「うつ病ですね」15年通院している心療内科の先生に宣告された、「はい」か「いいえ」で答える長ったらしいアンケートに50問ほど答えて出された診断結果だ、「はあ、そうですか…」と言わざるを得なかった、僕は中学生の思春期から社会不安障害と戦ってきた、今さらうつ病に格上げされても何とも思わない、先生に日ごろどんな生活をしているか聞かれたので答えた、朝、悪夢で目が覚めて嫌な気持ちになって、漫画とエッセイで自分を掘り下げて嫌な気持ちになって、便秘症で苦しんで嫌な気持ちになって、嫁が仕事から帰ってくるまで孤独な時間を過ごし嫌な気持ちになって、嫁が帰ってくると仕事の愚痴を聞かされて嫌な気持ちになって、不眠症でなかなか眠れず嫌な気持ちになって、そんな日々を過ごしていますと改めて振り返ってみると我ながら心を病んでも不思議じゃない生活をしていた、嫁に言うと爆笑され嫌な気持ちになった。