じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

マヌエル・リバス「蝶の舌」

2022-06-21 18:13:10 | Weblog
★ 今日は1日中雨。買い物に行けず、とはいえ腹はすく。出前館でマクドナルドを注文する。2000円足らずで、ハンバーガー4つと、ナゲット、フライドポテトそれにコーラが買えた。この時ばかりは「アメリカ資本主義万歳」だ。

★ さて、今日は柴崎友香さんの「春の庭」(文春文庫)から「見えない」とマヌエル・リバス「蝶の舌」(角川書店)から表題作を読んだ。

★ 「見えない」は、あるアパートの住人の話。ある朝目覚めてみると裏庭の大木が剪定され、今まで見えなかった隣のマンションが目の前に。同じような窓を備え、それぞれの部屋にはそれぞれの生活があるようだ。住人の観察が始まる。

★ 「蝶の舌」は映画化もされ、スペイン内戦の前後で揺れ動く人々の様子を少年の視点で描いている。

★ 「スズメ」というあだ名の6歳の少年。学校に通い始め、ヒキガエルのような顔をしたグレゴリオ先生と出会う。グレゴリオ先生は少年に世界の不思議を教え、少年は知識を深めと視野を広げていく。

★ そんな平和な日々が急変する。内戦が勃発したのだ。共産主義者、アナーキスト、無神論者といった人々が逮捕され、護送される。巻き添えを恐れる人々は、彼らを罵倒し、石を投げる。少年の父も共和派だったが、涙を流しながら彼らとともに「裏切り者」と叫んだ。

★ 逮捕された人々の中にはグレゴリオ先生も。母親は少年に先生を罵倒するよう強要する。

★ 古くはゴルゴタの坂を十字架を背負って歩くイエス。近くは文化大革命に揺れる中国。遠藤周作さんの「ヴェロニカ」も記憶に残っている。誰も我が身は大事だ。転向か死かと迫られたとき、私は信念を貫くことができるだろうか。

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2 コメント

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Unknown (クリン)
2022-06-22 06:33:27
まあ!!まさやさまが『蝶の舌』をお読みに🐻⤴✨✨✨✨✨
(なるほどこうまとめればよかったのか!クリン早まった・・⤵⤵)
かなしいお話ですが、グレゴリオ先生・・子どもたちへのたいど(態度)がステキです💛

それにしても出前館でマックとは・・まさやさま、ゴージャスです!!(というより4つは食べすぎでは⚡)
Unknown (じゅくせんまさや)
2022-06-22 10:00:23
クリンさま、こんにちは。
クリンさまの「蝶の舌」記事を拝読し、私も読むことにした次第です。
いつも新鮮な刺激をありがとうございます。

マックは、結局私が2つ食べ、残る2つとポテトは塾生の胃袋におさまりました。
1500円以上は配送料が40円安くなるということでちょっと買い過ぎてしまいました。(笑) 

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