「散歩の達人」に掲載された住宅街の蕎麦店へ(東京・杉並) | 八ヶ岳ゆるふわ日記

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八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。

(猛暑に負けず 井の頭公園の鷺は今日も元気)

 

 八ヶ岳南麓に向かう前々日、かかりつけ医に心臓病の薬をもらいに行き、ついでにこの1か月の節制で数値がどの程度改善されたのか血液検査もやってもらうことにした。

 待合室に「散歩の達人」があった。表紙に「井の頭線沿線特集」とある。さっそく手にとってみると、医院からそう遠くないところの蕎麦屋が紹介されていた。

 

(そば盛(喜楽)「チャーハンは塩加減絶妙十割そばはコシがあってどちらも抜群の腕前」の由)

 

 杉並区久我山と松庵を画する「立教通り」沿いには住宅街にもかかわらずほぼ200m間隔で3軒の蕎麦屋がある。

 立教女学院のすぐ向かいの蕎麦屋(「やぶ」)はこれまで2回ほど「カツ丼セット」を食いにいったことがあるが、「そば盛」には行ったことがない。

 記事を見た「散歩の達人」は2017年発行のふる~いヤツだから、今でもちゃんと営業しているのかどうか怪しいものだが、半信半疑で訪ねてみることにした。

 

(見た目は地味だがやっている)

 

(「チャーハンもりそば」も健在 2017年に950円だったものが今では1100円に)

 

 さほど広くない店は高齢の主とおかみさんで切り盛りしている様子である。

 

(「十割手打そば」のお品書き 「チャーハン(中)ラーメン」は中華の部でしょ)

 

 

(裏面は中華)

 

 「散歩の達人」によればこの店の創業は1967年のことだという。

 高度経済成長を謳歌した昭和40年代、のどかな半田舎だったこの界隈にもドシドシ住宅が建って土日ともなると近所の親子連れが店を訪れたことだろう。

 

 「パパ、鶏の唐揚げ頼んでね!」

 「僕も唐揚げ~」

なんて言ってた子供たちもやがて独立し、残った老夫婦ではいくら懐かしい店といえども中華は中々のどを通らない。

 そんな客層の変化に対応すべくこの店も蕎麦を始めたのだろう、というのが私の見立てである。

   

 待つこと10分、まずチャーハンが、続いてもりそばが登場した。

 

(見た感じはふつう)

 

 う~む。

 普通の蕎麦と普通のチャーハンである。

 不味くはないが、「抜群の腕前」とはほめ過ぎだろう。

 

 ことによると「散歩の達人」の編集長は子供の頃この店で唐揚げを食っていたのかも。

 そんなことを想像したらなんだかホンワカした気分になって店を後にした。

 

 口直し(?)は久我山駅前のコーヒー豆店「カフェK」で。この店は豆を200グラム買うとコーヒーを1杯サービスしてくれる。 

 

(私の好みを熟知したマスターの本日のサービスは「インド」 「ぞうさん」というのは輸入元で勝手に命名したそうで豆はインド産の「インド」という品種だそうだ)

 

 八ヶ岳南麓に向かう前に血液検査を結果を聞きにいかねばならない。

 今度は3軒目の蕎麦屋に行ってみよう。