じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

青山文平「ひともうらやむ」

2022-05-17 16:08:45 | Weblog
★ 青山文平さんの「つまをめとらば」(文春文庫)から「ひともうらやむ」を読んだ。

★ 2組の夫婦が登場する。ある藩、家老の嫡男にして美男子・長倉克己。藩に寄宿する蘭方医の娘・世津を妻とする。この世津は容姿麗しく藩士のあこがれの的。しかし、相手が克己なら仕方がないと一同もあきらめた。

★ 一方、長倉家の分家にあたる庄平という男。彼もまた世津に恋焦がれつつも、想いが叶わず、家格相応の娘を嫁にとる。気立ての優しい女だが、世津と比べるとどうも見劣りがする。

★ そして雑事に追われて月日は流れ、ふと、克己が庄平を訪れた。話を聞けば、世津が離縁を求めているという。未練たっぷりの克己、庄平はやっとの思いで離縁状を書かせたのだが、その後思わぬ事態に。

★ 「ひともうらやむ」カップルも、人には言えぬ苦労があるようだ。


☆ 某党の代議士が、立候補予定候補の女性を「顔で選べば1番」などと発言し顰蹙を買っていた。政治家としての力量と容姿とにどんな相関関係があるのやら。
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