高知には、かねてより一度行ってみたいと思う店が幾つもあった。息子が春休みで帰省しており、四国に連れてけというのでこれ幸いにと高知を薦めた。息子とは観光地などに関心が無いので、とにかく旨いものを食べようというシンプルな目的で旅をする。

 今回の高知旅、最初の食事は、俳優の大泉洋さんが「四国で一番旨いと評した『いろりや』の冷やし天うどん」を目指すことにした。

 

 お昼ごろに店へ到着するためにグーグルマップで別府から店までの移動時間を逆算した。朝6時30分に別府を出立し、佐賀関港を8時のフェリーに乗船して佐田岬へ渡る。三崎港から3時間半ほど走れば、13時までに到着するという計画。

 3連休初日ということもあって、フェリー乗り場は相当な混雑。平日旅行しかしない私には、異様な光景に見えた。予約していない列に車を並ばせられ、少々の不安に駆られながら乗船の時を待つ…。トラックが1台だけだったこともあり、何とか滑り込むことができた。

 乗ってしまえばこっちのもんだ。

 

 四国遍路で何度も訪れた三崎港。朝食をとっていない二人の空腹を満たすため、いつも立ち寄る店でじゃこ天を2枚購入した。ここから長い道のりである。

 

 

 

13時をゆうに超えて到着

 

いろりや 黒潮本店

 

 やはり名店とあって、次から次へとにかく客足が絶えない。麺料理店なので回転は早いが、順番待ちは当たり前のようである。席に着き、メニューの説明を受けた。

目的だった冷やし天うどんは出来ないと言われ、「なんじゃそれ」といきなり拍子抜けした。

 息子君は天ぷらうどん(温)、私は冷やし肉玉うどんを注文した。

 

 

 お味の方はどうかというと、素直に「旨い」んだけども、飛び上がるような感動的な旨さでは決してなくて、「普通に旨い」という感じ。では、「過去にこれに勝るうどんを挙げてみよ」と言われても、思い浮かばず。すみれの味噌ラーメンや六盛の中華そばのような突き抜けた旨さはないが、旨い。温かいうどんを注文した息子は、さらにビミョーな旨さ加減だと言っていた。

 

 だから、冷やいうどんにしろって言ったのに。

 

 結論から言うと、普段食べている冷やし系うどんとそんなに変わらない。

旨い事は認めるけど。

 

 

<以下、お店のHPから引用>

冷やし肉玉うどん858円(税込)

国産牛を使った肉醤油うどんに、有精卵(88円(税込))をのせて冷やし肉玉うどん。肉汁、醤油、濃厚な卵のハーモニーをお楽しみください。うどん大盛は+110円(税込)。

 

 

 支払いをしにレジへ向かうと、卵かけご飯用の醤油が並んでいた。

 

 そこで、初めて気づいたのである。

 

 私たち九州人には甘い醤油が当たり前になっているが、その他の方々にとっては、「非日常の味わい」なんだと。カトレア醤油使ってる大分県民には、物足りない感じなのも理解できた。

 

 まー、そーやなぁ。

 

 

 

 でわ!