こんにちは、ＭＵＳＩＣＡ音楽教室です。
だいぶご無沙汰しておりました。
12月はお陰様でバタバタしていましたが、実家に帰省しようやく一息ついています。
さて、
でもお話した通り、
ハノンやツェルニーは、ピアノのテクニックを伸ばすための
使用には効果がありますが、メカニックの根本、
脱力感覚を身に着け、指の独立を促す目的にはあまり
効果がないとお話ししました。
メカニック、脱力感覚や指の独立、腕の使い方をマスターするには
何といってもフィンガートレーニングが一番
効率が良く、効果的です。
フィンガートレーニングについてはまたどこかで詳しく説明したいと思います。
そして
脱力感覚を身に着け、指や各部位が独立し
自由に身体を動かせるようになるとどういう状態になるか
私の体験をもとにお話したいと思います。
ちなみにこのお話は、
・ピアノを少なくとも数年は習って、あるいは練習していて
・楽譜が読める、多少初見がきく
・テンポ感覚がある程度ある
という前提で聞いてもらいたいと思います。
①速く弾く練習 をする必要がなくなる
たとえば速い曲、箇所を練習するときに、
まずはゆっくり何度も練習して
↓ ↓
少しずつテンポを上げていく
（メトロノームなど使用して♩＝100 次は♩＝105・・・みたいな）
という練習をしている方が、
実はけっこう多いのではないでしょうか。
私も過去はそうでした。
それが、
指が独立して動くようになると、この練習は不要になります。
もちろん、
知らない曲をいきなりインテンポで弾けるわけはありませんが、
音の並び、指の動きさえ覚えてしまえば、
思った速さですぐに弾くことができるようになります。
とはいえ、自身の指の独立具合や指の俊敏性の問題である程度限界はありますけども＾＾；
②トリル、トレモロ、オクターブなども難なく弾ける
トリルが細かく弾けないとか、トレモロがガタつくとか
２重音がバラけるとか、そういったことがなくなり
音と指の並びさえ覚えればすぐに弾くことができるようになります。
つまりは難しいメカニックがたくさん出てくる曲でも
弾けるようになりますし、メカニック的に弾けない箇所、
というものもほぼなくなります。
③左と右のリズムがズレていても、つられにくくなる
私が一番初めに左と右のリズムがズレている曲を弾いたのは
確かドビュッシーのアラベスク第１番でしたが、
当時は、左手のこの音とこの音の間に、右手のこの音を入れる・・
なんて、割算したりして練習しないと、左右がつられてしまって
正しいリズムを弾けなかった記憶があります。
左右の腕、指の独立ができると、左右がつられにくくなり
それぞれを独立して動かせるようになるので
つられずに正しいリズムを刻みやすくなります。
長くなってきましたので、
この後の項目はまた次の記事でお話したいと思います。
それではまた次回。
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