通過算は,5つの出題タイプをマスターしよう! | 恋する中学受験 ~大学受験を見据えた中学受験~

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■通過算とは?


電車(長さのあるもの)などが長さがあるものを通過したり,2つの電車がすれちがったり,追いこしたりするときの速さや時間,長さなどを求める問題を通過算といいます。

 


通過算の解法

 

通過算の出題タイプには,主にⅠ~Ⅴの5つのタイプがあります。


Ⅰ.電車が長さのないものを通過するタイプ

 

電車が長さのないもの(人や電柱や木など)を通過するというのは,図1のように,電車の先頭が電柱にさしかかる瞬間から,電車の最後尾が電柱を通過する瞬間までをいいます。

 

図1

 

 


図1より,電車が電柱を通過するのに進む距離は,「電車の長さ」となるので,

 

「通過時間=電車の長さ÷電車の速さ」

 

となります。

 

 

 

Ⅱ.電車が長さのあるものを通過するタイプ

 

電車が長さのあるもの(橋やトンネルやホームなど)を通過するというのは,図2のように電車の先頭が鉄橋にさしかかる瞬間から,電車の最後尾が鉄橋を通過する瞬間までをいいます。

 

 

図2

 

図2より,電車が鉄橋を通過するのに進む距離は,「鉄橋の長さ+電車の長さ」となるので,

 

「通過時間=(鉄橋の長さ+電車の長さ)÷電車の速さ」

 

となります。

 

 


Ⅲ.電車がトンネルの中にかくれるタイプⅢ.電車がトンネルの中にかくれるタイプ


電車がトンネルにかくれているというのは,電車の最後尾がトンネルに入る瞬間から,電車の先頭がトンネルを出る瞬間までをいいます。

 

図3

 

図3より,電車がトンネルに完全にかくれているときに進む距離は,

「トンネルの長さ-電車の長さ」となるので,

 

「かくれている時間=(トンネルの長さ-電車の長さ)÷電車の速さ」

 

となります。

 

 


Ⅳ.電車がすれちがうタイプⅣ.電車がすれちがうタイプ

 

電車Aと電車Bがすれ違うということは,電車Aの最後尾と電車Bの最後尾が出会うということで,電車Aの最後尾と電車Bの最後尾の出会い算と考えることができます。

 

考え方は,図4のように,どちらか一方を止めて考えるとわかりやすいです。

 

図4

 

図4より,2つの電車が出会ってからはなれるまでに進む距離は,2つの電車の長さを足したものなのとなります。

 

電車Aの速さは,電車Bが止まっているとして考えます。

 

実際は,電車Aと電車Bは向かい合って動いているので,

電車Aの速さは,2つの速さを足した速さと見なすことができます。←旅人算の考え方と同じ!


これより,

 

「すれ違う時間=2つの電車の長さの和÷2つの電車の速さの和」

 

となります。

 

 


Ⅴ.電車を追いこすタイプⅤ.電車を追いこすタイプ

 

電車Aが電車Bを追いこすということは,電車Aの最後尾が電車Bの先頭に追いつくということで,電車Aの最後尾と電車Bの先頭との追いつき算と考えることができます。

 

考え方は,図5のように,追いぬく方を止めて考えるとわかりやすいです。

 

図5

 

図5より,電車Aが電車Bを追いこすときに進む距離は,2つの電車の長さを足したものなのとなります。
電車Aの速さは,電車Bが止まっているとして考えます。

 

実際は,電車Aと電車Bは動いているので,電車Aの速さは,電車Bの速さを引いた速さと見なすことができます。←旅人算の考え方と同じ!

 

これより,

 

「追いこす時間=2つの電車の長さの和÷2つの電車の速さの差」

 

となります。

 

 

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