2022.1.7
地上に仏の世界を表現
浄土庭園の雪景色
本堂のある境内から
庭園へと向かいました。
毛越寺は奥州藤原氏初代清衡が建立、
2代基衡・3代秀衡で完成しました。
毛越寺浄土庭園
奥州藤原氏が目指した浄土世界を
美しく表現した「浄土庭園」
広大な大泉が池を中心とする庭園は
平安時代様式を今に伝えています。
現存する平安様式の庭園では唯一の
最も完全な浄土庭園です。
もちろんあたり一面雪景色で
どこが池なのか、道なのかの
まったくわかりません^^
それでも凛とした、背筋が伸びる
緊張感が感じられる空間です
雪がなければ、こんな景色です↓
東西180m南北90mの「大泉が池」が
南大門と金堂円隆寺の間にあって、
東西に延びる池を中心に
平安期庭園の手法で配置された
平安時代の優美な浄土庭園です。
国の特別史跡、特別名勝に二重指定。
案内板に沿って池を一周歩きます
◆ 築山 ◆
◆ 開山堂 ◆
毛越寺を開いた円仁(慈覚大師)を祀る堂宇です
あたり一面、真っ白の世界の中に
色のある景色は、暖かさを感じます
広大な雪の平面(池)のまわりに
ポツポツと見える史跡の表示
◆ 金堂円隆寺跡 ◆
かつての毛越寺の中心的な堂宇で、
現在の御本尊が祀られていました
◆ 常行堂 ◆
御本尊は宝冠阿弥陀如来
宝冠がとても特徴的です
現在の堂は享保17年(1732)建立。
火災前の慶長2年(1597)までは
こちらにあったようです。
◆ 遣水(やりみず)◆
池へ水を注ぐ「遣水」と呼ばれる
平安時代の貴重な遺構。
全長80mの曲がりくねった水路です
雪がなければ、周囲の山や自然を借景し、
巧みに取り入れていることがわかります。
遣水は庭園の北東部にある弁天池から、
池に注いでいます。
遣水では遅い春の季節に
曲水の宴(ごくすいのえん)を開催。
庭園の遣水に盃を浮かべ、流れに合わせて
和歌を詠む、平安時代の優雅な歌遊び
◆ 鐘楼堂 ◆
◆ 立石 ◆
荒磯風の水分け、浪返しにあたる立石
名勝も雪に埋もれるとこんな感じ^^
大泉が池をぐるっと一周、
ゆっくりゆっくり時間をかけて歩き…
雅な庭園の姿とはまた違った
日常とは異なる空気感の中、
時間が止まった世界を歩いた
不思議な気分でした。
本当に貴重な体験ができた
雪の毛越寺でした…