早く帰宅して、松坂投手vs小野投手という、タイガースファンにとってはビッグコンテンツともいうべき試合を観ようとしたが、関西地区では地上波テレビ中継がない...と思ったものの、我が家はAndroid TV、つまりDAZNのアプリがインストールされたテレビを最近購入したので、十分大画面で視聴ができた。
さて、本日の小野投手は素晴らしいピッチングだった。序盤からマウンドの固さに苦しみ、体が開いて制球に苦しんでいるように見えた。だが、そこをうまく梅野捕手がリードし、なんとかマウンドにアジャストして、普段より球速はないが145km/hの速球とフォークで凌いでいた。特に2回は四球、エラー、暴投のノーヒットで1点を失いさらに四球でピンチを招いたが、1失点のみで切り抜けた。
登板する試合すべてが好調でよい球を投げられるわけではない。味方や自身もエラーする試合だってたくさんある。その試合で崩れずにこのようにゲームをある程度コントロールできるかどうかが、投手の価値だ。
また、その2回に、松坂投手に2ボール0ストライクとなったところでマウンドに内野陣が集まったが、この間が本当に良かったと思う。
打線はまだまだ調子がでていないが、チームの雰囲気は悪くないと感じたシーンだった。
また、終盤に見せた8回の俊介選手の守備は、Great !! としかいいようがない。やっぱり今シーズのヒットがまだなくても、守備で1軍にいなくちゃいけない選手だなと痛感した。タイガースはいい選手に恵まれている。
対する中日は、松坂投手という「甲子園春夏連覇」「PLとの延長17回」「沢村賞」「WBC連続MVP」「メジャーリーガー」という既に伝説投手が先発だったが、今日の出来は不調のタイガース打線ではなくても、せいぜい7回3得点ぐらいしかとれなかった内容だと思う。カットボールとスライダーの区別がまったくつかない上に、ストレート系のツーシーム、フォーシームが140km/h前後なものだから、スライダー系の速度と差があまりない。なのに曲り幅が異なる。これは確かに打ちづらい。
ひょっとしたら今シーズンの松坂投手は10勝近くいけるんじゃないかと思う。
また、今日に関しては、僕はその松坂投手の雄姿を、タイガース戦で観られたことに感謝したい。全盛期のように156km/hの剛速球を投げ込むことはない。でも、頂点を極めた男が挫折を経験し、長い間苦しみぬいて新たな自分を見つけ出し、復活してきたことに感動を覚えている。
ありがとう、松坂投手。でも、本当に復活したと呼べる日ではなかったと思う。まだまだこれからに期待している。
さて、今日は甲子園へ戻って、伝統の一戦だ。しかも菅野投手vs藤浪投手。もちろん観戦に行く。ともに侍ジャパンに選出された投手の対決だが、それに加え「日本のエース」菅野投手に対して、長い暗闇から一筋の光が見えた藤浪投手。他球団ファンであっても、ちょっと気になる試合だと思う。
花金にこのわくわくするゲームをライトスタンドで観戦。かーっ楽しみ過ぎる!!
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