2023.03.29
たまには君たちを眠らせる話をしよう。 貨幣が国境を越えられないことが、国際収支統計から分かるかな。
テーマ:頼むよ日本政府!(194)
カテゴリ:政治経済
今までで最も笑ってしまった「破綻論」は、藤巻健史らが主張していた、
「このままでは富裕層がおカネを外国に持ち出し、国債を買うカネが無くなって破綻する!」
でございました。
超絶的な、貨幣のプール論。
富裕層が「カネを持ち出す先」は、大抵がシンガポール。(なぜ、シンガポールなのかは分かりませんが)
日本円は、シンガポールでは使えないでしょうに(笑) 富裕層がカネを持ち出そうとしても、単にシンガポール・ドルに両替されるだけで、日本円は日本国内で「誰か」が保有し続けます。
両替したのがシンガポールの銀行ならば、日本国内における「資産(=日本の銀行もしくは日本銀行の負債)」として保有し続けることになります。そして、シンガポールの(対日)対外資産として統計されます。
共通通貨加盟国でない限り、貨幣は国境を越えません。
さらには、貨幣は返済がなされない限り消えません。
日本国内の日本円(の金融資産)は、そのほとんどを日本国民が保有しています。が、外国も持っています(日本の対外負債として統計されます)。
外国の経済主体が、日本円を「自国に持ち出す」などということはできません。というか、持ち出しても使えない。
動画で説明していますが、貨幣の本質は「購買力の所有権」なのです。財やサービスの売買(等)が行われると、支払い手から受け取り手に貨幣という「購買力の所有権」が移る。
もっとも、日本円という「購買力の所有権」は、あくまで日本国内限定で認められる「権利」です。つまりは、貨幣は「貸借関係」であると同時に、共同体に認められた購買力の「所有の権利」でもあるわけです。
改めて、貨幣とは共同体的な産物であることが分かります。「権利」であるがゆえに、当然ながら、共同体の敷居(国境)を越えることはできない。
記事タイトル: たまには君たちを眠らせる話をしよう
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