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サクラサク

         
  • 公開日:2019年3月27日
  • 最終更新日:2022年7月5日

今年もまた桜の季節がやって来た。

私も多くの日本人同様、この時を今か今かと待ちわびていた。
それはもちろん桜の花とそれを見ながらの宴会なども楽しみなのだが、桜の開花は本格的な春の訪れを意味しており、寒さが苦手な私は寒い冬から解放されることが実に嬉しいのである。さらにそれに加えてもうひとつ、桜の花が散る頃には、あのいまいましいスギ花粉の飛散もそろそろ終わりを告げるのである。いやあ、実にめでたい季節である。

さて、2月のインドで桜のような薄ピンク色の花をつけた木を見かけた。

インドに咲く桜のような花

暖かな陽気に咲く薄ピンクの花は、心を和やかにしてくれる。

場所はゴア州なので2月と言っても日中の温度は30℃ほどにもなり、ちょっと「春」とは言い難いかもしれないが、まだ朝晩かなり冷え込むデリーから行くとこの陽気が心地よく感じられ、気持ち的にはやはり「春だなあ」ということになる。

で、この桜のような花であるが、実は近くで見るとまったく違うというのがわかる。

インドの桜のような花

遠目には桜のようだが、近くでよく見るとぜんぜん違うのである。

そう、桜のように小さな花びらが集まっているのではなく、大きな花がぼそっとついているのである。

*残念ながら植物に無知な私はこの花(木)が何科の何というものなのかわからないので、詳しく知りたい方はお手数だが各自でお調べ願いたい。

そんな花なので、散る時も桜の花びらのようにはらはらとは行かない。
こんな風に地面にぼたぼた落ちている。

地面に落ちたインドの桜のような花

地面に落ちた花だけ見ると、決して「桜のようだ」なんて思わない。

日本ではその昔、受験結果が悪かった時に「サクラチル」と遠回しに言ったものだが、インドのこの花ではどうしても「落ちる」となってしまうだろうなあ。
そして人の生きざまにおいても、「散り際が見事」ならなんとなく格好がつくが、「落ち際が見事」ではなんだかお笑い芸人みたいでやだなあ。

今あらためて窓の外の桜の花を見ながら、日本に生まれてよかったなあとしみじみと思うのであった。

木彫りのガネーシャ