ネット上での発言や考えた事を実行する前には一呼吸置いて客観的に見る癖を付けよう

古くは「共通一次」の時代から1月の中旬に全国である大学入試試験について、テレビでは東京大学にカメラを出して毎年の受験生の様子をレポートします。2022年になって、まさかそんなニュースの一コマの試験会場入口で事件が起こるとは考えられませんでした。

今回、試験を受けに来た受験生と、受験には関係ないのでおそらく無関係な高齢の男性を切りつけて大怪我(高齢の男性はかなりの重症)させたのは、同じ試験を受けに来た受験生ではなく、普通に行けば来年の今ごろ試験を受ける立場の学生でした。

ニュースによると、その学生は東大の現場に来る前にも地下鉄の車内や改札口付近でボヤ騒ぎを起こしたらしく、警察に保護される前には「僕は来年、東大を受験するんだ」と叫んでいたとのこと。

とにかく、色々な話が出てくるので何が本当なのかわからない部分もあるのですが、もしこの学生が来年受験をする気があるのだとしたら、普通は事件など起こさず別のところで自分の中の溜まりに溜まった鬱積した気持ちを晴らすような判断をすべきだろうと誰もが思うでしょう。一部のメディアでは、高校での成績はトップクラスだった(当然進学校だろうと思うので東大医学部でもこの一年の頑張りによっては合格も可能?)という情報もあるので、少なくとも今回の事件を起こしたことで、東大の方ではいくらトップの成績を試験結果で残しても、医療現場に自分の置かれた立場もわからずに無差別な殺傷事件を起こすような人材を通すことはないでしょう。つまり、今回の事件というのは、その学生にとって自ら自分の進路を絶ってしまうくらいの大きな行動だったわけです。

こうしたことは、改めて冷静に考えれば徐々に本人にもわかってくると思いますが、冷たいようですがやはり自業自得と言うしかなく、学校の勉強にかまけるだけでなく、自分が生きていく中で何をすることが大事なのかという事について真摯に考える機会を設けなかったことが悔やまれます。

こうした事は、物の大小ありますが、どんな人にとっても起こり得ることでもあります。今はそれほど話題になっていませんが、ツイッターやインスタグラムなどにその場の勢いでついアップロードした写真や動画がきっかけとなって、普通であれば問題なく過ごせたであろうところが、進学や就職に障害となるような自分の汚点を残してしまうような事は(例えば数々のバイトテロの書き込みなど)、やはりその場の気分で世界に公開しては自らの可能性をその一瞬のために無くしてしまうのです。

過去には、それまで苦労して進学して就職した道を棒に振った人が続出しましたが、今回の東大での事件は、程度の差こそあれ、自分だけで身勝手に考えたことを顧みずに行動につなげたことにより、人生に大きな汚点を残す行動に他なりません。今回は他人に危害を加えているので、その責任についても問われますし、もしかしたら今後模倣犯も出てくる可能性もありますが、できればこうした事件を教訓としてもらいたいと切に思いますね。

今回の学生についても最後は自分で自分の行動に責任を取ることができず、結果大々的にテレビやネットで晒し者にされ、当然責任も負わなければならなくなっています。今回の事件はそこまでの覚悟を持って起こした事件とも思えないので、面白半分に真似をしたとしても、後で後悔するだけという事になってしまうと思います。

これはインターネット以前のパソコン通信の頃から言われていたことですが、思い付いてネットに出したり行動に移したりする前に、少し間を起き、客観的な目で見てから本当に実行するか決めるようにすれば、ここまで最悪な結末を迎えるということは考えにくいのではないかと思います。お子さんがいる方なら、こうしたニュースを単に批判するのではなく、こうした事件を起こしたら、その後の人生がどうなってしまうのか? というところまでお子さんに考えさせてみるというのもいいかも知れません。私自身もブログを書いている関係上、筆が滑って問題発言を出す可能性は常にあるので、こうした事件のたびに自分の事についても色々と考えるようにしています。みなさんもご一緒に考えてみてはいかがでしょうか。


カテゴリー: モバイル関連コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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