何故だか分からないが、幼い頃から灯台の灯りを見ると心が和らいだ。
漁師だった祖父母の血がそうさせているのかもしれない。
これまでに見てきた灯台は、全て半島や岬の突端に建てられたものばかりであったが、仕事で水ノ子島海事資料館に行く機会を得たので、忘れないうちに書き留めておこうと思う。
豊後水道のちょうど真ん中あたりにある水ノ子島に建てられたこの灯台は、高さ39.25メートルで離島の灯台としては日本一の高さらしい。
意外だったのは、管轄する省庁が逓信省(のちの郵政省)だったことだ。てっきり、海上保安庁だろうと思っていたのは私だけではないだろう。
平成20年に近代化遺産として認定された水ノ子灯台
こちらも文化財として認定されている海事資料館
瓦にも〒マークが刻されている
さらに驚いたのは、奥にある「渡り鳥館」。灯りの消えた夜間や霧で前方の視界が悪い時に海上を飛ぶ渡り鳥が灯台にぶつかって沢山死ぬという話だ。
川原忠武さんという方がこの死亡した渡り鳥62種550羽を剥製にして展示している。
こちらの建物も文化財らしい
愛らしい眼や表情に、ついつい見入ってしまった。
あぶないあぶない・・・これ以上趣味を増やしてはいけない。
しかしながら、こんなものも見かけてしまった。
多分、トンビに喰われたカラスの残骸
可愛いだけではない、鳥も自然界で生きていくには必死で、まさに食うか食われるかなのだった。それにしてもきれいに食べつくすんだなと、ちと感心してみたりした。
でわ!