スウェーデンの労働時間は、6時間勤務で午後4時で仕事が終わる。「ゆとり」のある生活ができるのが福祉国家である。このような福祉国家の経済システムを「福祉主義経済」という。日本も、資本主義経済から脱却して、「福祉主義経済」に転換していくべきである。国民全員が食べていけるだけの食料は充分あるのだから、そんなに汗水流して働く必要はないのだ。むしろ、労働時間をもっと減らすべきである。そうすれば雇用が増える。
資本主義経済は、バブルになったり、リーマンショックになったりするように、景気が良くなったり、不景気になったりして、不安定すぎる。そのたびに、倒産したり失業したりして、いつも庶民が苦しまなければならなくなる。資本主義経済は、そんな不安定で無駄が多い経済システムである。
理想は、経済がゆっくり安定して成長することである。そのためには、福祉国家の経済から学ぶべきである。高負担・高福祉で、税金は高いが、「ゆりかごから墓場まで」、福祉は充実している。老後を心配しなくていいから、定年退職した人たちは、貯金をしないで、高価なボートを購入して、老後を楽しんでいる。これからの経済は、こうあるべきである。
日本が福祉国家になれないのは、消費税増税で庶民の家計を圧迫し、年金の減額で庶民を苦しめてばかりいるからである。逆に、経済優先の名のもとに、財界にばかり優遇税制をして、富裕層に恩恵を与えているからである。これが政府自民党がしてきた政策である。格差は広がるばかりだ。
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