を連れたおばあさんと出くわした。やはり不審げにこちらを見ている。

 満面の作り笑顔を浮かべながら、ちょっと離れた路地に移動して写真を撮っていると、そこにまたおばあさんがやってきた。おばあさんの表情には、薄墨のような不審が「コソ泥の下見に運悪く出くわした」というドス黒い確信に変わっていく様子がありあり。

 

 この日の私のいで立ちは、濃紺の野球帽に偶々同色のジャージー上下。

 野球帽というヤツは誰が被ってもちょっとおツムの弱いチンピラに見える、という欠点がある。NYの黒人ビジネスマンはジョギング中には絶対野球帽は被らないそうだが、その気持ち、よくわかる。

 

 この辺りでコソ泥とか、下着泥棒とかの事件が発生すると、

「あ、私見ました。おとといあそこの角で家の中を覗いてました」

と私が犯人扱いされるのだろう。この界隈をウロつくのは当分止めておいた方がよさそうだ。

 

 それにしてもセレブ(自称)の私がたかが帽子ひとつで不審者に見えるとはどういう料簡なのだろう。

 家に帰って鏡の前で我が身を確認してみた。

 

 う~む。

 こりゃ確かに怪しいわ。おじいさん、おばあさん、朝からど~もすみませんでした。

 

  

(お巡りさん、この男です。間違いありません)