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【アルコールハンドジェル】機内持ち込み・預け入れはできる?【国内線・国際線】

コロナウイルスで需要の高まる「アルコールハンドジェル」。手ピカジェルとも呼ばれる、あの消毒用ジェルです。飛行機に乗るときにも必需品だという方、多いのではないでしょうか。でも、アルコールって引火性あるし、ジェルってそもそも液体なのか。分からない人も多いと思います。そこで今回は、「アルコール・エタノールハンドジェル」が、国際線・国内線でそれぞれ、機内持込や機内預けができるのかどうか、ANAJALそれぞれ調べました!

消毒ジェル機内持込

 

ハンドジェルって液体っぽいし爆発しそうだし。。

アルコールハンドジェルは爆発する?

 そもそもアルコールにはご存知の通り引火性があります。つまり、高音になったり火が近づいたりすると、火が燃え移りそのまま燃え続きます。しかし、特殊な環境でない限り、爆発を起こすことはありません
 ただ、日常的にアルコール消毒をするこのご時世、「消毒後のたばこ」「消毒後の料理」などには、十分注意したいですね。

アルコールハンドジェルって「液体」なの?

 機内預かりや機内持込の制限基準に関しては、「ジェル」は液体に分類されます。他にも「エアゾール」などは液体に分類されます。そのため、国際線の場合は「液体持込制限」があり、チェックを受ける必要があるので、注意が必要です。液体制限量に関しては後述してあるので要チェックです。

消毒ジェル・消毒液は飛行機に持ち込める?

 結論から言うと、国内線・国際線で、機内持込・機内預かりもできます。
 アルコール濃度が高い事で知られる「消毒ジェル・消毒液」は危険物に当てはまります。しかし、手ピカジェルなどのようなアルコールハンドジェルや、手指消毒用のアルコール液は、医療用として特例が認められており機内に持ち込んだり機内に預けたりすることが可能です。但し、細かく制限が決まっているので、以下をよく確認してください。消毒液と消毒ジェルの両方ともまとめて以下の制限となります。

国内線の場合(JALANA共通)

●機内持込・機内預かりにどちらでも以下の制限内なら可能。
●1人あたり 2kg または 2L 以下
●1容器あたり 0.5kg または 0.5L 以下

 つまり、300mLとかの大容量ジェルでも持ち込むことが出来るんですね!

国際線の場合(JALANA共通)

<機内預かり>
●1人あたり 2kg または 2L 以下
●1容器あたり 0.5kg または 0.5L 以下

<機内持込>

●1人あたり 2kg または 2L 以下
●1容器あたり 100mL 以下(※)
●それらを、縦横合計40cm以内のジップロック1つにしまう

 ※中身が100mL以下でも、容器の容量が100mLを超えていると持込出来ないので注意してください。つまり、300mLの大容量ジェルなどは持込ないので要チェック!さらに小分け容器に映し変えても、しっかり1つのジップロックにまとめる必要があるので、事前に確認しておきましょう!

例外:クレベリンは持込も預入も不可!

 クレベリンは、機内持込も機内預入も不可です。同様に、使用時に粉末を混合させて除菌を行ったり、製品を曲げる事で中身の成分を混合させて除菌を行ったりする製品は、機内持込も機内預入も不可です。なぜなら、この成分混合により「亜塩素酸ナトリウム」が発生するのですが、使用方法によって爆発の危険性があるからです。
 置き型・ペンタイプ・フックタイプといったクレベリンが当てはまるので注意してください。一方で大幸製薬の「クレペリンスプレータイプ」は輸送可能とプレスが出ているのは確認いたしました。

まとめ

 ANAのサイトなどでは、「ジェルの持込制限」に関するページに、「液体制限の100mL」の記載がなく、誤解してしまう方がいるのではないかと思って、再度まとめさせて頂きました。少しでも多くの方が安心して機内で手指消毒ができれば幸いです。

 まぁそれよりも、少しでも早く自由に飛行機で海外に行ける時がきて欲しいですねー。

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